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学校が複線化されるとどうなるの?

自民党が考える複線化

自民党の教育再生実行本部は、日本の学校制度を複線化しようとしています。
具体的には、単線型の義務教育の上に、今以上に明確なフォーク型の後期中等教育を
接続しようとしています。
そういう意味で自民党が考える複線化とは、分岐化の徹底と言えます。

学校が複線化されるとどうなるか

学校が複線化されると、義務教育修了段階で、将来のコースが分岐することになります。
大別すれば、大学に進学するコースと職業教育のコースに分岐します。
そうするとその段階で人生の方向性を決める必要があります。

しかし、実は現在の学校制度にも複線的側面はあります。
どのような階層の家庭に生まれるのかにより、
その人間の学力や学歴等はかなり規定される側面があります。
学歴が規定されると職歴も規定される側面があります。
階層構造が世代間で固定化される現象を再生産と言います。
再生産については日本でもある程度証明されています。
そうすると現在の教育制度も実質的に複線的機能を果たしている側面はあります。

もしそうだとしたら、自民党の複線化構想は教育制度を現実に合わせるものと
評価することも出来ます。
しかし制度を現実に合わせると、より一層階層の再生産の傾向は強まります。
つまり生まれた境遇により将来が規定される傾向が一層強まるのです。

教育学者や社会学者等の中には、こうした傾向を不平等と評価し
社会正義に反すると考える人もいます。
確かにそういう側面はあります。
しかも、職業教育のコースに進んだ人間に雇用が保障されない場合、
失業するリスクも高まる可能性はあります。

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