一夜漬けの勉強はだめ?

笑えない、一夜漬け学習の失敗

大事な試験に、直前の徹夜勉強で臨んだことのある人は少なくないものです。
俗に言う一夜漬けという学習方法ですが、心身の健康への影響をはじめ、
問題が多いとされます。
睡眠不足から体調をくずしたり、また寝過ごしてついに勉強ができなかったり、
試験に遅刻するといった失態を招く危険もあります。

一夜浸け学習の情報は「仮の記憶」

ヒトの記憶の構造は、文字や数字を瞬間的に覚えているだけの短期記憶、
ほぼ一生の間保持し続けられる長期記憶、さらに長期記憶として定着する前段階の
中期記憶の3つに分類されます。
一夜漬けで学習した内容は、記憶が知識として完全に定着せず、
仮置きされた状態の中期記憶に該当します。
一夜漬けで覚えた情報が、どのように忘れられるかは、
「エビングハウスの忘却曲線」における、
20分後で42%、1時間後で56%、翌日で74%、1週間後で77%、1ヶ月後で79%という
データが証明しています。
これらの実験からは、中期記憶は1日経つとおよそ8割は忘れてしまうことが分かります。
つまり、せっかく一夜漬けで知識を詰め込んでも、翌日にはその7~8割が
抜け落ちてしまうため、試験の結果も期待はできないことになります。

集中学習による錯覚に注意

学習方式で言えば、「集中学習」と「分散学習」のうち、一夜漬けの学習は
「集中学習」にあたります。
集中して取り組んだ分、成果があったように錯覚し、充実感を覚えたりもするものですが、
記憶に残りにくく、長い目で見て効率的ではありません。
短時間の学習を毎日続ける分散学習のほうが、長期記憶として定着・保持しやすいことが
分かっています。
ギリギリになってあわてて机に向かうより、毎日少しずつ勉強する習慣をつければ、
一夜漬けの必要がなくなるだけでなく、受験勉強も余裕をもって取り組めるのです。

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