小学生くらいから覚え始める漢字ですが、この漢字の覚え方には何かコツがあるのでしょうか。

漢字の勉強してもすぐに忘れてしまう、そして、どうやったら上手く覚えられるのかを知りたい・あるいはお子さんに教えてあげたい、という方も多くいらっしゃるかと思います。

そこで今回は漢字の覚え方にはコツがあるのかどうか、そして、小学生・中学生でも出来てしまう二つの漢字の覚え方について、語呂合わせも含めつつご紹介していきます。

なぜ漢字を覚えることができないのか

まず、漢字を覚えるつまり、頭に入るということについて少し分解して考えてみましょう。

つまり覚えるというステップを三つの段階に分解してみます。

実は何かを覚えるというのは繰り返し頭の中に情報を入れるということなのです。

1回目に覚えたとしてもその記憶は難しい言葉で短期記憶と言ってすぐに脳みそから出て行ってしまいます。

そして、2回目にきちんとその漢字をまた新しく覚えた時の記憶は中期記憶ということで最初よりも、ちょっと長い期間覚えることができます。

脳みそが少し長めの期間、その漢字のことを覚えていられるのです。

そして、その中期記憶が消えるか消えないかくらいの時にもう一度同じ漢字を覚えようとすると、今度は長期記憶と言って長い期間持っていられる記憶として脳みそがその漢字のことを覚えます。

ここまで来ると長い期間覚えていられる情報として脳みそが記録しますので、漢字を忘れないようになるわけです。

今漢字を覚えてもすぐに忘れてしまうと言う人はこの短期記憶または中期記憶の中に漢字が入ってしまっている状況なのです。

そのため、もう少し繰り返して練習することで漢字を覚えることができるようになりますよ。

もしくは、この後ご紹介していくような様々な方法を取り入れることで漢字を覚えることができるようになるでしょう。

これらの方法を上手く取り入れることによって、例えば憂鬱の鬱というとても難しい漢字でさえ、小学生でも書けるようになりますよ。

漢字の覚え方の3つ方法とは?

漢字を覚えるということに対するステップがわかったところで、今度は漢字の覚え方の三つの方法についてご紹介していきます。

実は先ほど漢字は短期記憶・中期記憶・長期記憶の3回覚えなければ頭に入らないということをご紹介しましたが、これは何も漢字を3回書いたからすぐに長期記憶になるというわけではありませんし、何回も何回も漢字を書いていては覚えることはできないのです。反対に、一発で長期記憶に入れてしまう方法もあります。

漢字を書く回数はあまり覚えることと関係がない

漢字を覚える時には覚え方として、1つ目は漢字を教科書などから写さず、目で覚えてから漢字の意味や形を思い出しながら書くこと、そして、2つ目はその漢字を使った例文を思い浮かべ、そして、その例文の風景を映像として覚えると上手く覚えられます。そしてオマケに3つ目は、その漢字を一度だけしか書けないというルールで書いてみることです。

これらの方法を組み合わせることによって、実はひとつの漢字を書くと言っても様々な記憶を脳みそにインプットすることができます。

漢字の意味を覚えることも出来ますし、1度しか書けないということで脳みそがきちんとその情報を長期記憶にいきなり収納しようとして覚えようとすること、さらに、映像もセットで覚えることによってその漢字を脳みそが思い出しやすくするようにすることもできるのです。

このように一つの漢字を覚えるということの中に様々な意味を持たせて練習すると、それだけ脳の中に幅広く記憶を埋め込むことができますし、脳みそもこれは重要な情報だとして認識するようになりますので、いきなり長期記憶の中に記憶が入り込んでくれるようになるのです。

書くのは1回だけ!何回も書くとインプットされない

漢字を書くのは練習の時には一回だけで、何回も書くとインプットされないということを先ほど書きましたが、これはなぜでしょうか。

実は漢字を何回も書くとその漢字のことを覚えられそうな気もしますし、漢字の書き取りで一つの漢字を5回ずつ書きなさいというドリルもありますが、実はこれではうまく漢字を覚えることはできずに結局無駄な動きになってしまいます。

なぜかと言うと漢字というのは何回も何回もうつしてしまっていると単なる映像、または模様として頭が受け付けてしまいます。

そうなってくるとゲシュタルト崩壊というような形で漢字を漢字として認識することができなくなり最終的に何回書いても上手く覚えることができないというわけです。

つまり何回も書いたら覚える、というわけではなくきちんと脳みそにその漢字を染み込ませるというのが大事だということがわかります。

学校の授業では何回も書きとるようにして覚えましょう。

という指導をされることがありますが、学校の指導の方法は学校の指導の方法として、自宅やプライベートでは集中して効率よく、漢字を覚えられるようにしていきたいところです。

そして、自分で勉強した内容で学校の授業を超えてしまった場合は、それはそれでプラスになりますので、結果としてこの方法を覚えておくのも決して損ではないというわけです。
ただし、学校の授業は学校の授業としてきちんと受けるようにしたいところです。

成績UPの秘訣~お子さんにピッタリの勉強法(小学生)~

成績UPの秘訣~お子さんにピッタリの勉強法(中学生)~

語呂合わせが効果的!小中学生におすすめの漢字の覚え方

ちなみに、小中学生におすすめの漢字の覚え方があります。

それが語呂合わせです。

例えば漢字というのはいろんな漢字の組み合わせでできているケースがあります。

例えば早朝という言葉で使われる早いという漢字、この漢字はお日様の日という字と十分間の十という字の組み合わせであることがわかります。

そこで

お日様より
十分早い
早起きだ

ということで覚えると、語呂合わせで漢字をスムーズに覚えることができるようになるわけです。

また、例えば信じるという字の信という字ですが、これも「人が言ったら信じなさい」というような形で覚えることができますよね。

この語呂合わせという方法を組み合わせて勉強していくと、すんなりと覚えることができるようになるわけです。

その他にも様々な語呂合わせを漢字から作ることができます。

例えば親という漢字は木の上に立って見ると書くことができます。

つまり子供のことが心配で心配で、木の上に登って子供のことを高いところから見るくらい心配するのが親御さん、ということになるわけです。

こう言った形で覚えることもできますね。

まとめ

今回は小中学生のみならず大人の方も使える漢字の覚え方、そして、なぜそもそも小学生・中学生の頃に覚える漢字は忘れてしまうのか、についてご紹介をしてきました。

漢字の覚え方については小学生も中学生もある一定の方法を持っていると簡単に覚えることができるということをお分かりいただけたかと思います。

その方法としては大きく分けて二つあり、一つ目はいかに脳みそにその漢字を覚えさせるかということそして、もう一つは同じ原理ではありますが、漢字の覚え方に語呂合わせを使って覚えるという方法です。

これらの方法を組み合わせて出来る限り脳に刺激を与えながら漢字を覚えていくことによってより忘れづらい漢字の学習ができるようになりますよ。

ガンバ  今村 剛

家庭教師ガンバの資料請求はコチラ