小学校と中学校の大きな違いは、定期テストの有無かもしれません。中学に上がると定期テストが待ち構えています。

特に、期末テストとなると中間テストよりも範囲が広くなり、日頃から対策をしていることが重要となります。そうは言っても、なかなかテスト対策というのは慣れないもので、最初のうちは戸惑うこともあるのではないでしょうか。

そこで今回は、前日まで対策することができる、定期テストの勉強法をご紹介していきます。

進学に影響する場合も・・・期末テストの重要性とは?

まず、定期テストの重要性について確認しておきましょう。定期テストというのはほとんど中学校に上がると、年に最低2回から3回は行われることになるわけですが、これらの定期テストは全て成績に直結します。

成績のすべてがこの定期テストで決まる、というわけではありませんが、やはり中学校での勉強においてにかなり重要なウエイトを占めているというのは間違いありません。

そして、これらの成績については、すべて内申という形で記録されていくことになりますので、この成績が良くないと進学に影響してしまう可能性もあります。

というより、これらの定期テストの積み重ねで進学先が決まってくることになりますので、定期テスト及び期末テストというのは、中学生活において非常に重要なもの、というわけです。

前日では手遅れ、期末テストに向けた普段からの勉強法が大事

そして、この定期テストですが、前日まで勉強をほとんどしないでテストの前日に何とかしようとして、実際に何とかなってしまうのは小学生までと思っておくべきです。

中学の定期テストについては、非常に範囲が広く、特に期末テストになると教科書でおよそ50ページから100ページ程度の分量の出題範囲になることも決して珍しくはありません。そうなってしまうと、もう1日ではどうすることもできません。ほとんど手遅れです。

そのため定期テストや期末テストに向けた普段からの勉強法が非常に大事、というわけです。学校の先生や、塾の先生がとにかく、毎日勉強するようにと言ってくるのは決して理由がないわけではないのです。

このように、小学生と違って「1日ではどうにもならないことがある」ということを、必死に教えようとしているのです。基本的には学校での勉強内容をまとめて、わからないところを洗い出し、そして、それを自分で解決していくという「復習」。さらに、次の日の授業でどのような範囲をやるのかという下調べを意味を込めた「予習」というのが基本のセットとなります。

これに加えて、定期テスト対策に向けて、自分の苦手な部分を洗い出したりする勉強が入ってくるということになります。

定期テスト前だけ勉強をするのではなく、定期テスト前には特に、普段の勉強にプラスして時間をとるというのが本来の姿ということですね。

諦めないで!前日にできることもたくさんある

そうは言っても、やはりテスト前日までなんだかんだと勉強しないままで来てしまって、ついに明日期末テスト、あるいは中間テストでもう「どうしようもない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、ここで諦めてしまってはいけません。間違っても当日休もうとしてもいけません。そうなってしまうと、点数が全くつかない事になってしまいますので、やはりなんとか直前ギリギリまで諦めないようにしていきたいところです。

そして、期末テストまで残り12時間以上残されているようであれば、とにかく、睡眠時間だけは先に確保するようにしましょう。そこから逆算して時間を区切って勉強していくことになります。

まずは、一番苦手な教科に一番時間を割くことにして、得意な教科については、1度解いてきた問題や、すでに習った内容を改めてざっとおさらいして、問題を少し解いてみて、そこで根本的に苦手な部分が見つかればそこを潰していくような勉強スタイルがベストです。

苦手な教科に関しては、まずはひととおり範囲をおさらいして特に苦手な分野を潰す、というわけではなく、少しでも得意な分野を伸ばすという方法の方が、点数としては取ることができます。

ただし、範囲が広い場合は、それぞれの分野から出題される得点の配分が低くなる傾向にありますので、全体的に見直すことは当然必要になります。

そして、暗記関係はまとめて全て夜に行います。寝る直前に暗記を行うと、寝ている間に脳が情報を整理してくれます。まさに一夜漬け状態ですが、次の日の朝、記憶が定着した状態でテストを受けることが可能になるおすすめの方法です。

まとめ

このようにテスト前日になってしまったとしても、全く何もしないよりはマシということで対策を取ることは可能です。

暗記関係はまとめて夜寝る前に行うようにし、その他は、優先順位を決め、全体的な見直しから初めて行くことがおすすめです。

特に、時間の配分は得意教科に時間をかけたくなりがちですが、苦手な教科に一番時間を多く配分をするようにしましょう。

結果的に、成績や進学にも影響が及ぶ大事な定期テストは、出来る限り普段からの勉強を大切にすることが最善の方法ということがわかりますね。

ガンバ  竹田 一成