こんにちは、家庭教師のガンバ「やる気アップ隊」隊長の竹田です。
高校入試では内申点が重要だということは、よく耳にするかと思います。
では、内申点を上げるために、部活動や委員会などはどのような影響を与えるのかについて、みていきたいと思います。
部活動と内申点の関係
中学に入学して始まるのが部活動です。
部活動に入るかどうかを迷う人もいるかもしれません。
「部活動に入らないと内申点が下がる」とか「部活動を３年間続けないと内申点に響く」などという内容を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
実際のところ、部活動をすることが内申点につながるかというと、そのような対応をしているところはありません。
部活動を３年間続けたから得点がプラスになるなどといった影響はないということです。
「だったら部活動なんかしないで、勉強に専念したほうがいいのではないか」と思う人もいるかもしれません。
しかし、部活動を通して得られるものはたくさんあります。
仲間と一緒に何かを成し遂げること、目標を決めそれに向かって努力を続けること、先輩や先生、他校の生徒などと接し、新しい人間関係を築けることなど、子どもたちにとっては意味のあるものです。
内申点に影響しないなら部活動には参加しないというのも選択肢の１つではありますが、部活動を続けた生徒でもきちんと勉強と部活動の両立はできています。
損得勘定ではなく、自分のやりたいことを選んでくれたらなと思います。
委員会と内申点の関係
では、次に委員会活動に参加すると内申点に影響するのかについてみていきます。
中学３年生になると、学級委員に立候補する人が増えるというのを聞いたことはありませんか。
「学級委員をすれば、内申点が良くなる」と思っている人が多いせいか、このようなことが起こるところもあるようです。
しかし、委員会活動をしているからといって、内申点が上がるということはなさそうです。
とはいえ、得点が数字として加算されることはなくても、内申点をつけるときに参考となる「関心・意欲」などのところで、評価をされることは十分にありえます。
「委員会活動なんて面倒くさいからいいや」などと思わずに、クラスのため、学校のために協力して盛り上げていこうとする姿勢は大切なポイントです。
勉強をすることはもちろん大切なことではありますが、それ以外の活動にも積極的に参加することができている生徒のほうが良い結果を残しているパターンも多いのです。
ぜひ、学校の委員会活動にも率先して参加してほしいものですね。
生徒会と内申点の関係
今度は生徒会と内申点の関係をみていきましょう。
例えば、生徒会長をしていたとか、体育祭実行委員長などの仕事をしていたということは内申書にも記載してくれると思います。
ただ、そのことで何点かプラスしてくれるのかというと、部活動や委員会と同じくそういうわけでもないようです。
だからと言って、学校中のみんなが生徒会長をしなくなってしまったら、困りますよね。
部活動もして生徒会活動にも参加したとなると、たくさんの時間をそういった活動に費やすことになり、勉強時間が減ってしまう可能性もあります。
だからと言って、これらの活動が子どもたちにとって無意味であるということはありません。
自らの意思で生徒会活動に参加し、学校生活をより良いものにするために尽力するというのは、子どもにとっても大きな成長となります。
また前向きに、いろいろな活動に参加しようとする姿勢は、中学校の先生も認めてくれるでしょうから、内申書で良い印象を与えることはできるでしょう。
「得点にならないから」「勉強する時間が減って損をしてしまうから」などと考えずに、参加できるチャンスがあるのであれば、生徒会活動にも積極的に参加していくといいですね。
内申点とは
高校入試において、当日の試験が最も大切であることは間違いありません。
ただ、大学入試とは異なり、高校入試では内申点が合否に影響を与えるのも事実です。
内申点を上げるためには、まずは普段の定期テストで良い成績をとり、宿題などの提出物をきちんと提出し、授業にも積極的に参加することが大切です。
部活動や委員会活動、生徒会活動に参加したからといって、〇点プラスになるところはほとんどありません。
また部活動などで好成績を収めたからといって、それが加点される可能性も低いと言えます。
それでも中学３年間を通して、その子が勉強以外の活動で何に取り組んできたのか、どのように取り組んできたのかは重要なポイントとなります。
入試という結果はもちろん大切なことですが、そこに至るまでの過程を示してくれるのが内申点、内申書なのです。
「中学３年間でこんなことに取り組んできました」と胸を張って言えるように、勉強以外のさまざまな活動にもぜひチャレンジすることをオススメします。
【まとめ】
今回は、部活動や委員会活動、生徒会活動が内申点にどのような影響を与えるのかをみてきました。
明確な得点アップにつながることはないかもしれませんが、子どもたちのこれからの長い人生において、勉強以外の活動にも大きな意味はあります。
勉強も含め、日々の学校生活に積極的に取り組み、自分の目指す高校に合格できるように応援していきたいですね。
ガンバ 竹田 一成