中学生の子供が不登校の場合、親として気になるのが「学習面」ではないでしょうか。
将来のことを考えると、学校で授業を受けることは必要不可欠に思いますが、勉強は学校だけではなく、塾や家庭教師を利用することで学べます。
今回は塾の種類や特徴、中学生の不登校生が通いやすい塾、家庭教師の特徴などを詳しく紹介します。

不登校でも塾なら勉強の心配が解決できる!


中学生の不登校の理由は「勉強に追いつけない」「担任の先生が苦手」「友達関係の悪化」など、さまざまです。
一度、不登校になってしまうと登校を再開するのは難しく、そんな中、親として気になるのは学習面の遅れです。
子供が自ら勉強したり親が教えてあげたりしても、中学校の授業で学ぶのと違い、思うように学力を向上できないケースも多いでしょう。
中学生の不登校の学習面が心配な時は、塾などを利用するのもひとつの方法です。

不登校の中学生の塾の選び方は?


塾はいくつか種類があり、子供の性格に合わせて選ばなければ、学校同様に通わなくなってしまう可能性もあるので、慎重に選びましょう。

中学生が通う塾は、大きく2種類に分けられます。

不登校の場合、各教科の基礎を学んでいない状態のため、進学塾より補習塾を選んだ方がよいでしょう。
進学塾は基礎がわかっている状態で授業が進むため、勉強に追いつけずストレスを感じる確率が高いです。

中学校の不登校の子でも通いやすい塾の種類と特徴


「塾」といっても、学校のようにクラスに何十人も生徒が集まって学ぶスタイル、生徒と先生のマンツーマンで学ぶスタイルなどがあります。
不登校になった中学校の子供向けに、塾の種類と特徴を確認していきましょう。

・集団指導塾
集団指導塾は、ひとつのクラスに数十人の生徒が一緒に学びます。
少人数や個別指導塾と違い、授業を受ける生徒は基礎を知っている前提で進められ、決められた内容で進行します。
中学校の授業スタイルに似ており、生徒はみんな同じ学習レベルや受験校のケースが高いため、学習に対する生徒もモチベーションが高いです。
大手の集団指導塾などは、ひとつのクラスに30人以上の生徒が授業を受けるケースもあり、他校との人間関係もあります。

・少人数指導塾
少人数指導塾は、講師1人に対し生徒は2~10人で授業します。
集団指導塾と個別指導塾のメリットを兼ね揃えたスタイルです。
周囲の生徒と競い合いながら学べ、人数が少ない分、講師も一人ひとりの学習の悩みを解決しやすいのが特徴的です。
講師は生徒の学習レベルだけではなく、性格も把握しやすいので不登校の中学生が抱える悩みについて、相談に乗ってくれるケースもあるでしょう。

・個別指導塾
個別指導塾は、生徒と先生が一対一で授業をします。
生徒の学習レベルに合わせて、わからない部分を解決しながら学ぶスタイルです。
他の生徒と競うことはありません。
他に生徒がいないため、質問や知りたい勉強の部分など伝えやすいのが特徴的です。
講師は、指導する生徒向けにカリキュラムを作ってくれるので、無理のない範囲で学習できます。

不登校は塾?それとも家庭教師どっちがいい?


中学生の不登校の学習面を高めるのは、塾だけではありません。
マンツーマンで学べる家庭教師という選択もあります。
中学校が不登校になった原因の多くが、友達との付き合い方が関係しています。
人間関係がイヤ、同じ年代の生徒と一緒にいたくないなど、外出することすら拒む子供なら家庭教師の方がおすすめです。

家庭教師は塾と違って、通う必要はありません。
また、他の生徒と顔を合わせたり話したりする機会がないため、自分のペースで学習できます。
家庭教師の講師は、教育に携わってきた社会人講師と、大学生である学生講師がいるので、それぞれの特徴を知っておきましょう。

学生講師は、現役で学校に通っている生徒でもあるため、不登校になった中学生の気持ちを汲み取り、無理のない範囲で学習を進められるでしょう。

また年齢が近いため、ゲームや芸能人の話などもはずむため仲良くなりやすい特徴をもっています。
ただし、講師歴が長く指導力の高い社会人講師に比べ、トップレベルの受験を考えている場合、対応できないケースもあります。

社会人講師は、何人もの生徒を指導してきたため、教え方に対する経験が豊富です。
生徒の気持ちを汲み取り、得意な分野と不得意な分野、学びのクセなどを考えてくれるので、子供もストレスなく勉強できるでしょう。

家庭教師の講師は同性を選ぶこともできるので、勉強面だけではなく子供とコミュニケーションを取りながら悩みを解消するメリットもあります。
親の知り得ない情報も家庭教師を通じて知ることもできるので、子供が学びやすい環境を選択することが大切です。

まとめ|不登校は塾より家庭教師の方が始めやすい


中学校の子供が不登校になる率が年々増えているとはいえ、いざ自分の家庭で起きると学習力やコミュニケーション力など悩み事でいっぱいでしょう。
勉強は学校だけではなく、塾や家庭教師を活用することで学べます。
不登校の子供は、人と接することを拒むケースも高いため、ストレスを感じにくい家庭教師から始めるのがおすすめです。