こんにちは、家庭教師のガンバ「やる気アップ隊」隊長の竹田です。
中学生になって部活を始める人も多いと思います。
「運動もできて勉強もできる」となるのが理想的ですよね。
今回は運動と勉強の関係についてみていきましょう。

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運動と勉強に関係はある?


そもそも、運動と勉強は関係あるのでしょうか。
実は、運動をしている生徒のほうが勉強ができるという調査結果があるのです。
スウェーデンのある小学校で行われた調査では、毎日体育の授業があるクラスと、週に2回体育のあるクラスで運動と勉強の関係を調査しました。
その結果、毎日体育の授業があるクラスの生徒のほうが、成績は良かったのです。
アメリカでも同じような調査が行われ、同じようか結果となりました。
日本でも、文部科学省が小中学校の全国都道府県学力テストを実施しています。
そのテストの結果と運動能力の調査結果を調べてみると、やはり運動ができる生徒のほうが勉強もできるというパターンが多かったのです。
このことから、運動と勉強は関係があると考えられます。

運動をすると脳に良い影響があるの?


では、実際のところ運動が勉強に対してどのように関係しているのでしょうか。
実は、運動をすることで脳に良い影響を与えていると言われています。
どういうことかというと、運動をすることで脳の働きが良くなるのです。
体を動かすと血流が増加し、脳の働きに必要な酸素を増加させることができます。
そうすることによって、脳の記憶中枢に影響のある海馬の神経細胞が成長します。
このことから、運動をすることによって記憶力が高まるのです。
特に有酸素運動が効果的だと言われています。

運動をすると精神力や集中力のアップも期待できる


運動することは脳に良い影響を与えるだけではなく、精神面でも良い影響を与えてくれることでしょう。
運動の中でも、集団で行うスポーツのほうがベターかもしれません。
野球やサッカーなどチームで行うスポーツは、いろいろな能力や考え方を持った人が集まります。
チームプレーですので、自分の意見を述べることも、他の人の意見を聞くことも大切です。
またチームメイトとはいえ、ライバルとして切磋琢磨していくことになります。
こういった経験を通して、生徒それぞれの思考力や社会性の向上につながります。
勉強の時だけではなく、運動をする時にも頭を使いますので、脳の働きが向上するのです。
また運動の練習を通して集中力を身につけることもできます。
よく「部活を引退してから成績がぐんと上がった」という話を耳にします。
それは日ごろから集中して運動に取り組む習慣がついており、部活を引退するとその集中力が勉強のほうに向いたからと考えられます。

運動と勉強の相関関係


運動と勉強の相関関係とはどういうことでしょうか。
ここまで述べてきたように、運動は勉強にも良い影響を与えます。
運動と勉強の両方ができる、つまり文武両道な子どもには、どのような特徴があるかというと「よく歩く」ということが挙げられるそうです。
運動にもつながってきますが、歩いて体をしっかりと動かすことでストレスに強くなると言われています。
他に「繰り返して学ぶことができる」ということも挙げられます。
例えば、勉強は英単語や漢字を覚えるためには、繰り返し練習する必要があります。
一方運動は、正しいフォームで走ったり、ボールを投げたりするためにも繰り返し練習をしなくてはいけません。
運動にしても勉強にしても繰り返すことが大切です。
このように何度も繰り返すことで、脳から神経に上手に働きかけることはできるようになります。
このように、運動と勉強には相関関係があるのですね。

運動も勉強も効率良く


運動と勉強を効率良くできるようにするためには、どうすればいいのでしょうか。
運動を日ごろから一生懸命に取り組んでいる子どもには、集中力があります。
またその場に応じて、適切な行動をとることができる対応力があります。
運動で培ったそれらの力を勉強に生かすようにしましょう。
運動をして体を動かしたあとは、記憶力が良くなると言われています。
運動の後に、少しでもいいので勉強するようにしていけば、記憶が脳に定着しやすくなるでしょう。
運動をする時には運動に集中し、勉強の時には勉強に集中することで、効率良く勉強でき、成績UPにもつながります。

【まとめ】


成績が悪いからといって無理やり部活や運動をやめさせても、良い結果になるとは言い切れません。
運動することが勉強することに悪影響を与えているわけではないのです。
運動することは勉強にも良い影響を与えてくれます。
文武両道を目指して、運動にも勉強にもしっかりと取り組んでいきましょう。