当たり前のように通っていた学校へ、突然子供が通わなくなると、親としては心配になりますよね。
不登校のきっかけを子供に聞こうとしても、何も話してくれない、部屋から出てこないなど、心を閉ざしてしまうと、解決策が見つかりません。
学校へ行かない子供に何をしてあげればいいのか、どんな対応をするべきなのかと悩んでいる親御さんも多いでしょう。
まずは、不登校になったきっかけを知り、解決策を考えていくことが大切です。

不登校になるきっかけとは?


中学生が不登校になるきっかけで、もっとも多い理由が「いじめ」と考えられます。
大人になれば、人間関係がギクシャクしても「連絡を取らない」「距離をおく」「所属するグループから離脱する」などの対処ができますが、中学生は自由な選択ができません。
文部科学省の「平成30年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」によると、いじめにはさまざまな内容があることがわかりました。
中学生のいじめで上位を占めるのが、次のような理由です。

・嫌なことを言われる(冷やかしや悪口、脅し文句など)
・軽い暴力(遊ぶふりして叩かれるや蹴られるなど)
・無視(集団無視や仲間はずれ)
・ネットで誹謗中傷(SNSやメールなど)

他にも、金品を要求されたり盗まれたりと、肉体と精神トラブルとなる理由があります。
中学生が不登校になるきっかけの多くはいじめですが、他にも進級によって引き起こる変化も関係しています。

学年別の不登校のきっかけを確認していきましょう。

中学1年生が不登校になるきっかけ


中学1年生の不登校のきっかけは、次のような理由が関係しています。

・授業の難しさについていけない
・校則が厳しい
・先輩後輩との関係性
・他校との合併により生じる友人関係

小学校時代と違い、中学生になると校則や先輩後輩の上下関係があるなど、環境が変化します。
小学校より制限されることが多く、そのギャップに心のダメージを受ける子供もいます。

中学2年生が不登校になるきっかけ


中学2年生の不登校のきっかけは、次のような理由が関係しています。

・クラス替えによる友人関係の変化
・学校生活に馴染めない
・クラブや部活動のトラブル
・授業に追いつけない

多くの中学校では、2年生に進級すると同時にクラス替えがあります。
仲良しだった子とクラスが離れ、新しい友達づくりが始まります。
しかし、中学生の交友関係はちょっとしたことでギクシャクし、言葉ひとつで環境が変わってしまうケースが多いです。
それに加え、クラブや部活が忙しく勉強が疎かになり、勉強に追いつけないなど、さまざまな悩みも絡んできます。

中学3年生が不登校になるきっかけ


中学3年生の不登校のきっかけは、次のような理由が関係しています。

・中学校生活のストレスが蓄積
・友人関係の悪化
・高校受験の不安
・将来への重圧感

最後の中学校生活は、大半が受験勉強で終わります。
志望校に向けて勉強をしたり、志望の動機を考えたり、未来像を描いたりと、さまざまな思考をしなくてはいけません。

不登校になるきっかけをある程度把握し、親が気持ちに寄り添った対応をしてあげましょう。

不登校の解決策は?


子供が不登校になってしまったら、どのように解決していけばよいのでしょうか。
ここでは解決策の案を紹介します。
子供の状況を見ながら、ベストな方法で進めていけるようにしましょう。

学校の様子を先生に聞く


子供が心に秘める悩みを打ち明けてくれるならいいのですが、何も話してくれない時は担任や学年指導の先生に相談しましょう。
数十人の生徒を一人の担任教師が対応するため、不登校になったきっかけがわからないケースもあります。
しかし親が相談することで、クラス全体の雰囲気や交友関係などで変わったことがないか、担任が注視してくれて、情報を得られる可能性があります。

子供の相談相手になる


不登校になる生徒は、学校生活や友達関係の悩みを、誰にも相談できない場合が多いです。
相談できずに一人で悩むと、解決策が見つからず負のループに陥るでしょう。
誰にも打ち明けられない悩みは、さりげなく家族の誰かが聞き役になってあげるのも解決策のひとつです。

家庭内に安心できる場を作る


不登校で部屋に閉じこもってしまったら、家庭で安心できる場所を作ってあげましょう。
疲れが溜まると、大人でも心が休まる場所を求めます。
子供も同じく、落ち着ける場所は居心地がよく、ダークな気持ちも少しずつ晴れやかになり、悩んでいることを自然と話してくれる可能性が高いです。

無理強いをしない


「学校へ行かないことはダメなこと!」と絶対に決めつけてはいけません。
中学校は義務教育ですが、親は学校へ通う子供の気持ちを第一に考えてあげることが大切です。
無理に「学校へ行きなさい」「勉強をしなさい」と伝えても、子供は素直に動きません。
無理強いをしないで、しばらく見守ってあげましょう。

心の専門家へ相談する


学校へ相談したり、しばらく子供の様子を見守っていたりしても何も改善しない。
そんな時は、カウンセラーに相談して、どんな対応が必要なのか聞いてみましょう。
文部科学省は平成7年度から全国の中学校にスクールカウンセラーの配置に取り組んでいます。
スクールカウンセラーは生徒だけではなく、親の相談も可能です。
配置のない学校は、児童相談所や保健所などの窓口で相談できます。

将来の視野を広げてあげる


中学生の不登校になるきっかけは、学習面や友人関係、受験とさまざまな要素が絡んでいます。
先の見えない将来に多くの子供は、「どんな未来が待っているのか」と不安を抱えているでしょう。
未来の描き方は人それぞれですが、働き方や友人関係などに幅広い視野があることを伝えてあげるのも解決策のひとつです。

仕事と一言でいっても、今は企業に就職するほか、フリーランスという形で自分のやりたいことを仕事にしたり在宅勤務をしたりと、たくさんの働き方があります。
未来はひとつではなく、さまざまな道があることを伝えることで、考え方の柔軟性が高まるでしょう。

まとめ|不登校のきっかけを親が理解してあげよう


不登校になるきっかけは、子供が自ら話してくれなければ誰にもわかりません。
学校へ行かない子供に対し、親がどのように接するのかで、解決できるかも変わってくるでしょう。
無理に学校へ行かなくてもいいこと、気の合う友達はどこかで必ず見つかることなどを伝え、ゆっくり時間をかけて解決する心構えが大切です。
子供にとって居心地のいい家庭を作ってあげましょう。