「定期テストの成績を上げたい」「効率よくテスト勉強がしたい」と悩んでいませんか?
実は中学生のノートは、取り方ひとつで復習のしやすさが変わってくるのです。
定期テストの成績が上がるノートの取り方のコツを紹介します。

ノートの取り方次第でテストの成績が上がる?


ノートの取り方といえば、「先生が黒板に書いた文字を書き写すだけ」という人が多いでしょう。
黒板に書く言葉は、授業中で大切な部分をまとめています。
しかし、先生は黒板に書く以外にも、重要なポイントを口頭で伝えているのです。
この重要ポイントは、授業が終わってしまうと忘れてしまうケースが多く、復習する時にノートにしか書いた部分しか思い出せません。
ノートの取り方が黒板の丸写しだと、復習しても「どんな内容の授業だったのか?」とわからない部分も多く、テスト勉強に役立たないノートになりがちなのです。
定期テストの成績は、ノートの取り方次第で上がるので、ポイントをしっかり抑えておきましょう。

中学生のノートの取り方にはコツがある


中学生のノートは少し工夫した取り方をするだけで、定期テストの成績アップにつながります。
ポイントは「読み返しやすいノート」の取り方です。
読みやすさを追求したノートの取り方のコツを紹介します。

ノートに必ず「日付とタイトル」を書き込む


ノートに日付とタイトルを書くことで、「いつ、どんな勉強をしたのか」がわかります。
授業のタイトルは自分で考えた文字を書きましょう。
例えば、数学で1次関数の授業なら「1次関数の変化の割合」や「1次関数の式の出し方」などです。
タイトルは、ひと目見ただけでノートに書き込んだ内容がわかるような付け方がおすすめです。
また、日付とタイトルを書く場所は、どの科目のノートも同じ場所にしておくと、復習する時に読みやすいです。

色ペンは上限数を決め使い分ける


女子生徒のノートの取り方に多く見られるのが、カラーペンを使ったカラフルなノート。
一見、とても見やすい印象ですが、何色も色を使ってしまうと重要なポイントがわかりにくく、テスト勉強で役立たないノートになる可能性が高いです。
ノートは「赤、青、オレンジ」の3色と、ポイントをわかりやすくする2色の蛍光ペンで十分です。
例えば、色を「赤(重要)、青(少し重要)、オレンジ(注意)」と統一して使い分けると、復習した時にテスト勉強に役立つノートとなるでしょう。

ノートの余白は多めに取る


余白を多めに取ることで、授業中に先生が口頭で伝えるポイントを書き込めます。
黒板に書いた文字をそのままノートに書き写してしまうと、圧迫感があり「あとから読み返したい」と思えません。
余白には、黒板に書いた文字以外に自分が感じたこと、問題についての印象を書き込むと、復習の時に役立ちます。
黒板の文字以外にも、間違えやすい部分やテスト範囲などメモ書きして、読みやすさとわかりやすさのノートの取り方をしましょう。

ノートに図や線などを書き込む


中学生の勉強は、教科によって図形や線などをノートに書き込んだ方が見やすいケースが多いです。
文字だけではイメージできない問題も、図形や線などを書き込むことで、授業で習った問題が蘇ります。
ノートは授業で習ったことを記録するだけではなく、記憶できるような工夫が大切です。
図形や線、記号などが書き込みやすいように、ノートの線がドットのタイプもあるので、教科に合わせたノートの選び方も重要ポイントです。

間違った答えは消さずに残す


練習問題用のノートで間違った答えがある時は、消しゴムを使わずに斜線をして、新しい答えを横に書きましょう。
間違った問題は、自分が苦手としている部分です。
一度間違えた問題は何度も引っかかる可能性があるので、苦手な部分をテスト勉強することで、テスト本番はスラスラ問題が解けますよ。

テスト向けのまとめノートはいらない


定期テストの勉強向けに、まとめノートは必要ありません。
まとめノートは、授業で習った部分をわかりやすくしただけのノートであり、いわば自己満足ノートともいえるでしょう。
普段からノートの取り方を工夫していると、まとめノートを作る時間を短縮できるので、その分テスト勉強に集中できます。

【科目別】中学生のノートの取り方のコツ


中学生のノートは、科目別に取り方のコツが違います。
教科別におすすめする、ノートの取り方のコツを紹介します。

数学


余白をとにかく多めに取り、図形が書き込めるようにするのがポイントです。
数学は他の教科と違って、黒板に書かれた文字以外の補足が多いため、余白を取ると復習で見やすいノートが完成します。
練習問題の場合は、ノートを6:4の割合で線を引き、左は問題と回答、右は解説と復習に役立つポイントを書き込みましょう。

国語


国語のノートは、1:9の割合で線を引き、行間を2~3行空けながら取りましょう。

上部:教科書のページ(【例】P.27)
下部:黒板に書かれた文字
余白:先生が口頭で伝えるポイント、自分なりの解釈

国語は黒板に書いた内容の他、先生が口頭で伝える言葉も、テスト勉強に役立つポイントが多いです。
色ペンを使って自分なりの解釈をメモし、重要な文字は蛍光マーカーを引きましょう。

社会


ノートの左側は黒板の丸写し、右側は先生の解説や自分の意見を書き込むノートの取り方がおすすめです。
社会は教科書だけではわかりにくい部分が多く、先生が面白く解説してくれるケースが多いです。
自分なりの解釈や先生の意見をポイントとして、ノートの余白にメモしておくと、テスト勉強を効率よくできますよ。

理科


理科は、文字より図形や絵を書き込んだノートの取り方が見やすいです。
例えば、実験で使った試験管やビーカーなどの装置、実験で起こった現象の変化をイラストにするなどです。
理科は実際に実験や研究をしたからこそわかる内容が多いので、復習で鮮明に思い出せるように色ペンや図・絵などを取り入れたノートの取り方がおすすめです。

英語


英語のノートの取り方は、黒板に書いた内容が重要ポイントです。
重要な単語やよく出る表現を色分けしたり、間違えやすいスペルに「注意!」など書き込んだり、黒板の内容をよりわかりやすいように取りましょう。
英語のノートは英文と日本語を書き込むために余白を取る、またはノートの半分に線を引いて左が英文、右が日本語訳にするなど、自分なりの取り方を工夫すると効率よく復習できます。

まとめ|ノートの取り方はコツを抑え効率よく勉強しよう


定期テスト前になると、焦ってまとめノートを作ったりノートを読み返して勉強したりと慌ただしい時間が始まります。
中学生からノートの取り方を工夫することで、高校や大学に進学しても復習に役立つノートが作れますよ。
自分なりに読みやすさを追求したノートの取り方をして、効率よくテスト勉強をしましょう。

ガンバ  今村