受験を控えた中学生や高校生は、模擬試験を受ける機会がしばしばあります。

面倒だと感じる人もいれば、緊張してしまう人もいるでしょう。

思ったような結果が返ってこないと、落ち込んでしまうこともありますよね。

模擬試験はただ受けるだけではなく、その後の活用方法があります。

模試を上手に使いながら、志望校への合格を目指して勉強に力を入れましょう。

 

模擬試験を受ける意義

中学生だから、高校生だからという理由でなんとなく模試を受けている人もいるでしょう。

模擬試験の目的を考えたうえで挑戦することによって、試験対策にも身が入ります。

 

レベルの確認と目標の再検討

模擬試験の結果は現時点での自分のレベルを客観的に判断する材料になります。

偏差値を知ることで、ゴールまでの距離感がつかめます。

得点と目標があまりにかけ離れていると、諦めたくなることもあるでしょう。

その一方で志望校の合格ラインに到達していて、喜ぶ人もいるはずです。

とはいえ模試の結果が良くても悪くても、それだけが全てではありません。

模試では結果が振るわなかったものの、その後努力して合格を勝ち取る人は多いです。

反対に模試では高得点だったのに、当日は実力を発揮できないこともあります。

模試の結果と向き合うことは確かに重要です。

模試による合格可能性の判定をふまえて、志望先を変える受験生もいるでしょう。

戦略的撤退という言葉があるように、結果的にそれでうまくいくこともあります。

しかし模擬試験はそれを受けた時点でのレベル判定でしかありません。

偏差値は他の受験生のレベルも数値的に影響します。

そのため偏差値だけが絶対的なものであるとは言えません。

結果を見て浮かれたり嘆いたりすることは、模試を受ける本来の意義とは異なるのです。

 

受験に向けて試験に慣れる

受験当日は緊張や焦りで精神的にも不安定になりがちです。

直前までどれだけ勉強に励んでいても、心配な気持ちを拭い去ることはできません。

ただでさえ緊張感の高まる入試の予行演習としても、模擬試験は効果的です。

定期テストとは異なる性質の試験に慣れるための準備になります。

模試を何度か受けていくと、適切な時間配分などが少しずつ身についていくはずです。

設問形式を見ただけで、どのように思考して解答するべきかつかめるようになります。

感覚的な慣れや、慣れたことによる瞬間的な判断は本番の試験で必ず役立ちます。

 

模擬試験の活用方法

模擬試験の問題用紙は、何もしなければただの紙になってしまいます。

せっかく時間をかけて模試を受けたなら、その努力や結果を有効活用するべきです。

 

弱点と強みの把握

模試を受けると問題の正解と不正解箇所が明確に分かります。

不正解の問題は必ず見直さなければならない弱点です。

正解した場所にも注意しましょう。

本当は理解にまで至っていなくても、運よく正解することもあります。

本番では実力で正解を勝ち取れるよう、完全に理解しているか確認しておくとベストです。

なんとか正解できたようなギリギリの箇所は、あともう1歩で強みになります。

強みが多ければ多いほど得点力も高くなるでしょう。

 

復習に使う

模擬試験はその名前のとおり、受験本番のテストを模しています。

模試の問題と解答はそれ自体が活用の幅の広い教材です。

模試を受けた直後や、判定が出た後など、何度も繰り返し演習できる復習用教材になります。

問題用紙を模擬試験実施中の1度しか使わないのは、非効率でもったいないことなのです。

 

受験までの勉強計画の資料にする

自分の苦手箇所に気付いた後は、どの弱点をどれくらいの期間で克服するか考えます。

模試の結果は、自分には何がどれくらい不足しているかを教えてくれる重要な資料です。

受験本番が日々刻々と迫ってくるなか、効率よく学習を進める手助けになります。

1番大きな目標は志望校の合格です。

そこまでに小さなステップをいくつか区切れば計画も立てやすいでしょう。

たとえば次の模試を最初のゴールとすれば、そこまでがステップ1の期限です。

その日までにどの分野をどの程度勉強すべきか考えます。

受験直前の模擬試験までこのステップを繰り返していけば、大きな目標にも届くはずです。

 

「おしい」部分を重点的に強化する

模擬試験の答え合わせを自分で行うと、単純なケアレスミスに気付くこともあるはずです。

分かっていたのにうっかり間違えた個所は、心象的にも非常に悔しいでしょう。

しかしその悔しさがあるからこそ、次回の注意深さを高められます。

確実に得点できるところを少しずつ増やしていくことは、地道ですが重要です。

また、不正解だった部分は模範解答を必ず確認しましょう。

解説を見てもまったく分からないパターンもあるかもしれません。

理解が十分でない証拠なので、基礎から改めて勉強し直すチャンスです。

一方で解説を見ればなるほどと納得できるパターンもあります。

これはあと1歩の「おしい」不正解です。

努力で確実にカバーできる部分でもあるので、正しい考え方を見直しましょう。

 

模試を効率よく活用するためには

模試を復習のための道具として使うには正しいやり方が必要になります。

ムダなく上手に活用していけるよう、事前の対策を立てておくと効果もアップします。

 

ステップアップを目指して復習する

模擬試験の結果が返ってきたとき、多くの受験生が着目する箇所は決まっています。

偏差値を表す数字や、志望校の合格可能性を示すアルファベットの判定でしょう。

しかし受験生が本当に見るべきは、教科や分野ごとの得点結果です。

たとえば数学の図形分野だけ得点が低いと分かったとします。

次の模試ではその部分が伸びるよう、自分で計画を立てて学習しましょう。

実際に次の模試を受けたら判定結果を確認します。

このサイクルを分野ごとに繰り返していけば、ステップアップも夢ではありません。

模試判定は一喜一憂の原因ではなく、自分が成長するための明確な指標となります。

 

家庭教師を利用する

模擬試験は受けてきた当日に解き直して自己採点しましょう。

結果が出たらその判定を基にして、苦手克服やおしい部分の強化を行います。

一見すると簡単なことのように思えるかもしれません。

しかしいざやってみると、何から手を付けるべきか分からないこともあるでしょう。

苦手箇所が多ければ多いほど、いっぱいいっぱいになる場合もあります。

せっかく受けた模擬試験は効率よく活用すべきですが、そのためにはノウハウも必要です。

より良い使い方をするためには、家庭教師の指導があると心強いです。

模試の解き直しをする際にも、つまずく箇所があればすぐに質問できます。

模試結果の教科別チャートを使い、家庭教師なら最適な学習プランも組み立てられます。

このように模試の効率的な活用方法を柔軟にアドバイス可能です。

 

まとめ

模擬試験の活かし方について解説しました。

長時間のテストを受けただけで終わりにしてしまうのはとてももったいないことです。

模擬試験を活かす方法は幅広くあるため、受験生にとって重要な復習教材となります。

それを頭では分かっていても、なかなか実行に移せない受験生もいるかもしれません。

家庭教師のアドバイスも受けると、模試を使った勉強もスムーズに進めやすくなります。

弱点を1つずつ克服し、強みを伸ばすチャンスを手に入れましょう。

合格を目指してコツコツとステップアップを繰り返せば、本番で実力を発揮できます。

 

 

ガンバ  今村 剛

 

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