受験直前の時期は、これまでの学習の総仕上げをする大切な期間です。この短期間でできる効果的な対策を実践することで、最後の点数アップが狙えます。ここでは、ラストスパートに役立つ5つのポイントを例として解説します。あくまでもお子さん一人ひとりに合った対策が大切ですので、何かのヒントになれば嬉しいです。



1. 弱点克服に集中する

受験直前の短期間で効率的に点数を伸ばすには、苦手な分野を徹底的に克服することも大切です。限られた時間の中で最大限の効果を得るために、以下に重点的に取り組むべきポイントを整理しました。

 

1.1. 弱点の洗い出しと分析

まずは、これまでの模試や過去問を見返し、自分が特に間違いやすい問題や分野を明確にしましょう。例えば、数学なら「関数のグラフ」「確率」、英語なら「長文読解」「文法問題」など、自分が苦手とする部分をリストアップします。

ただ「数学が苦手」といった曖昧な把握ではなく、「二次関数の最大値・最小値の問題が苦手」「長文の中で推測問題が苦手」など、具体的に特定することが重要です。

 

1.2. 集中的な対策を行う

苦手な分野が分かったら、その分野の問題を重点的に解きます。

間違えた問題のノート作り: 間違えた問題をノートにまとめ、解説を自分の言葉で書き加える。

繰り返し解く: 一度解いただけでは覚えきれないので、間違えた問題を1日後、3日後、1週間後といったように間隔を空けて何度も解き直す。

参考書や動画を活用:苦手な部分はテキストだけでなく、必要なら参考書、解説動画やオンライン講座などを活用し、理解を深める工夫をする。

 

1.3. 得点につながりやすいポイントに集中

すべての苦手分野を克服するのは難しい場合が多いので、出題頻度が高く、得点につながりやすい分野から優先的に克服することが大切です。

数学なら、公式を覚えるだけで得点できる問題。英語なら、文法問題や語彙問題など、パターン化できるもの。社会や理科なら、頻出の語句や用語を優先的に覚える、といった優先順位も大切です。

 

1.4. 苦手分野の「見える化」

苦手分野を改善するために、「見える化」することが重要です。例えば、「間違えた問題を印刷して、壁に貼る。」、「付箋を使い、要点を書いて机の前に貼る。」「苦手な公式や単語を手帳やスマホのメモに書き、スキマ時間に確認する。」などの対策も良いと思います。

 

1.5. 苦手意識をなくす

苦手な科目や分野に対してネガティブな気持ちを持ち続けると、ますます苦手意識が強くなってしまいます。「自分には無理」と思わず、例えば「あと1週間でこれだけできる!」とポジティブに考えるようにしたり、小さな成功体験を積み重ね「この分野なら解ける」という自信をつけることも大切です。

 

以上のように 受験直前の短期間で点数を上げるには、苦手分野を明確にし、得点につながるポイントを重点的に対策することが重要ではないでしょうか。



2. 過去問演習を徹底する

受験直前に最も効果的な学習法の一つが過去問演習です。実際の試験と同じ形式の問題を解くことで、試験本番への対応力を高め、得点アップを狙えます。

 

2.1. 過去問を使った実践的な学習方法

試験時間を厳守して解く

・本番と同じ時間で試験を解く「時間制限付き演習」を行い、試験当日のペース配分を確認する。

・時間が足りなくなる場合は、「どの問題にどれくらいの時間をかけるか」を決めておく。

 

2.2.解答後の復習を徹底する

・ただ解くだけでなく、「なぜこの答えになるのか?」をしっかり分析する。

・特に、自分が間違えた問題は解説をよく読み、納得いくまで復習する。

 

2.3.出題傾向を分析する

・過去問を数年分解くことで、頻出テーマが分かる。

・例えば、数学なら「関数・確率」、英語なら「長文読解・リスニング」など、重点的に復習するべき分野が見えてくる。

 

2.4.弱点克服に活用する

・過去問を解いて間違えた問題をノートにまとめ、同じミスを繰り返さないようにする。

・間違えた問題に印をつけ、数日後にもう一度解くことで定着を図る。

 

2.5.時間配分の練習をする

・どの問題に何分かけるかを事前に決め、試験本番で慌てないようにする。

・難問に時間をかけすぎず、得点源になる問題にしっかり時間を使うよう意識する。

 

過去問演習を徹底することで、試験本番の出題傾向に慣れ、実戦力を向上させることができます。



3. 暗記科目の総復習を行う

暗記科目は短期間で得点を伸ばしやすいため、直前期の総復習が重要です。特に、社会・理科・英単語・漢字などは、暗記が得点に直結します。

 

効果的な暗記法

自分に合った方法を見つけることが大切ですが、そのヒントになればと思い、以下にいくつかの例を挙げてみます。

1.朝に暗記し、夜に復習する

2.書きながら音読する

3.暗記カードやアプリを活用する

(重要単語や公式をカード化し、スキマ時間に繰り返し確認する、など。)

4.関連知識を結びつける

(「この人物が活躍した時代は?」といった形で、知識を関連づける、など。)

5.短期間で何度も復習する

6.視覚的に覚える工夫をする

(カラーで分類したノートを作る、図や表を活用して情報を整理する、など。)

7.一問一答形式で繰り返す

(誰かに問題を出してもらうのも効果的。)

 

暗記科目を効率よく復習することで、短期間で得点を底上げすることができます。



4. 生活リズムを整え、体調管理を徹底する

受験直前は学習の追い込みの時期ですが、生活リズムの乱れは集中力の低下につながるため、体調管理を徹底することも重要です。試験当日に最大限の力を発揮できるように、ここでは生活リズムを整え、体調を維持するための方法として効果的と思われる方法を挙げてみます。

 

4.1. 睡眠のリズムを整える

1.試験当日に合わせた生活リズムを作る

・試験開始時間に合わせて起床時間を調整し、最適な状態で試験に臨めるようにする。

・夜遅くまで勉強するより、早めに寝て朝に勉強する。

2.十分な睡眠時間を確保する

・十分な睡眠時間を確保し、スッキリした状態で試験に臨めるようにする。

 

4.2. 食事と水分補給の管理

4.3. 適度な運動とリラックス方法

1.軽いストレッチや散歩を取り入れる

集中力の維持のために、例えば、1時間に5~10分のストレッチや軽い運動を取り入れ、リフレッシュする。

2.リラックスする時間を作る

・好きな音楽を聴いたり、深呼吸をすることで、リラックスする。

・睡眠の質を上げるために、就寝前はスマホやタブレットを控える。



5. メンタルを整え、試験本番に備える

試験本番で最大限の力を発揮するためには、メンタルの管理も大切になります。試験前の不安やプレッシャーを軽減し、リラックスした状態を保つために、効果的と思われる方法を以下に挙げてみます。

 

5.1. 緊張をコントロールする方法

1.緊張を和らげるために、試験前や試験中に深呼吸を意識する。

2.ポジティブな言葉を自分にかける

・「自分はできる」「今まで頑張ってきたから大丈夫」と前向きな言葉を自分に言い聞かせる。

・ネガティブな思考に引きずられず、自分の努力を信じる。

 

5.2. 試験当日の流れをシミュレーションする

1.試験前のルーティンを決める

・朝の準備から試験会場に向かうまでの流れを事前に決めておく。

・いつ、何を食べるか、どの時間に何をするかなどを決めることで、試験当日に迷うことがなくなる。

2.試験中の対応をイメージする

・試験開始直後に何をするのか、問題をどう解くのかを具体的にイメージする。

・「もしわからない問題があっても、焦らずに次の問題に進む」といった対策を事前に決めておく。

 

5.3. 緊張を味方にする

1.適度な緊張感は集中力を高める

適度な緊張感は、集中力を高めるのに役立ちます。緊張しているのは「自分が真剣に取り組んでいる証拠」と考え、前向きに受け止めるといいと思います。

2.体を動かしてリラックスする

・試験前に軽い運動をして、体をリラックスさせる。

・手を振ったり、肩を回したりすることで、緊張を解きほぐす。

 

5.4. 周囲に流されず自分のペースを保つ

周りの受験生の様子に惑わされない

・試験会場で周囲の受験生が落ち着いていたり、焦っていたりしても、自分は自分のペースを守る。

・他人と比べるのではなく、自分ができることに集中する。

 

5.5. 心を落ち着けるリラックス方法

1.試験前にお気に入りの音楽を聴く

・リラックスできる音楽を聴いて、気持ちを落ち着ける。

2.いつも通りの行動を心がける

・試験前に特別なことをしようとすると緊張しやすくなる場合もあります。その場合は普段と同じように準備をし、ルーティンを守るといいと思います。



自分に合った方法を見つけ、受験直前のメンタルも管理し、試験本番で最高のパフォーマンスが発揮できるように頑張ってください!

 

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