「気づいたらテスト1週間前だった…」
「今回はちゃんとやろうと思ってたのに、結局間に合わなかった…」
テストが終わってから、こんな後悔をしたことがある人は多いと思います。中学生にとって定期テストは、内申点にも直結するとても大切なテストです。でも、部活や習い事、ついついスマホや動画を見てしまったりして、テスト直前になってあわてて勉強を始めるという人も少なくありません。
でも、定期テストの勉強って、いったい何日前から始めるのがいいのでしょうか? 「テスト勉強はいつから始めればいいのか?」「どんな順番で進めればいいのか?」を分かりやすくご紹介していきます。
1、テスト範囲が発表される前から準備しよう
テスト勉強のスタートとして理想的なのはテスト範囲が出る前からはじめることです。「えっ、そんなに早くから?」と思うかもしれませんが、部活や習い事がある中学生にとって、1日に使える勉強時間は限られています。1日30分〜1時間しか使えない人も多いのではないでしょうか?
またテスト範囲として多くの学校で2週間位前からテスト範囲が発表されます。なので、その前から動き出すことが理想です。
3週間(=21日)あると、仮に1日1時間でも21時間の勉強時間が取れます。5教科をバランスよく勉強したい場合、1教科あたり約4時間。ワークを進めて、間違えた問題を復習して、暗記もして…という勉強に十分な時間を取るためには、それくらい必要ではないでしょうか。
逆に、1週間前にあわてて始めると、やることが多すぎて何から手をつけたらいいか分からなくなってしまうことも多いです。苦手教科に手が回らないまま当日を迎えてしまう可能性もあります。だからこそ、余裕をもってテスト勉強をスタートすることが大切です。
2、暗記科目は早めに始めて、くり返そう
英語の単語、理科、社会の用語など、いわゆる暗記系の教科は、早めに始めるのがおすすめです。1回覚えただけではすぐに忘れてしまうからです。ですので、くり返す時間を確保するためにも直前で詰め込むのではなく、早めに始める方が記憶に定着しやすくなります。
たとえば、社会で歴史の年号や地理の語句を覚える場合、1回読んだだけでは忘れてしまいます。3日後にもう一度見て、1週間後にもう一度見て…というふうに、何回も思い出すことで、ようやく長期記憶になります。
そのためには、早くからスタートすることが大切です。寝る前にカードを見たり、アプリで一問一答をやったり、スキマ時間を使ってこまめに覚えることがポイントです。
前日に一気にやっても、頭に残るのはごくわずか。暗記は「前もって」「何度も」がキーワードです。くり返しをすることで思い出すまでの時間はどんどん短くなっていきます。
3、テストまでに使える時間を逆算してみよう
「いつから始めれば間に合うのか分からない…」というお子さんは、テストまでに使える時間を逆算してみるのがおすすめです。たとえば、テストまで14日あるとして、1日平均1時間勉強できるなら、合計14時間しかありません。
その14時間で5教科すべてをカバーするには、1教科あたり2〜3時間しか使えない計算です。そうなると、ワークを1回やって終わり…という感じではないでしょうか? それではやっぱり不安ですよね。
だから、「このペースじゃ間に合わないかも…」と気づけるように、早めにスケジュールを立てることが必要です。「英語は毎日単語10個」「数学は3日でワークを終わらせる」など、時間ではなく“やること”で考えておくと管理しやすくなるのではないでしょうか。
自分の生活の中で、どれくらいの時間が自由に使えるのかを知ることが、テスト勉強の最初の一歩です。
4、計画表を作って、毎日少しずつ積み重ねる
「今日は何をやろうかな…」と迷っている時間が長いかも…そう思ったら、テスト勉強の計画表を作ってみましょう。計画表があると、何を・いつまでに・どのくらいやるかがはっきりして、勉強がスムーズに進みます。はじめは計画表づくりは面倒に感じるかもしれません。ただ、慣れてくれば全然難しくありません。
作り方の例としては、まずテスト範囲を確認して、教科ごとに必要な勉強内容をリストアップ。次に、それを3週間(3週間前から始める場合)で割り振っていきます。たとえば「5月10日:数学ワークP12〜15、英語単語No.1〜20」「5月11日:理科プリント復習、社会用語チェック」など、具体的に書くと分かりやすいです。
計画表には「チェック欄」を作って、終わったら✔(チェック印)をつけるのもおすすめです。終わった項目が増えると、自分でも「やれてる!」と感じられて、やる気が続きやすくなります。続けるコツは、完璧を目指さず「やれた分だけOK!」と前向きに進めることです。
5、一夜漬けはダメ!寝ることも勉強のうち
テスト前日になってから、一気に全部の範囲を覚えようとして、夜遅くまで勉強したことはありませんか? いわゆる「一夜漬け」です。でも実はこれ、すごく効率が悪いんです。
人の脳は、寝ている間に情報を整理して記憶するようにできています。だから、夜遅くまで起きていて寝不足のままテストに挑むと、集中力も下がるし、覚えたことが頭から出てこなくなることもあります。せっかく勉強したのに、もったいないですよね。
だからこそ、テスト前日は「軽く見直して、早く寝る」が理想です。そのためには、前日までにやることを終わらせておく必要があります。これができるかどうかで、テスト本番の集中力と結果が大きく変わってきます。「寝ることも勉強のうち」と考えて、余裕を持った準備を心がけましょう。
6、苦手教科にも時間を割こう
テスト勉強をしていると、ついつい得意な教科ばかりに時間を使ってしまいがちです。でも、点数を上げるには「苦手教科にこそ時間を使う」ことが大切です。苦手なところが一番点を落としやすいからです。
たとえば数学が苦手な人なら、まずは計算の基本を見直して、教科書の例題をもう一度確認。英語が苦手なら、単語と文法を中心にくり返しやる。いきなり難しい問題に挑戦するより、まずは基礎に戻って「わかる!」を増やすことが先です。
3週間前から始めれば、苦手教科にもじっくり向き合う時間が作れると思います。分からない問題を先生や友達に質問する時間もできます。「わからないからやらない」ではなく、「わからないからこそ早めに始める」を心がけてみてください。
7、テスト範囲を最初にチェックしよう
テスト勉強を始める前に、必ずやってほしいのが「テスト範囲の確認」です。どこが出るのか分からないまま勉強しても、出ないところに時間を使ってしまうかもしれません。そうならないために、範囲表をしっかり見て、必要なところに集中しましょう。
ワークやプリント、教科書、ノートなど、どの教材をどこまでやればいいのかをリストアップしておくと効率的です。たとえば「数学:教科書P30〜45、ワークP20〜35」「英語:教科書Unit2、単語No.51〜100」など、書き出して整理するだけで、やるべきことが明確になります。
また、先生が「ここ出すよ」と言ったところはマークしておくのもポイントです。出る可能性が高いので、優先的に取り組みましょう。テスト範囲を最初にチェックすることで、勉強の順番も決めやすくなります。
8、集中しやすい環境を作ろう
いくら計画を立てても、集中できる環境がなければ勉強は進みません。まず、机の上をきれいにして、使わないものはしまいましょう。スマホが目の前にあると、ついつい手が伸びてしまいます。通知をオフにするか、別の部屋に置くのもおすすめです。
また、自分が集中しやすい時間帯を見つけることも大切です。朝早く起きて勉強するのが向いている人もいれば、夜のほうが集中できるという人もいます。自分に合ったタイミングで、毎日同じ時間に勉強するようにすると、習慣になりやすいです。
音楽やテレビを消して静かな環境で取り組むことや、勉強するときだけ使う「勉強ノート」「勉強スペース」などを作るのもおすすめです。集中できる環境を整えるだけで、同じ30分でも内容の濃さが変わるはずです。
まとめ:早く始めれば、余裕を持って挑める!
定期テスト勉強はテスト範囲が出る前からスタートすることが理想です。そこから、暗記科目を少しずつ始めて、ワークなどを計画的に進めていけば、前日になって慌てることもなくなります。時間を逆算して計画表を作り、苦手な教科にも向き合いながら、集中できる環境で進めていければ、「ちゃんとやった!」と胸を張って言える勉強になるのではないでしょうか。これは自信につながります。
「次こそはちゃんとやりたい!」と思っている人こそ、今すぐスケジュール帳を開いてみてください。今日から1日10分でも始めれば、結果は変わるはずです。
参考文献:「記憶力日本チャンピオンの超効率すごい記憶術」(青木健著/総合法令出版)
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