思春期に入ると、子どもとの会話が減ってきたと感じる保護者の方も多いのではないでしょうか。

「最近全然話してくれない」「何を考えているのか分からない」…そんなふうに悩んでいる方もきっといらっしゃると思います。ですが実は、思春期のお子さんの心の中には「親にわかってほしい」という気持ちがちゃんと残っているんです。

今回は、思春期のお子さんとの信頼関係を深めるために大切な“聞き方・話し方”のコツを、わかりやすく紹介しますので、ぜひ参考にして下さい!

 

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① 否定や評価よりも、まず“受け止める”姿勢を

思春期のお子さんは、自分の考えを持ち始めながらもまだ不安定で、親の言葉に敏感になっています。

そんなとき、「それはダメ」「間違ってる」とすぐに否定してしまうと、心のシャッターが閉まってしまいます。まずはぐっとこらえて、最後まで話を聞いてあげましょう。「そう思ったんだね」「なるほど、そう感じたのか」と、いったん受け止めることが、信頼の第一歩です。

 

② 興味のあることから話題を選ぶ

話すきっかけが欲しいときは、お子さんが興味を持っていることを話題にするとスムーズです。

好きなゲームやアニメ、部活の話など、親がちょっと関心を持つだけで、お子さんも心を開きやすくなります。勉強の話だけだと警戒されがちですが、楽しい話題から始めることで会話が自然につながっていきますよ。

 

③ タイミングを見て、さりげなく話しかける

思春期の子は、話したい気分のときとそうでないときの差が大きいもの。

イライラしていたり、スマホに集中していたりするタイミングでは話しかけても逆効果です。逆に、食事中やちょっとリラックスしている時間にさりげなく声をかけると、ふとした会話が生まれることがあります。

 

④ 無理に聞き出さず、安心できる空気を作る

「何を考えてるの?」「ちゃんと話してよ」と無理に聞き出そうとすると、かえって逆効果になることがあります。

思春期は、心の中をまだうまく言葉にできない時期でもあります。だからこそ、焦らず「話したくなったらいつでも聞くよ」と伝えておくことが大切です。親の“聞く準備ができているよ”という姿勢が、安心感になります。

 

⑤ 親の悩みも素直に伝えてみる

子どもとの信頼関係を築くには、親も完璧である必要はありません。

「実は仕事で失敗して落ち込んじゃってさ」「昔、友達とケンカしてね」など、親自身の素直な気持ちや経験を話すことで、子どもも「自分だけじゃないんだ」と感じてくれるはずです。完璧じゃない姿のほうが、親しみやすく安心できるのです。

 

⑥ 短いやりとりでも“関心があるよ”と伝える

たとえ短いやりとりでも、そこに“関心”がこもっていれば十分です。

「今日、部活どうだった?」「最近よく聴いてる曲ある?」といった何気ない声かけが、お子さんにとっては“ちゃんと見てくれているんだ”という安心材料になります。長く話すことよりも、“気にかけてるよ”のメッセージが伝わることが大切です。

 

⑦ LINEや手紙など“文字の力”も活用しよう

面と向かって話すのが照れくさいときは、LINEやメモも立派なコミュニケーションの手段になります。

「応援してるよ」「困ったらいつでも頼ってね」そんな一言を文字で伝えるだけでも、子どもにはしっかり伝わります。言葉にするのが難しいときこそ、“書く”という手段を試してみてください。

 

⑧ 家族全体の会話が“安心感”を生む

家庭の雰囲気そのものが、お子さんに安心感を与えます。

家族みんなで食卓を囲んで他愛のない話をしたり、ちょっとした笑いがある空気が流れていたりすると、思春期の子も「ここなら大丈夫」と感じやすくなります。親子だけでなく、兄弟姉妹との会話も大切にして、家庭全体のコミュニケーションを意識していきましょう。

 

⑨ 遠くから、でもしっかり“見守る”姿勢で

思春期は少しずつ自立へ向かう時期。

お子さんが親から離れていくように見えるかもしれませんが、実は“見守ってほしい”という気持ちは消えていません。必要以上に干渉せず、でも「いつでも味方だよ」という安心感を持たせることが何より大切です。目立たなくても、子どもはちゃんと親のまなざしを感じていますよ。

 

 

まとめ:会話は“つなげる”ことが大切

思春期のお子さんとの会話は、焦らず自然なやりとりを大切にすることが一番です。大きな一歩でなくても、小さな声かけ、小さな共感の積み重ねが信頼関係を育てます。親の言葉一つで、お子さんの心が少しずつ開いていくこともあります。今日からできることを、ぜひ試してみてくださいね。