「おうちで勉強するなら、通信教育?それとも家庭教師かな?」そんなふうに迷っている保護者の方も、きっと多いのではないでしょうか。

最近はオンライン学習がすっかり身近になってきて、昔よりも通信教育の選択肢がぐんと増えました。一方で、「やっぱり直接習わないと心配かも…」という方も多いと思います。

そこで今回は、小学生のお子さんをお持ちの保護者様に向けて、通信教育と家庭教師の違いやそれぞれのメリット・注意点、そしてお子さんにぴったりの選び方を一緒に考えていきます。

お子さんが楽しく・前向きに学べる方法を見つけるヒントにしていただけると嬉しいです。

 

小学生向け|通信教育と家庭教師の違いをパッと見比べ

 

今どきの小学生向け通信教育ってどんな感じ?

通信教育というと、「毎月教材が届いて、お子さんがひとりで黙々と勉強する」イメージを持たれている方も多いかもしれません。でも、実はここ数年で大きく進化しているんです。

昔の通信教育と今の通信教育で大きく違うのは、なんといっても「タブレット学習」が中心になってきていることです。

お子さんにとってタブレットは、動画を見たりゲームをしたりする「ワクワクするアイテム」。そんなタブレットで勉強ができるなら、「ちょっとやってみようかな」という気持ちになりやすいのかも知れません。

内容も広がり、学校の復習から中学受験までしっかり対応してくれます。もし、わからなくなっても、気軽に質問もできます。たとえば進研ゼミでは、添削でおなじみの「赤ペン先生」と専用タブレットでやりとりができますし、Z会のタブレットコースには、学習をフォローする担任の先生までいるんです。

昔と比べ、通信教育はどんどん変わりつつあります。

 

小学生が通信教育を利用するメリット

では、通信教育って実際どんなところがいいのでしょうか?自分で学べるスタイルだからこそ見えてくる、通信教育ならではの魅力についてお話ししていきますね。

 

ゲーム感覚で進められるから勉強が好きになるきっかけに

通信教育の教材って、どれも「どうしたら子どもが楽しく学べるか?」と工夫されているんです。小学生のうちは、「勉強ってちょっと楽しいかも!」と思えるきっかけがとっても大切。だからこそ、タブレットなどを使った親しみやすい教材が人気なんです。

たとえば「スタディサプリ 小学講座」では、アニメを使った解説や、勉強を進めることでキャラクターを育てられる仕組みがあって、まるでゲームのようです。

低学年のお子さんでも、自然と机に向かえるようになる工夫がされています。

 

毎日少しずつでも、自分から勉強する習慣が身につく

通信教育は、1回の学習がだいたい15分くらいで終わるように作られているものが多いです。だから、これまでおうちで勉強したことがなかったお子さんでも、気軽にスタートできます。

たとえ15分でも、「勉強って特別なことじゃなくて、毎日やるものなんだ」と思えるようになれば、長時間の勉強が必要になっても、スムーズに取り組みやすくなります。

 

マイペースなお子さんでものびのび学べる

「うちの子、ちょっとマイペースで…」というご家庭にも、通信教育はおすすめです。1ヶ月に進める分量は決まっていても、その進め方は自由

なかには、AIが学習状況を見ながら、今のお子さんに合った問題を出してくれる教材もあります。急がなくても、自分のペースでしっかりと学べるのが嬉しいポイントです。

通信教育を通して、「こうすると集中できるな」「このやり方なら続けられそう」など、自分なりの学び方を見つけていけたら素敵ですね。

 

対面での授業が苦手なお子さんの「はじめの一歩」にも

塾や家庭教師などの対面授業に、ちょっと抵抗を感じるお子さんもいますよね。とくに小学生のうちは、人見知りの時期だったり、初めての先生に緊張したりすることも。

通信教育は人と直接会わずに自宅で学べるので、ストレスなく始められるのが大きなメリットです。将来的に塾や家庭教師を考えている場合でも、まずは映像授業で「先生の授業ってどんな感じかな?」と雰囲気に慣れておくと、スムーズにステップアップできるのではないでしょうか。

 

月額料金が家庭教師よりもリーズナブル

通信教育は、家庭教師と比べると月々の費用が抑えられます。これは、先生の人件費や交通費、管理費がかからないためです。毎月の出費を抑えつつ、長く続けられるのは大きな魅力だと思います。

ただ、コースによってはタブレットの購入が必要だったり、動画授業がオプションで別料金になる場合もあるので、内容をしっかり確認して選ぶことが大切です。

 

小学生向け通信教育で気をつけたいポイントは?

通信教育には魅力的な面がたくさんありますが、一方で「知っておいたほうがいい注意点」もあります。

 

学年をまたいだ予習や復習は難しいことも

通信教育では、「今の学年の内容」を学ぶスタイルが主流です。「先取りでどんどん進めたい!」というケースや、「つまずいた単元を前の学年にさかのぼってしっかり復習したい」といった場合、ちょっと物足りなさを感じるかもしれません。

学年をまたいだ柔軟な学習は、通信教育だと難しいことがあるんです。

 

やらないまま終わってしまうことも

通信教育では「せっかくの講座を開かないまま終わってしまう…」という癖がつかないよう、注意が必要です。とくに自分から進んで取り組む習慣がまだないお子さんの場合、ちょっと目を離すと「やらずじまい」になってしまうことも。

そんなときは、担任の先生がついてくれるタイプの通信教育を選んだり、おうちの方がときどき進み具合をチェックしてあげたりするのがおすすめです。見守ってくれる人がいると、お子さんのやる気もぐんとアップします。

 

小学生向け家庭教師の今ってどうなってるの?

「家庭教師って今も昔も同じじゃないの?」と思っている方もいらっしゃるかもしれません。でも、実は家庭教師のかたちも少しずつ変わってきているんです。

大きな変化は、オンラインで授業をしてくれる家庭教師センターが増えてきたことです。これは、ICT技術の進化やコロナ禍の影響で、多くのセンターでオンライン環境を整えたことが大きな理由です。

以前は「家庭教師=家に訪ねてくる」というイメージが強かったですが、今ではパソコンやタブレットさえあれば、質の高い授業を受けられる時代に。

「うちは都市部から離れているから、家庭教師はちょっと無理かな…」なんて心配は、もういらないんです!こうした変化によって、家庭教師の選び方もどんどん多様化してきています。

 

小学生が家庭教師に教わるメリット

では、小学生にとって家庭教師に教わることには、どんな良さがあるのでしょうか?

 

決まった時間にしっかり勉強できる

家庭教師は決められた曜日・時間に先生が来て、集中して勉強に取り組むスタイルです。「先生が来ている時間は頑張る!」と切り替えることで、少しずつ学習の習慣が身につきやすくなるんです。

授業はだいたい60分から90分程度。先生たちはいろんな工夫をして、お子さんが「勉強って面白いかも」と思えるような関わり方をしてくれます。相性の良い先生と出会えると、授業時間があっという間に感じられるようになります。

 

苦手克服から中学受験まで幅広く対応

家庭教師の先生にも、先生ごとにさまざまな得意分野があります。学校の復習をメインにわかりやすく教えてくれる先生や、中学受験に特化した専門的な知識を持つ先生、最近では発達障がいの特性を理解し、お子さんの個性を伸ばすことに長けた先生もいるんです。

入会前には、どの家庭教師センターもていねいにヒアリングをしてくれるので、お子さんの性格や学習状況に最適な先生を紹介してもらえると思います。勉強が初めてでも、苦手があっても大丈夫。先生が一人ひとりに合った対応をしてくれるので、安心してスタートできます。

万一先生との相性が良くなかったときには、先生の交代にも応じてもらえるはずです。

 

勉強のやり方や進め方を教えてもらえる

家庭教師はただ教科の内容を学ぶだけでなく、「どうやって勉強すればいいか」も教えてもらえます。小学生のうちは、自分に合った勉強法がわからないのが普通。頑張っているのに成績が上がらない…というお子さんも少なくありません。

そんなとき、先生が「どこがわかっていないのか」「どんな進め方が合っているのか」を一緒に見つけてくれます。学習計画も一緒に立ててもらえるので、何をどうやって進めればいいのか迷わずに取り組めます。

 

質問にその場で答えてくれる安心感

「わからない」をその場で解決できるのは、対面指導ならではの魅力。疑問が出たとき、すぐに先生に聞けるから、モヤモヤを翌日に持ち越すことがありません。場合によっては前の範囲に戻ったり、別の問題をやってみたりと、柔軟な対応もしてもらえます。

学習のつまずきが少なくなることで、自信にもつながります。

 

中学受験を目指すお子さんにも

家庭教師センターは地元に根ざし、毎年何人ものお子さんを志望校に送り出してきています。豊富な実績があれば、学校ごとの雰囲気や実際の面接で聞かれやすい内容まで、リアルな情報を得ることもできるのではないでしょうか。

さらにマッチングによっては、お子さんの志望校出身の先生を紹介してもらえる場合もあると思います。OB・OGの声に勝る情報はありません。

たとえ遠方の中学を目指す場合でも、センターのネットワークを活かして、しっかり対策してくれることが多いと思います。

 

小学生向けの家庭教師で気をつけたいポイント

通信教育と同じく、家庭教師にも注意しておきたい面があります。

 

指導を受けること自体に不安があると続かないかも

家庭教師は基本的に、決まった曜日・時間に指導を受けるスタイル。でも、「夕方になると疲れてしまう」「他のことを優先したがる」など、お子さんが勉強に前向きでない場合は、無理に習わせるのはおすすめできません。

先生はお子さんの気持ちに寄り添ってはくれますが、まったく勉強する気がないと、あまり効果は期待できません。やる気になったときに、好きなタイミングで取り組める通信教育のほうが合っているかもしれません。

 

先生との距離が近いからこそストレスになることも

家庭教師は先生との距離の近さが魅力です。でも、その距離の近さをストレスに感じてしまうお子さんもいるんです。

たとえば先生に慣れてきて授業が楽しみになるほど、「先生の期待に応えなきゃ」「ちゃんとやらなきゃ」っていう気持ちになりますよね。

それが頑張る材料になればいいのですが、気持ちが強すぎると、必要以上に自分を追い込んでしまったり、無理を続けてしまうこともあるんです。「先生のことは好きなのに、だからこそストレスが多い」、そんな矛盾した状態になってしまうんです。

普段から頑張りすぎてしまったり、自分で自分を責めてしまいがちなお子さんの場合、かえって適度な距離を保つ集団塾のほうが向いていることもあるかも知れません。

 

こんなときはどっち?通信教育と家庭教師の選び方Q&A

以下は、あくまでも一つの考え方としてご参考になさってください。

 

Q. 学校の勉強に不安を感じているなら?

→ 家庭教師がおすすめ

「何がわからないのか」を先生と一緒に整理して、基礎からしっかり復習しましょう。家庭教師なら、つまずきポイントにも的確にアプローチしてもらえます。

 

Q. 低学年のうちから学習習慣をつけたいなら?

→ 通信教育がおすすめ

1日15分から始められる教材もあり、無理なく続けられます。短時間でも「毎日やる」という経験が、大きな力になります。

 

Q. 高学年だけど、勉強の習慣がまったくないなら?

→ 家庭教師がおすすめ

勉強を基礎から見直す必要があるかもしれません。家庭教師に手厚くサポートしてもらいましょう。

 

Q. どんどん先取りしたいお子さんには?

→家庭教師がおすすめ

通信教育では学年をまたぐ学習には限界があります。先取りを希望するなら、先生がペースを見ながら進めてくれる家庭教師が安心です。

 

Q. 習い事と両立させたいなら?

→ 通信教育がおすすめ

自由な時間に取り組めるのが通信教育の魅力。体力的にも無理なく続けられるスタイルです。

 

最後に|迷ったときは、お子さんに合ったほうを

通信教育にも家庭教師にも、それぞれに良いところと気をつけたいところがあります。「どっちが正解か」ではなく、「どちらがお子さんに合っているか」を大切に選んであげてください。

保護者の方が道筋を示してあげるのは、とても大切なことだと思います。でも、お子さんが楽しく学べないと、続かなくなってしまいます。明日も「勉強してみようかな」って思える、そんな選択ができるといいと思います。

 

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