子育てにおいて最大の課題である「しつけ」。その子供のしつけをどうすれば良いかわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
優しく褒めて伸ばしてあげるべきなのか、それともしつけを厳しくビシバシとやっていくべきなのか、とにかく「やる気を無くさないようにしてあげたい」というのが親ごころなのですが、なかなかその心は子供にも伝わらず・・・。どのようにしつけをしていいかわからないという人が多いのもまた、事実です。
そこで今回は褒めて伸ばす教育がどのように子どもの未来を変えるのか、そして、その方法についてご紹介していきます。
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褒めて伸ばす教育とはどのような効果があるの?
昔から
「私は褒められて伸びるタイプです」。
といったようなことを冗談であれ真面目にであれ、いう方がいらっしゃいます。そして、実際に褒めて伸ばす教育というのがあることは何となく、分かるという方もいらっしゃることでしょう。
ところが、実際口に出すだけなのは簡単ですが、実際に褒めて伸ばす教育をするというのは難しいものがあり、そして、どのような効果があるのかということもイマイチわからないのではないでしょうか。
実際のところ褒めて伸ばす教育をするとどのような効果があるのでしょうか。これについては一言に言ってしまうとまず、お子様に自信がつきます。これが全ての根源です。
ビシバシと厳しく、あれはダメ!これはダメ!!あなたの行動は間違っている!!!というようなしつけをしてしまうと、お子様はどんどん悪い暗示にかかってしまい、自分はできない子なんだ、自分は能力のない子なんだ、と考えるようになってしまいます。
そんなネガティブ思考が染み付いてしまうと、何事にも自信を持って取り組むことができず、結局結果を出せないお子様になってしまいます。
ところが、この褒めて伸ばす教育をするとどうでしょうか。褒めて伸ばす教育をするとお子様に自信がつくと先ほど申し上げたところですが、自信がつくとどんどん自分の行動に対してアクティブになります。
アクティブになるということは、失敗を恐れずにチャレンジすることができるお子様になるというわけです。
ただし、褒めて伸ばす教育というのが、手放しになんでもかんでも褒めれば良いというわけでもありません。
それだと「成功した時に褒められる」という図式がお子様の中に出来上がってしまい、最終的に自分が得意とすること・自分が過去に成功したことのみを取り組んでしまうようになってしまい、失敗を巧妙に隠したり、そもそも失敗するような負け戦のようなことはチャレンジしないようなお子様に育ってしまいます。
そこで親御さんに覚えておいていただきたいのは、褒めて伸ばす教育というのは結果を褒めるのはもちろんのこと、お子様の考えた、そして、チャレンジしたその物事に対して褒めてあげるという方法です。
たとえ失敗してもよいのです。
失敗した時にはそのチャレンジしたことに対して褒めてあげたり、ここまでは良かったね、とプロセスを切り分けて、どこまでは成功していたが何がダメだったから、今後はこういう風にしていこうね、というようなほめ方、そして、教育の仕方ができれば良いのです。
さらに、このような褒める教育、褒めて子供のやる気を引き出すような方法をとっていると失敗からリカバリーができる子になります。
私たちの子供の頃にも同じような経験があるかと思います。
失敗をしてしまった時に、もう完全ににっちもさっちもいかなくなってしまい、そこで諦めてしまうのか、自分に自信があれば「ここで失敗してしまったけれども、なんとかここからリカバリーできる方法はないだろうか」と考えるのかー
ここで分岐路になっているわけですが、自分に自信のあるお子様は、つまり普段から褒めて伸ばす教育を受けているお子様は、きちんと自分に自信があることで冷静に失敗を分析し、そこからリカバリーができるお子様になるわけです。
子どもを褒めてダメになるなんてことは間違いです
とはいうものの、子供を褒めてダメになるのではないでしょうか。
というお考えの親御さんも多くいらっしゃいますし、実際に教育家の方でもそう言った方もいらっしゃいます。
しかし、最新の潮流では子どもを褒めて全くダメになってしまうということは間違いだと言い切ることができます。
なぜかと言うと、子供を褒めてダメになるのではなく、親の褒め方が間違っているケースが多いからです。
先程お子様の行動に何でもかんでも手放しに褒めるとそれはよくない、お子様の行動ひとつひとつに褒めてあげたり、きちんと取り組んだことに対して褒めてあげるーこれが重要です。
とご紹介したところですが、これはまさしくその通りで、なんでもかんでも手放しに褒めてしまうと怒られたことがないので駄目になってしまうという図式は成り立ちます。
つまり子供を褒めることでダメにしてしまうというのは間違いで、正確には親の褒め方がまずいと、子供がダメになるということなのです。
これは大変重要なことですので、親御さんは是非覚えておいていただきたいところです。
子どものやる気をなくさせないためにやっておくべきこと
子供のやる気を無くさせないために、やっておくべきことはどのようなことがあるのでしょうか。
まず、大原則としてお子様のやる気を無くさないためには絶対に言ってはいけないNGワードというものがあります。
まず、一つ目。お子様に「私はあなたのことが心配だから言っている」というような枕詞をつけて何かをしなさい、というような指導をすることです。
これは絶対にいけません。
お子様もある程度の年齢になってくるとプライドそして、自尊心というものがあります。一人の人間として扱ってあげなくてはなりません。
つまり心配だから、ということはそれすなわち「親御さんがお子さんに対して信頼を寄せていない」ということになるわけです。
子供は、敏感に親御さんの気持ちや周りの大人の表情などを読み取ります。
そのため実際に言われていることの裏を読む傾向にあるため、結果としてせっかくやろうとしている時にあなたのことを信頼していないというメッセージをストレートに受け取ったような感じになってしまい、子供にやる気がなくなってしまうのです。
そして、もう一つやっておくべきことがあります。それはお子様が何か行動を起こしている時に、かぶせるように何かをするように言いつけることです。
例えば宿題をしなさい、という言葉があるとして、親御さんの目から見るとお子様は何もしていないように見えるかもしれません。
例えばスマホをいじっている何かパソコンを見ているなどです。
この時に親御さんの目から見るとぱっと見、何もしていないように見えるかもしれません。
しかし、お子様はスマホやパソコンなど、我々大人の方法論とは違うルートで宿題のための情報整理をしていたり、スケジュールを組み立てている最中かもしれません。
そんな時に宿題をしなさいなどと言われてしまっては、一気にやる気も失せてしまうというもの。
そのため親御さんとしては、何かお子様が違うことをしているなと思った時でもまずは、頭ごなしに何々をしなさいと言うのではなく、何をしているのか聞く・そして、コミュニケーションをとるというところから始めてみるとよろしいでしょう。
まとめ
今回は子どもを褒めて伸ばすとどうなるのか、そして、子供を褒めることに対する効果、さらに、間違った褒め方についてご紹介してきました。
このように正しく子供を褒めてやる気を伸ばす教育をしてあげることで、文字通り褒めて伸ばす教育ができるというわけです。
そして、褒められて伸びた子供は自分に自信を持ってアクティブに行動することになりますので、結果として未来が花開くというわけです。
正しく褒めて伸ばすのか・正しくない方法で褒めて教育をするのか、そして、厳しく躾をするのかで、お子様の未来は大きく変わります。
今こそ親御さんの教育の方法が問われている時でもありますね。
家庭教師のガンバ 竹田 一成