中学生ともなると、小学生の頃と比べて学校生活の中で様々な違いが出てきます。そして、そんな違いの中、1番大きくまた、1番厄介な問題が自由研究です。
小学生の頃は家族に助けてもらいながら、楽しんでやっていたと思います。それが、中学生の自由研究になると難易度が急に高くなり、テーマや研究の内容で差をつけなければ他の人に負けてしまうというような状況にもなりうるのではないでしょうか。
そこで今回は、中学生の自由研究の選び方と、実験結果について簡単にまとめる方法を紹介します。
このブログでは、30年以上【勉強が苦手な子】に向けて家庭教師を紹介している「家庭教師のガンバ」が、その経験を基に情報を発信しています。ご興味のある方は公式サイトをご覧下さい。
自由研究のテーマは何を選ぶ?
まず、自由研究のテーマを何にするかというところから決めていく必要があります。
とりかかった時点での、自由研究の提出期限、もしくは、夏休みの残り期間がどれくらいあるかというところで、大きく選択肢が変わってきます。
例えば、まだ終業式から日数が経っていない状況で時間的余裕がめちゃめちゃあるぞ!ということであれば、自由研究の制作にもある程度の時間をかけることができるので、「長期にわたって観察する」系の自由研究がおすすめです。
【長期間におすすめのテーマ】
- 細菌(ビフィズス菌、納豆菌、カビ菌など)
- 全国の鉄道について
- 好きな工場の見学
- 天気について
- 自分の住んでいる町の歴史
- エコロジーについて
そして、もう夏休みが残り数日しかない、自由研究の提出期限まで3日を切ってしまっている、あるいは今日中に何とかしなければならない、というような場合には、まず自由研究の内容として「実験する」系のものがおすすめです。
【短期間におすすめのテーマ】
- 手作り楽器でバンドをつくろう
- 野菜、果物の栄養素を調べよう
- 自分の身体のことを知ろう
- お料理やお掃除、家事について調べよう
- 近くの公園の生息物について
- 水や氷についての実験
聞いているだけでワクワクしますね!小学生のころと大きな差はありませんが、自分の興味のある、気になるテーマをしっかり決めて、あとは内容とまとめ方がとっても重要になります。
テーマを決めると、自然にやる気も出てどんどん進みます。次は、テーマに沿ってやることを決めましょう。
テーマが決まれば、作るか調べるどっちにする?
テーマが決まったら、その自由研究に関して方向性と内容を決めます。実験して結果と原因をまとめるのか、あるいは実際に何かを使って作品を作るかどうかということになります。
実際に何かを作るということであれば、身の回りにあるものや植物で楽器を作ったり、料理をいつもとは違う作り方や、素材を使って作ったりするのも楽しくできます。また、酵素シロップや酵母菌を作って調べる、さらにこれを使ってジュースや、パンを作るのもおすすめです。
また、水や塩を使って結晶を作ったり、雲を作ったり、これらは作る過程や出来上がったものを写真に撮って簡単にまとめることができますね。
調べることをテーマにした場合は、植物や自然を観察したものを写真や動画でまとめたり、学校でする実験と同じように家でも実験をすると面白いかもしれません。時間があれば、実験装置を自分で作るのもいいでしょう。
お家で理科の実験をして調べよう!
では、お家で実験するってどうやってするの?と思いますよね。実験器具がなくても、できることはたくさんあるんです。実験をするには、疑問を持ったところから始めるのがいいかもしれません。
例えば、どうして日焼けをするのか?といった疑問から、紫外線のことを調べるためにバナナの皮を使って実験することもできます。
人間と同じように、日焼け止めを塗ったところ、アルミホイルなどで覆ったところ、など変化をみる実験をして結果をまとめます。
そのほか、学校で習った内容をうまく活用するのであれば、化学変化の仕組みを利用して食品にビタミンCが含まれているかどうかを調べる実験などもあります。うがい薬にレモンや、消毒液を混ぜて色の変化を見て調べるという方法です。
さらに、柑橘系の果物を使って電池を作る、という実験も目を引くのでおすすめです。それ以外にも、小麦粉、片栗粉など粉類に含まれている成分や性質の違いを実験で調べたり、卵を使った実験も数多くあります。
このように自宅でできる実験には様々なものがありますので、自分の得意分野を組み合わせて考えるようにするとよいでしょう。
工作にするならおすすめはこれ!作り方を見て簡単にアレンジしよう!
そして、実験型ではなく何か作るということであれば、おすすめの工作があります。そのおすすめの工作というのは、例えばお菓子の空き箱や100均で販売されているような老眼鏡を使って望遠鏡を作るというもの。
あるいは現在住んでいる地域で昔実際に使われていた、わら細工のものを作ってみるというのも、オススメです。わらじを編んでみる、というのも面白いですね。
牛乳パックやトイレットペーパーの芯を使って再生紙を作り、それをさらに、ポストカードやブックカバーにアレンジすることもできます。
身の回りにあるものを使って絵を描いたり、動画を作ったり、アートにするのもおすすめです。
周りのおじいちゃん、おばあちゃんにインタビューをして、近所の歴史をまとめたドキュメンタリー映画を作るのも驚かれるかもしれません。
1番重要なまとめ方 ポイントをおさえれば簡単にまとめられる!
そして、自由研究をやる上で1番重要なポイントがどのようにして情報をまとめていくかです。この方法を知らなければかなり時間がかかりますので、ここはしっかりと押さえておくようにしたいところです。
方法としては、最初に実験や工作の成果物の写真やイラストなどを配置して、大まかな実験の報告のストーリーを作ります。そして、後はその間に細かい文章などを入れていくだけです。
下書きにふせんを使うと、簡単に配置を変えることもでき、気づいたことやアイデアをメモとして残せるのでぜひ活用しましょう。
考えながら少しずつ進めると、かなり時間がかかる場合や、途中でいやになってしまうことがありますよね。ですので、最初に穴埋めクイズみたいに全体像を作ってしまい、そこから細かいデータなどを入れていくとスピーディーに自由研究が完成しますよ。
まとめ
自由研究は、夏休みの宿題の中でも、悩みの種のひとつ。とりかかろうと思ってもなかなかやる気が出ないことが多いと思います。
日ごろの疑問や、悩みなどを注意深く集めてそれを材料に考えていけば、ネタは山ほどあります。あとは、内容の決め方、まとめ方を知っておけば簡単にできあがりますね。夏休みが終わってしまう!と焦っているときでも簡単に楽しく自由研究を終わらせましょう。
家庭教師のガンバ 竹田 一成