皆さんは「副教科」とはどのような教科かご存じでしょうか?
副教科は一般的に塾では教わることのない教科ですが、実は高校受験において、とても大切な教科でもあります。
副教科は高校受験に欠かせない「内申点」に直結しているからです。
ですが、受験勉強に関係のない副教科は対策をしていないケースがほとんどです。言い換えると、副教科の対策に取り組めば内申点を上げることができる、ということになります。
そこでこの記事では高校受験における「副教科」に注目し、次の4つの点から解説します。
・そもそも副教科とはどのような教科か
・なぜ高校受験に副教科が大切なのか
・副教科の内申点を上げる方法とは
・家庭教師で副教科対策は可能なのか
高校受験を控えているお子さんや保護者の方はぜひご参考にしてください。
そもそも副教科とは?
学校で学習する教科には主教科と副教科があり、次のように分類されています。
◆主教科:英語、数学、国語、理科、社会
◆副教科:音楽、美術、保健体育、技術・家庭
一般的に、高校入試は主教科から出題されます。
副教科は高校受験でなぜ大切?
ではなぜ副教科が高校受験で大切と言われるのでしょうか?
答えは冒頭でもお伝えしたように、「内申点」に直結しているためです。内申点とは、「内申書」に書かれる主教科・副教科を含む全教科の成績のことです。
内申書は「調査書」とも呼ばれ、高校受験の際に中学校から高校へ提出されるもので、合否判定の資料のひとつとなっています。
内申点の計算には基本的に中学3年生の成績が用いられますが、都道府県によって中学1〜3年生までの成績を用いたり、中学2年以降の成績を用いて計算していることもあります。
また、高校受験における内申点は、主に以下の場合に重視されるケースが多いです。
・全教科の内申点を重視する学校を受験する場合
・推薦入試を受ける場合
ではそれぞれについて、もう少し詳しく見てみましょう。
全教科の内申点を重視する学校を受験する場合
ほとんどの高校で、主教科だけでなく副教科も合わせた全教科の内申点が合否判定に用いられます。
特に公立高校では内申点を重視する傾向にありますが、私立でも全教科の内申点に重きを置いている場合もあります。
高校受験の際に内申点が総得点に占める割合は都道府県、高校、科、コースによって異なるため、注意が必要です。
推薦入試を受ける場合
高校受験では、「一般入試」と「推薦入試」があります。
その中で、公立・私立ともに高校を推薦入試で受験する際、まず推薦がもらえるかどうかを判断する「内申点の基準」があります。
内申点の基準を満たしてはじめて推薦入試で受けることができ、そして合否判断の際にも内申点が用いられます。
つまり高校受験で推薦入試を利用しようと考えている場合、副教科も含めた内申点を上げておかなければなりません。
副教科の内申点を上げる方法とは?
意外と知られていないのが、副教科の点数を上げる方法です。
副教科では主教科よりも、テストの点数以外の要素が大切になってきます。副教科の内申点を上げるには、次の4つのポイントを押さえておくとよいと思います。
①定期テスト
②宿題や課題の提出
③授業態度(聞く態度、発言、積極性など)
④実技
以下に、それぞれについてもう少し詳しく解説します。
①定期テスト
まずは主教科と同様に、期末テストなどの定期テストで良い点をとることを目指します。定期テストで良い点を取るには、以下がポイントとなります。
・ワークシート(プリント)
・ノート(副教科専用ノート)
・授業中に先生がポイントと言った箇所
副教科の場合、先生が作成したワークシート(プリント)や教科書に沿った専用ノートが授業で使われている場合が多いです。
授業で使うワークシートやプリント、専用ノートでは、大切な個所が穴埋め問題や質問などでまとめられていることが多いです。
穴埋め部分や質問の回答を、よく確認しておくとよいでしょう。また、先生によっては授業中にテストに出やすい点や大切なポイントを、はっきりと説明している場合があります。
板書や口頭で説明があった場合、必ずプリント、ノート、教科書などの該当部分をマークし、覚えておくとよいでしょう。
②宿題や課題の提出
主教科でも言えることですが、副教科で宿題や課題が出た場合、きちんと提出することが基本で、大切です。
宿題や課題は必ず期限を守るようにすると、大きく評価が下がることは避けられるでしょう。ワークシート(プリント)やノートを提出する場合は、大事な点や自分の考えがきちんとまとめられているかどうかも確認しておきましょう。
③授業態度(聞く態度、発言、積極性など)
副教科では普段の授業態度も見られています。
特に授業を聞く態度や、問いかけに対する発言、授業の取り組みへの積極性などがポイントです。授業中に私語や居眠りをしていないことはもちろん、例えば音楽なら、きちんと歌を歌っているかなども大切になると思います。
また、授業をよく聞いていれば、万が一、先に触れたように先生がテストに出るポイントを言った場合でも、聞き漏らすことがありません。
④実技
副教科は実技のある科目でもあります。
例えば体育であれば競技やスポーツテストの結果、家庭科であれば調理や裁縫、音楽であれば歌や楽器演奏、美術であれば絵画や塑像、などといった具合です。
実技は個人によって得意・不得意があるため、例え上手くできなくても真面目に一生懸命取り組むことで、一定の評価につながると思います。
また、実技が苦手な副教科では、①〜③のポイントをしっかり押さえておくことで、ある程度カバーすることもできます。
副教科以外の内申点に関しては、次の記事もご参考にしてください。
<関連記事>
内申点ってどれくらい取れば行きたい高校にいけるの?理想の進学先を目指すために
副教科は家庭教師で対策できる?
ここまでお伝えしたように、特に公立高校を受験する場合や推薦入試を活用する場合、内申点は少しでも上げておきたいですよね。
繰り返しになりますが、内申点は副教科の対策で差をつけることができます。ただ、現実問題として塾で副教科を教えてくれるところは、ほぼありません。
もし、副教科の対策をお考えでしたら、家庭教師の場合、対策をすることは可能です。お子さんのニーズに合わせた指導を行うことができるからです。
家庭教師で副教科対策を行う場合のメリットをざっくりお伝えすると、次の4つが挙げられます。
①完全個別指導
②お子さんに合わせてカスタマイズが可能
③柔軟なスケジュール調整
④先生によっては副教科に強いケースもある
家庭教師が副教科の指導をする場合は、副教科用の教材を用いたり、先にお伝えしたような授業で使用するワークシートやプリントに基づいて対策を行うのが一般的だと思います。
家庭教師なら相談しながら、副教科分の授業を追加したりといった調整も比較的しやすいです。また、先生によっては副教科のいずれかの科目が専門の場合もあるため、あらかじめ得意科目や大学の学部、専攻などを確認しておくとよいでしょう。
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まとめ
今回は高校受験における「副教科」に注目してお伝えしました。
・副教科は高校受験で大事な要素である「内申点」を上げるために大切な科目。
・特に公立高校や推薦入試では重視される傾向にある。
・副教科対策をしておくことで、内申点を上げることができる。
・副教科の内申点を上げるにはテストだけでなく、宿題や課題、授業態度、実技とバランスよく取り組むことが大切。
・副教科対策は塾ではできないが、家庭教師ではできるケースが多い。
以上が副教科で高校受験の内申点に差をつけるために大切な内容です。
高校受験を考えた時、内申点はとても重要です。内申点アップのために、ぜひ副教科の対策も視野に入れてみてください。
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