中学3年生の二学期は、文化祭など楽しい学校行事が増えますね。それと同時に、二学期は高校受験においても大事な時期となるため、スクールライフと受験勉強を両立することがとても大切です。

また、二学期は受験勉強だけでなく、志望校なども決めていくため、忙しい時期でもあります。今回は、高校受験ではなぜ二学期が大事なのか、そして二学期をどのように過ごせばよいかについて解説していきます。

9月・10月・11月・12月の各月ごとのポイントのまとめと、最後に保護者の皆さんができるサポートについてもお伝えしているので、ぜひご参考にしてくださいね。

 

高校受験で二学期が大事な理由

高校受験において「二学期が大事」な理由は、大きく分けて次の6つです。

・内申点に関わる最後の定期テストがあるため

・基礎固めの最終確認ができる時期であるため

・過去問に取り掛かる時期であるため

3教科以外(理科・社会)にも着手できる時期であるため

・模試の重要度が高くなるため

・志望校を確定する時期にさしかかるため

それぞれについてもう少し詳しく見てみましょう。

 

二学期は内申点に関わる最後の定期テストがある

高校受験では入試テストだけでなく内申点も合否に関わるため、定期テストの点数も出しておきたいところです。

内申点を評価する対象となる時期は自治体や学校によっても異なりますが、通常であれば中学3年生の一学期と二学期のテスト結果は、内申点に影響します。ですので中学3年生の二学期の中間・期末テストは、しっかりと定期テスト対策をして点数を稼いでおくとよいでしょう。

一般的に中3の二学期の定期テストでは、高校受験のために夏休みに基礎固めをしてきたお子さんが増えることや、お子さんたちの高校受験への意識が高まることによって、全体の点数が上がる傾向にあると言われています。

また、それによって勉強を頑張っているお子さんとペースダウンしてしまったお子さんとの間で、差がグンとついてしまう時期でもあります。

受験対策にばかり気を取られて定期テスト対策をしていなかったとならないように、着実に点数を取っていきましょう。

内申点については、次の記事もご参考ください。

<関連記事>内申点ってどれくらい取れば行きたい高校にいけるの?理想の進学先を目指すために

 

二学期は基礎固めの最終確認をする

二学期は基礎学力が定着できているか、いわゆる「基礎固め」ができたかどうかを確認できる、最後のタイミングです。

高校受験を控えたお子さんたちは、おそらく夏休みの間にしっかりと基礎固めをしてきたことでしょう。ここでまだ苦手な分野が残っている場合は再度復習し、なるべく「苦手」から基本的なことは理解できる「普通」レベルに近づけておくとよいでしょう。

 

二学期は3教科以外(理科・社会)にも着手する

二学期までの基礎固めでは、復習に時間のかかる英語・数学・国語の三教科をメインで行ったのではないでしょうか。高校受験では志望校によっては5教科が必要なところもあります。

その場合、三教科の基礎が固められた二学期から、理科・社会にも着手するとよいでしょう。理科や社会は暗記ものも多いため、主要三教科と比較して点数を伸ばしやすい教科でもあります。

必要なお子さんはここで一気に、理科・社会の勉強にも本腰を入れていきましょう。

 

二学期は過去問に取り掛かる

基礎固めができたであろう二学期からは、いよいよ過去問に取り掛かりましょう。過去問を解くことで、高校受験において次のメリットがあります。

・志望校の出題傾向が分かる

・大体の問題構成が分かる

・自分の現状レベルが分かる

特に私立高校を受験する場合は、学校によって出題傾向が大きく異なる場合があります。したがって過去問を解くことで効率的に志望校対策ができるというわけです。

過去問を初めて解く場合、なかなか点数が取れないのが一般的です。ただ、何度も解くうちに、だんだん点数が伸びてきます。今時点でどれだけ自分が志望校の問題を解けるのかの現状を知ることもできるため、点が取れていない箇所を強化していくこともできます。

二学期のうちに過去問に取り掛かり、高校受験の直前まで繰り返し取り組んでいくとよいと思います。

 

二学期は模試の重要度が高くなる

二学期は模試の重要度が一気に高まります。というのも、中学3年生の二学期は模試を受けるお子さんの数がグンと増えるため、志望校の判定がより正確になるからです。

後にもお伝えしますが、二学期は志望校を決めていく大事な時期でもあるため、模試の結果は志望校を確定させる際にも大いに役立ちます。

また、高校受験本番が近づいている二学期にこそ、「テスト慣れ」する意味でも模試を受けておくことは大切です。そしてこれまでの模試の活用方法と同様に、出来てない箇所の分析にも役立ちます。

ですので、校内で実施される模試だけでなく、校外模試も積極的に取り組んでいくとよいでしょう。

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二学期は志望校を確定する時期にさしかかる

二学期は高校受験の志望校を決める時期に入ります。早い学校では5月あたりからオープンスクールが始まり、夏休みには多くの学校がオープンスクールを実施します。

多くのお子さんは、オープンスクールに参加した際の印象やこれまでに集めた高校に関する情報等から、ある程度志望校をしぼっていると思います。

そして、前の項目でお伝えしたような校外模試の判定なども考慮しつつ、二学期に志望校を確定していきます。夏休み明けの9月頃からは、各校で学校説明会が始まるのが一般的です。

学校説明会では入学願書などの出願書類が配布されたり、入試に関する情報をアナウンスするケースも多いので、なるべく参加するようにしましょう。

 

高校受験|9月・10月・11月・12月の過ごし方

ここまで高校受験を控えた二学期が大事な時期である理由と、どのように過ごすとよいかについてお伝えしました。ここからは、月別の過ごし方を順にまとめているのでご参考にしてくださいね。

 

二学期:9月の過ごし方

高校受験を控えた9月の過ごし方のポイントは次の通りです。

・基礎固めの確認と補完

・授業態度、提出物の期限厳守

・模擬試験(~11月頃)

・学校説明会への参加(~11月頃)

特に基礎が固めきれていない分野を補うための復習は、9月中には終わらせておきたいところです。また、内申点アップのために、授業態度や提出物の期限を守るなどにも気をつけましょう。

9月から学校説明会が始まるので、志望校の学校説明会の日時を調べておき、必要であれば予約をして参加しましょう。

 

二学期:10月の過ごし方

高校受験を控えた10月の過ごし方のポイントは次の通りです。

・中間テスト対策

・授業態度、提出物の期限厳守

・過去問演習

・模擬試験(~11月頃)

・学校説明会への参加(~11月頃)

多くの学校で10月に中間テストが行われます。中間テスト前は入試対策(過去問演習など)よりも定期テスト対策に比重を置いて取り組むとよいでしょう。

基本的に中間テストの日程とテスト範囲が分かったら、テスト2週間前頃から徐々に比重を中間テストに置き、テスト1週間前はテスト対策に集中するとよいでしょう。

 

二学期:11月の過ごし方

高校受験を控えた11月の過ごし方のポイントは次の通りです。

・期末テスト対策

・授業態度、提出物の期限厳守

・過去問演習ほか入試対策

・模擬試験(~11月頃)

・志望校最終調整(~12月)

学校によっては、11月に期末テストを行う場合もあります。期末テストも中間テストと同様に、テスト日程やテスト範囲が発表されたらスケジュールを組んで、テスト対策に取り組むとよいでしょう。

高校受験対策では、引き続き過去問演習などにも取り組みましょう。11月末頃までは模試も行われているので、最終チェックも兼ねて受けるとよいでしょう。

期末テストの後には通常、三者面談があります。期末テスト・三者面談が11月にあった場合、そこで仮内申と呼ばれる内申書が出され、併願校を含む志望校の最終調整に入ります。

併願校を決める際は、学校自体の内容はもちろんですが、受験科目などをよく確認し、なるべく第一志望校の受験対策の負担にならないような選択をするのもひとつです。

併願推薦などのシステムが使える場合は、検討、もしくは先生へ早めに相談するとよいでしょう。

 

二学期:12月の過ごし方

ここまでくると、いよいよ高校受験本番が近づいてきましたね。12月の過ごし方のポイントは次の通りです。

・期末テスト対策

・過去問演習ほか入試対策

・志望校最終調整

二学期の期末テストは、学校によっては12月に行われるケースもあります。その場合は前項目の「二学期:11月の過ごし方」と同じ流れになります。

期末テストや面談が済み、受験する高校が確定した後は、志望校対策に向けてフルコミットしていきます。過去問や予想問題などにも繰り返し取り組みましょう。

高校受験の仕組みや大まかな流れは、次の記事もご参考にしてください。

<関連記事>【高校受験の仕組みガイド】一般・推薦などの入試制度から内申点まで徹底解説

 

保護者は二学期にどんなサポートをすればよい?

最後に、保護者の皆さんはどんなサポートをすればよいのかについてもお伝えします。保護者の方が二学期にできるサポートは、大きく分けて次の3つです。

1、学校説明会などのスケジュールの把握

2、手続き詳細の把握

3、お子さんのメンタルケア

学校説明会は多くの場合で保護者の方と一緒に参加されることと思います。一緒にカレンダーを作成するなどして、お子さんと共有しながらスケジュールを把握しておくとよいと思います。

また、入学願書やそれに伴う出願書類などの提出期限や費用等についても、「うっかり忘れた」ということにならないよう、しっかりと把握し必要な手続きを行いましょう。

最後はお子さんのメンタルケアです。高校受験の本番がだんだんと近づいてくると、お子さんによってはプレッシャーを感じたり、イライラしたり、ストレスが増してくるかもしれません。

まずは保護者の方が焦らないよう、雑談などでもお子さんの話をゆっくり聞く時間をとったり、適度な休憩を促したりしてリラックスできる環境を作っておくとよいのではないでしょうか。

 

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まとめ

今回は高校受験を控えた二学期がなぜ大事なのか、そしてどのように過ごすとよいのかについてお伝えしました。高校受験では、二学期の頑張りが合否に大きく関わってきます。

お子さんによっては夏休みに猛エンジンをかけて基礎固めなどを頑張り、学校が始まる夏休み明けには「燃え尽き症候群」のようにやる気が出なくなってしまうお子さんもいらっしゃいます。

せっかく取り組んできたのですから、ここで大きく差がつかないよう、志望校合格へ向けてぜひ、最後までがんばりましょう!

 

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