高校受験が目前に迫るこの時期、「間に合うのだろうか?」と焦りを感じている保護者の方も多いのではないでしょうか。入試直前は、効率よく弱点を克服し、得点力を最大限に伸ばすためのとても重要な時期です。
そんなとき、個別対応が可能な家庭教師を活用することで、短期間でも効果的な学習を進められる可能性があります。
今回は、今までたくさんのお子さん達を指導させていただいた私たちの経験をもとに、入試直前対策になぜ家庭教師がよいのか、その根拠やメリット・デメリットについて詳しく解説します。
高校入試の最終追い込みに家庭教師を検討されている方、入試直前対策に何がよいのか探されている方、そしてとにかく入試直前対策に関する情報が欲しい方は、ぜひご参考にしてください。
高校入試直前期にすべき対策とは
高校入試の直前期にすべき対策として、次の4つが大切になってきます。
1.学習計画の見直しと総仕上げ
2.いかに効率的な勉強をするか
3.メンタル・体調管理
4.入試本番に向けての準備
それぞれを少し詳しく見てみましょう。
1.学習計画の見直しと総仕上げ
入試直前期にはこれまでの学習計画をふり返り、総仕上げをします。具体的には次のような対策があります。
①過去問演習を繰り返す
過去問演習はもはや入試では必須の対策です。志望校の出題傾向を把握し、本番と同様に時間を計って時間配分の練習を行います。間違えた問題は、解きなおしをして徹底的に復習します。
②苦手分野の徹底補強
志望校で出題されやすい問題の中で、これまで何度も間違えた問題や間違えやすい問題、苦手な分野を集中的に補強します。克服しやすい科目や単元、問題から集中して取り組みます。
③重要な公式や単語の暗記
入試に出る数学の公式や英単語、理科の用語や社会の年号などを総復習します。
2.いかに効率的な勉強をするか
時間が限られているこの時期は、いかに効率的に勉強をするかがポイントです。したがって次のことにも取り組みます。
①得意科目・単元を伸ばす
苦手分野だけでなく、確実に点数を稼げる問題で安定した成果を出すため、得意な科目や単元などを再度復習し、強化します。
②試験のシミュレーション
塾や機関が実施している直前模試を活用したり、自宅で過去問や予想問題を解く際に時間を計ったりと、実際の試験形式と時間を意識してシミュレーションしておきます。このように試験や試験形式に慣れておくことも大切です。
3.メンタル・体調管理
入試直前期では、メンタル面の調整や体調管理も大事な入試対策のひとつです。
①規則正しい生活を心がける
勉強時間が増えて夜更かししがちですが、朝の時間を活用するなどして睡眠時間を確保し、体調を整えます。そして体力をつけるために、たんぱく質、カルシウムなどのミネラル、ビタミン類、炭水化物(糖質)などバランスの良い食事を心がけましょう。
たとえばビタミンB群は、脳のエネルギー源となる糖の代謝を促し、集中力を高める効果があると言われています。また、青魚に多く含まれているDHAは記憶力をアップさせてくれると言われています。このように学習に効果のある食材を取り入れるのもおすすめです。
②ポジティブシンキング
入試直前は「本当に受かるのだろうか」「落ちたらどうしよう」「やばい、わからない問題がある!」などネガティブな気持ちに傾きがちです。
これまで積み重ねてきた過去の成功体験を振り返り、ポジティブな思考でメンタルを安定させ、モチベーションを保ちましょう。
4.入試本番に向けての準備
①当日の持ち物の確認
高校入試の当日に必要なもの(受験票、筆記用具、時計など)をそろそろ確認し、そろえておきましょう。
②会場までのルート確認
入試の会場はどこで何時までに集合かを確認し、会場までの移動手段と時間を逆算し、何時に家を出ればよいかを把握しておきましょう。
高校入試直前に家庭教師がよい理由とメリット
ではこのような高校の直前対策として、なぜ家庭教師がよいのでしょうか。その理由をメリットとともに紐解いていきたいと思います。
個別対応で短期間での成果が期待できる
『マンツーマンの完全個別指導』は、家庭教師の特徴でありメリットです。前の項目でお伝えした入試直前期の対策で大切なポイントに対して、家庭教師はお子さん一人ひとりに合わせた『個別対応』でコミットできます。
・過去問演習
・苦手分野の補強
・得意分野の強化
これらに対して、家庭教師がお子さんに合わせた短期的な学習計画を組み、過去問演習で解けなかった問題の解説から得意分野の強化まで効率的にサポートします。
ではマンツーマンの完全個別指導は、本当に効率的なのでしょうか?…
実はアメリカの教育心理学者ベンジャミン・ブルームの研究では、マンツーマンの個別指導は、通常の集団授業よりも学習成果が約2シグマ(2標準偏差分:全体の上位2%程度の成果)上がるという結果が発表されています。(これらは「Bloom’s 2シグマ効果」や「ブルームの2シグマ問題」などと呼ばれています。)
ですので、『いかに効率的な勉強をするか』という点においても、家庭教師は効率的ではないでしょうか。
スケジュールの柔軟性が高い
いわゆる集団塾や少人数指導の塾の場合、多くの場合曜日や時間が決まっていることがほとんどです。その時間・その曜日に通わなくてはなりません。
その点、家庭教師の場合は学習スケジュールのカスタマイズが可能ですので、お子さんの生活リズムやスケジュールに合わせて授業を組むことができます。
たとえば入試直前の追い込み時期には時間や回数を増やすなど、ある程度臨機応変に決めることができるため、短期集中にも向いています。
モチベーションをアップ
前の項目では、入試直前期の対策として『メンタル・体調管理』もポイントだとお伝えしました。入試直前期のメンタルサポートにおいても、家庭教師が一役買います。
もしもお子さんのやる気が低下した場合や不安などネガティブに傾いた場合には、家庭教師が適切な声掛けをすることが出来ます。時には経験談なども交えながら、目標に向けてモチベーションを保てるようにサポートします。
入試直前対策に家庭教師を活用するデメリット
ここまで家庭教師が入試直前の対策として有意義であることをお伝えしました。その一方で、家庭教師にもデメリットがあることを、その対策と合わせてお伝えします。
コストが高くなりやすい
家庭教師を利用すると、気になるのは費用ではないでしょうか。授業時間や回数をお子さんに合わせて増やすことができるのは、家庭教師のメリットのひとつです。
ですが、時間や回数を増やすと、やはりその分費用も掛かってしまいます。費用が高くなりやすい点は、家庭教師のデメリットと言えると思います。
対策としては初めに可能な予算を決めておくことと、家庭教師の会社へ「費用の確認をしっかりとしておくこと」です。
たとえば1コマいくらなのか、1コマは何時間(何分)なのか、それとも1時間いくらなのか、入試対策では費用の割り増しがあるのか、お得なセット回数はあるのか、などを確認しておくとよいと思います。
家庭教師や塾の費用に関しては、次の記事にも記載してあるのでご参考にしてください。
<関連記事>夏休みの高校受験対策は家庭教師で大丈夫?メリット・デメリットや塾との比較も解説
家庭教師の質や相性にばらつきがある
どれくらい成果がでるかは、家庭教師の経験やスキルなど家庭教師の質によって変わってしまうこともあります。また、お子さんとの相性がイマイチの場合、成果が思うように出ないかもしれません。
こうしたリスクがあることは、入試直前対策においてはデメリットと言えます。これらのデメリットの対策としては、次の5つが挙げられます。
①経験と実績が豊富な家庭教師を選ぶ
これまでに指導経験が豊富な家庭教師や、受験の指導を得意とする家庭教師を選ぶこともよいと思います。特に、もしお子さんの志望校の指導経験がある場合や、合格実績が豊富な教師がいる場合はより安心です。
②ある程度希望を考えておく
「明るい先生がよい」「どちらかというと静かな先生がよい」「女性/男性の先生がよい」などのように、先生に対する希望をある程度考えておくとよいでしょう。
③家庭教師へのバックアップが豊富な会社を選ぶ
家庭教師の質もそうですが、家庭教師会社にどれくらいノウハウや情報があるかも大事です。会社のホームページや説明時にしっかりと確認をしておきましょう。
④家庭教師の登録者数が多い会社を選ぶ
家庭教師の登録者数が多ければ、それだけお子さんに合う家庭教師に出会う可能性も高くなります。
⑤お試し授業の活用
家庭教師を頼む場合、多くの会社で「お試し授業」が行われています。まずはお試しを利用して、家庭教師の指導スタイルやお子さんとの相性を、実際に体験して見るとよいのではないでしょうか。
家庭教師のガンバでは無料の体験授業をやっています。家庭教師をやる・やらないは全く別ですので、お気軽にお試しください。
まとめ
家庭教師が高校入試の直前対策としておすすめな理由をまとめると、次の通りです。
・個別対応で短期間での成果が期待できる
・スケジュールの柔軟性が高い
・モチベーションをアップ
お伝えしたようなメリットやデメリット、デメリットへはその対策も踏まえたうえで、よりお子さんに合った入試直前期の追い込み方法を選ぶことが大切だと思います。
入試直前期だからこそ効果的な学習方法を選び、志望校合格へ向け、頑張ってください。
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家庭教師のガンバ 編集チーム ありま
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