冬休みは短い期間ですが、お子さんの学力を伸ばす絶好の機会です。特に中学生の保護者のみなさんの中には、定期テスト対策や内申点アップを目指して塾や家庭教師の「冬期講習」を検討されている方も多いのではないでしょうか。

塾や家庭教師の冬期講習を選ぶ際は、双方の違いやメリット・デメリットを正しく理解して、お子さんに合った方を選択することが大切です。

そこでこの記事では、今までたくさんのお子さん達を指導させていただいた私たちの経験をもとに、内容や費用、向いているお子さんの特徴などを比較して解説します。

冬期講習をご検討中の方、冬期講習を塾か家庭教師かで迷われている方、塾からの乗り換えや併用をご検討されている方はぜひ参考にしてください。

 

塾vs家庭教師|冬期講習の内容

まずは冬期講習の内容について、塾と家庭教師でどのように違うかを見ていきたいと思います。

 

塾の冬期講習内容

塾にもよりますが、一般的な塾の冬期講習では主に次のような内容で行われます。

 

カリキュラム:塾ごとに組まれている

塾ごとに決められたオリジナルのカリキュラムや均一化されたプログラム、コース等に基づいて行われ、特定の教科や問題に集中して取り組みます。具体的には次のような内容で分けられているケースが多いです。

・受験対策:過去問や予想問題を活用した演習形式

・定期テスト対策:復習と次学期に向けた予習による基礎学力の底上げ

・苦手科目対策:主要教科に特化し、特定分野を強化

 

テキスト:特定の教材や問題集を使用

塾オリジナルテキストや塾用のテキストなど、使う教材や問題集は塾で指定されることが多く、標準化された内容になっています。習熟度でクラスを分け、クラスごとレベルに合わせたテキストを用いることが多いと思います。

 

スケジュール:大まかに決められている

塾の冬期講習は、基本的に次のようなパターンが多いです。

・12月〇日~1月〇日までの間で〇日間

・12月〇日、〇日、〇日、〇日

・12月〇日~1月〇日までの〇曜日

この中でクラスやコースごとに時間や曜日が分けられているのが一般的です。

 

課題や提出物のサポート:ない場合が多い

塾では、冬休みの課題や学校の提出物に関するサポートは行っていないケースがほとんどです。

 

家庭教師の冬期講習の内容

続いて家庭教師の冬期講習では、次のような内容が一般的です。

 

カリキュラム:一人ひとりに合わせた内容

お子さん一人ひとりの学力やペース、ニーズに合わせたオーダーメイドの授業が行われます。塾では受験対策、定期テスト対策、苦手科目対策などコースが決められていることが多いですが、家庭教師の場合は「苦手科目対策をしながら定期テスト対策も行う」などのように、お子さんの弱点や目指す目標に合わせて学習計画を立て、カリキュラムを組みます。

たとえば受験対策であれば過去問演習に特化したり、志望校の試験内容に焦点を当てた指導が行われます。また、内申点を上げたい場合は、学校の進度に合わせて定期テスト対策を行うなど、内申点を上げるための学習計画を立ててカリキュラムを組みます。

 

テキスト:希望に合わせて柔軟に対応

家庭教師の授業で使用するテキストは、多くの場合でお子さんが希望するテキストを使用できます。家庭教師側で選んでほしい場合は、家庭教師の会社のオリジナルテキストや専用のテキストを用意することもできます。

場合によってはお子さんと一緒により学びやすいテキストを選ぶことも可能です。

 

スケジュール:柔軟性がある

家庭教師の会社によっては期間を決めて冬期講習としていることもありますが、多くの場合、お子さんやご家庭のスケジュールに合わせられます。

つまりあらかじめ決まった日にちや曜日、時間帯ではなく、家庭教師と相談して良い日時で冬期講習の日程を決めることが可能です。

 

課題や提出物のサポート:あり

家庭教師の冬期講習では、希望によっては学校の課題や提出物のサポートも可能です。これらは休み明けの課題テスト対策にもなり、これまでの総復習にもなります。

特に内申点を気にする場合、課題テストなどの定期テストの点数はもちろん、提出物の期限を守ったり内容を充実させることも大切ですので、家庭教師と取り組むことで内申点アップにつながります。

 

塾vs家庭教師|冬期講習の授業形態

では双方の授業形態はどうでしょうか。こちらも比較してみます。

 

塾の冬期講習の授業形態

塾の授業形態は、多人数を対象とした集団授業の場合が多いのが特徴です。

 

人数:1対複数人

塾の冬期講習は、講師1名対複数人の集団授業が基本です。塾の規模によって、一クラスが5人程度の少人数から数十人規模まで異なります。

集団授業のメリットは、他のお子さんと一緒に学ぶことで競争心が刺激される点です。また、周りも勉強していることから、そうした環境にいることで学習意欲が高まりやすい点もメリットと言えます。

反対にデメリットとしては、一度に多くの生徒に対して授業が進行するため進度が一律で、個々の理解度に合わせた対応が難しい点が挙げられます。

わからない問題があってもそのままになったり、質問しづらかったりといった点もデメリットといえます。

 

保護者との連携:少ない

塾の場合、保護者と講師が連絡や連携をとることは少ないと言えます。ただ、定期的に保護者との面談を行っている塾が多いと思います。

冬期講習の場合、入塾時や終了時、また特別な状況が発生した際に保護者と連絡を取ることが多いようです。

 

家庭教師の冬期講習の授業形態

家庭教師は「完全個別指導」であるため、1対1で授業が行われるのが特徴です。

 

人数:1対1

家庭教師は「完全個別指導」であるため、兄弟姉妹を同時に指導するなどといった例を除いては、1対1のマンツーマンで行われます。

完全個別指導のメリットは、他のお子さんのペースに影響されず、お子さんご自身のペースで進められる点です。わからない問題や解けない問題があっても家庭教師にすぐに質問することができ、解決するまで一緒に取り組めます。

また、カリキュラムの比較でもお伝えしたように内容もお子さんに合わせて計画し組み立てるため、受験対策や定期テストの準備など、ニーズを複数組み入れることが可能です。

デメリットとしては、目に見える競争相手がいないため、競争心が刺激されにくいという点が挙げられます。

 

保護者との連携:多い

家庭教師は基本的にお子さんのご家庭に講師が行く形をとるので、保護者と対面する機会自体が塾と比べて多いです。

お子さんの学習の進捗や理解度や課題を家庭教師がきめ細かく把握し、保護者の方と共有します。お子さんだけでなく保護者へも定期的なフィードバックをすることで、計画に沿って家庭教師の授業がない日も自宅学習ができるよう、保護者とも連携します。

 

塾vs家庭教師|冬期講習の費用

最後に費用面でも比較してみたいと思います。ここでは公式サイト等で当社が調べた結果から一般的な金額を掲載しております。

 

塾の費用

塾の冬期講習は授業回数や選択する講座によって異なりますが、一般的には以下のような費用感です。

・1講座あたり1万代~4万円程度

・教材費や模試代が別途必要

・交通費

集団指導のため1人あたりのコストが抑えられる反面、模試やテキスト代など追加費用がかさむことがあります。特に受験生向けのコースでは金額が高くなる傾向にあるようです。塾まで電車やバスを使う場合は、交通費も考慮しておく必要があります。

 

家庭教師の費用

家庭教師の冬期講習は、指導時間に応じた料金設定が一般的です。

・1時間あたり3,000~6,000円

・教材費はケースバイケース

・交通費(家庭教師分)

完全個別指導のため料金は塾より高めですが、必要な指導内容だけを選べるため、無駄な費用がかかりにくいのが特徴です。教材費は不要な場合と別途必要な場合があり、ケースバイケースと言えます。

家庭教師の場合、教師がお子さんの家まで行く交通費が別途必要になることがあります。あらかじめ家庭教師の紹介会社へ確認をしておくといいと思います。

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塾vs家庭教師|それぞれの冬期講習に向いてる子とは?

結局、冬期講習を選ぶ際、どのようなお子さんが塾または家庭教師に向いているのでしょうか。以下にまとめたのでご参考にしてください。

【塾が向いているお子さん】

・集団での学びを好むお子さん:同世代の仲間と競争しながら成長できる環境が適している

・基礎がある程度身についているお子さん:進度が速い講義形式についていける

・より高みを目指すお子さん:同じ志を持つお子さんが集まる環境によって学習意欲がわく

 

【家庭教師が向いているお子さん】

・特定分野でつまずいているお子さん:マンツーマンで苦手分野を徹底的に克服できる

・集団学習が苦手なお子さん:静かな環境で集中しやすい環境が適している

・内申点を重視するお子さん:学校の授業内容や課題をしっかりこなせるようサポートが受けられる

 

なお、「家庭教師」と「個別指導塾」を比較したい場合は、次の記事をご参考にしてください。

<関連記事>個別指導塾と家庭教師、成績アップに効果的なのはどっち?メリット・デメリットを徹底比較!

 

まとめ

塾と家庭教師の冬期講習にはそれぞれの特徴があり、お子さんの性格や学習状況に合わせて、適切な選択をすることが大切です。

短期間で効率よく学力を伸ばし内申点を上げるためには、お子さんにピッタリの学習内容を選べる家庭教師による個別指導が最適な選択肢となるケースが多いと思います。

この冬はお子さんに合った学習環境で、新学期や受験に向けた着実な一歩を踏み出してみてください。



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家庭教師のガンバ 編集チーム ありま

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