「どうして覚えたのにすぐ忘れちゃうんだろう?」
「ちゃんとノートもまとめたのに、テストで思い出せない…」
「がんばったのに、理科や社会の点数が伸びない…」
そんなふうに思ったこと、ありませんか?
実は、理科や社会が苦手なお子さんに共通していることの一つに、覚え方のコツがつかめていないということがあります。がんばっているのに点数が伸びないのは、コツがつかめていないだけかも知れません。
やり方を少し工夫すれば、暗記科目はびっくりするくらい得意になれます。そこで、ここでは、理科・社会などの暗記科目の成績を上げる具体的な勉強法をわかりやすくまとめました。理科・社会の点数を本気で上げたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
1. 理科・社会の点数を上げるために大切なこと
まず最初に知っておいてほしいのは、理科や社会はやり方を変えればすぐに伸びやすい教科だということです。正しく覚えられれば、それだけでテストの点数が上がりやすいからです。つまり、「覚え方」が大切です。ここを意識できるかどうかで、成績に大きな差が出ます。
2. 理科・社会が苦手な子によくあるパターン
理科や社会が苦手なお子さんには、こんな共通点が多く見られます。
- ただ教科書を読んでいるだけ
- ノートをきれいにまとめて満足してしまう
- 一度覚えただけで安心してしまう
- 「全部覚えなきゃ」と思って必要以上に負担を増やしてしまう
もちろん、どれも悪いことではないと思います。ただ、「記憶の定着」つまり「テストで結果を出す」ことを考えた場合、あまりおすすめできません。「覚えたつもり」になっているだけで、「本当に思い出せる練習」が足りていないことが、暗記科目の点数が伸びない原因になっているんです。
3. 点数を上げるために今日からできる勉強法
それでは、どうすれば成績が上がるのか?今日からすぐできる具体的な勉強方法をご紹介します。
【方法1】教科書を「サラッと読み」流れをつかむ
まず最初に、教科書をパラパラめくって読むだけでOKです。
- 太字の言葉
- 見出し
- 写真や図
だけをサラッと見るだけで、「この単元はこんな話だな」とイメージできます。いきなり覚えようとしないで、ざっくり全体像をつかむことが、実はすごく大切です。
【方法2】まとめノートは「図」と「色」で作る
ノートをきれいにまとめること自体は悪くありません。でも、「きれいにすること」が目的になってしまうと意味がないですよね。おすすめは、
- 重要な言葉を色ペンで目立たせる
- 矢印や表でつなぐ
- できるだけ「一目でわかる」形にする
こと。たとえば、地層の流れなら、絵でかんたんな断面図を描いてまとめる、などです。「ノートは自分だけがわかればいい!」これくらい気楽に、工夫してみましょう。
【方法3】覚えたらすぐ「テストごっこ」
覚えたらすぐに「テストごっこ」をしましょう!
- 教科書を閉じる
- ノートも見ない
- 自分で問題を作って答える
これだけです。たとえば、
- 「奈良時代に建てられた有名なお寺は?」→東大寺!
- 「植物の分類で、裸子植物の例は?」→マツ!
こんなふうに、サクサク答える練習をすると、テストで思い出しやすくなります。
【方法4】「間違えた問題」は宝物!
間違えた問題は、がっかりしなくても大丈夫です!間違えたところこそ、成長できるチャンス!間違えたら、
- なぜ間違えたか
- 正しい答えは何か
をノートにメモしましょう。「できなかったところだけノート」を作るのもおすすめです!
4. 暗記に強くなる!ちょっとした工夫
覚えるときに、ちょっとしたコツを使うと、もっと記憶に残りやすくなります。
【工夫1】声に出して読む
目で読むだけより、声に出して読むほうが、脳が刺激されて覚えやすくなります。小さい声でもいいので、声に出してみましょう。
【工夫2】自分に質問する
自分で自分に問題を出すと、頭の中がぐんと整理されます。たとえば、
- 「なぜ聖武天皇は大仏を作ったんだろう?」
- 「どうして酸素が必要なんだっけ?」
こうやって「なんでだろう?」と考えるクセをつけると、単なる丸暗記ではなく、理解して覚えることができます。
【工夫3】覚えたことを「人に話す」
おうちの人や友だちに、覚えたことを話してみましょう。説明できるということは、本当に理解できている証拠です。最初はうまく話せなくても大丈夫。やっていくうちに、どんどん記憶が定着していきます。
5. テスト前のおすすめ勉強スケジュール
もちろん、個人個人で効果的な方法は違うと思いますが、テスト前には、こんな流れで勉強すると効果的といった一例を挙げてみます。
・1~2週間前:教科書をサラ読み+ざっくりまとめ
・1週間前:重要語句を暗記、問題集にチャレンジ
・3~5日前:間違えた問題を中心に復習
・前日:まとめノートや暗記カードで見直し
・当日:自信を持ってテストにのぞむ!
特に間違えたところを重点的に復習するのが、テスト勉強ではとても大切だと思います。
6. 目で見て覚える!ビジュアル暗記法
理科や社会は、目で見て覚えることも効果を上げる方法の一つです。たとえば…
- 地図や年表を壁に貼って、毎日なんとなく見る
- 簡単な図やイラストを自分で描く
- 世界地図や日本地図を机の横に貼っておく
人間の脳は、文字だけよりも図や絵のほうが記憶に残りやすいと言われています。見る回数が増えると、「あれ?これ見たことある!」という感覚が自然に生まれてきます。
💡ポイント
きれいにまとめる必要はありません!自分がわかればOKです。
7. 五感を使う!覚えるときはできるだけ体を動かす
暗記するとき、目だけじゃなくて、耳や口、手も使うと記憶がぐんと深くなります。
- 声に出して読む
- 書きながら読む
- 指でなぞりながら読む
たとえば、年号を覚えるときにリズムをつけて声に出すだけでも、かなり覚えやすくなります。覚える作業をできるだけ体全体でやるイメージを持つといいと思います。
8. 「暗記」と「理解」をセットにするクセをつけよう
言葉だけを丸暗記するのは、すぐに忘れてしまう原因になります。たとえば…
- 「律令制度」という言葉だけを覚える→×
- 「律令制度って、昔の日本で、国をまとめるために決めたルールなんだな」と理解する→◎
こんなふうに、
「これは何だろう?」と考えながら覚えるクセをつけると、暗記が何倍もラクになります。お子さんにも、「これはどういう意味だと思う?」と声かけしてあげるといいのではないでしょうか。
9. 仲間と一緒に勉強してみる
1人で黙々と覚えるのもいいですが、ときには仲間と問題を出し合ったり、一緒に勉強するのもすごく効果的です。
- クイズ大会をする
- 順番に問題を出し合う
- 早押しゲームをする
こんなふうに「ゲーム感覚」で勉強すると、集中力が続きやすくなります。特に小学生や中学生のお子さんには、とても向いていると思います。
家庭でも、親子でクイズ形式にすると楽しく勉強できるのではないでしょうか。
10. 小テストや問題集を「答えを見ながら」やってもOK!
「答えを見ちゃだめ!」って思っていませんか?もし、問題集に取り掛かるのが面倒でなかなか進めないなら、最初は答えを見ながらでもOKです。
- 答えを見ながら問題を解く
- 何回もくり返して、だんだん見ないで解けるようにする
このやり方は、問題集への抵抗感を下げ、
- 「正しい形」で覚えられる
- 自信がつきやすい
というメリットもあります。焦らず、「できた!」を増やしていくことが何より大切です。
まとめ
理科・社会は「覚え方」を変えれば点数が上がります。逆に、やみくもに暗記してもなかなか成果が出にくい教科です。もし、暗記科目に苦手意識があるようでしたら、やり方をちょっと工夫することも大切だと思います。
今日からできることは、
- 教科書をサラ読みして流れをつかむ
- ノートを自分なりにまとめる
- テストごっこをする
- 声に出す、質問する、説明する
- 間違えたところを大事にする
焦らず、コツコツ続ければ、必ず理科も社会も得意科目になるはずです。お子さんが「覚えられた!」「点数が上がった!」と笑顔になれる日を、心から応援しています!
参考文献
- 『合格する子がやっている忘れない暗記術』(宮本毅著/かんき出版)
- 『図解でわかる 暗記のすごいコツ 誰でも確実に結果が出せる35のテクニック』(碓井孝介著/日本実業出版社)
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