こんにちは、家庭教師のガンバのTです。私は現役大学生で、大学1年生のときからガンバで家庭教師をやっています。

現在は体験のスタッフという仕事で、これから家庭教師を始めたいと思っているご家庭を訪問し、体験授業をしています。体験授業を通じてさまざまな生徒とお話をしてきた経験や僕自身の受験の経験に基づいて記事を書いていきます。

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今回は勉強嫌いな中学生のお子さんがもっとも苦手とする【英単語の覚え方】についてです。

中学3年間で学習する英単語は約1,600~1,800語、小学校で習う簡単な英単語も合わせると高校受験に必要な英単語は約2,500語にもなります 。

この膨大な量にお子さんだけでなく、多くの親御さんも「全部覚えられるかしら…」と不安になるのは当然です 。特に「うちの子は英語が苦手で、何度書いても覚えられない」という悩みを抱える親御さんは少なくありません 。

そこで本記事では、親しみやすい言葉で中学生が効率よく英単語を覚えるコツを紹介します。まず大事なのは、「ただ丸暗記するだけではなく、どう覚えるか(覚え方)の工夫がカギ」だということです 。

 

英単語をただ書き写したり、ただ、何度も音読したりするだけでは、テストで出てこなかったり、すぐ忘れてしまったりしがちです 。英語は日本語と仕組みが違うため、一度に多くの単語を詰め込もうとすると脳が「不要」と判断して忘れやすくなってしまいます 。

 

効果的なのは短い時間でこまめに学習を繰り返すこと 。また、英単語は「単語だけ」で覚えるよりも、例文やフレーズ、イラストなど具体的な文脈やイメージと一緒に覚えた方が記憶に残りやすいという性質があります 。たとえば“run”という単語も「走る」という意味だけで覚えるのではなく、「run into(偶然出会う)」「run out of(~を使い果たす)」のようなフレーズごとで覚えると、実際の使い方も身につきやすくなります 。

 

また、人間の脳は一度覚えただけではすぐ忘れてしまう仕組みになっています 。そのため、忘れないようにするには繰り返し復習することが欠かせません 。具体的には「覚えた翌日、1週間後、1か月後」にそれぞれ確認することで記憶が定着しやすくなります 。学習を習慣化し、毎日少しずつ英単語に触れるよう生活の中に組み込むことで、効率よく定着させましょう 。

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覚え方はお子さんのタイプ次第!ノート派とアプリ派

英単語学習には様々な方法がありますが、大切なのはお子さんが続けやすい方法を見つけることです 。たとえば、手で書くことが好きな子にはノートや単語帳でコツコツ書く方法が合いますし、ゲーム感覚が好きな子にはスマホアプリやクイズ形式の教材が向いているかもしれません 。

それぞれの長所・短所を知って、子どもと一緒に合ったやり方を選んであげましょう 。以下に、代表的な学習スタイルの特徴をまとめます。

  • ノート&単語帳派:手で書く作業は触覚と視覚を使うため記憶に残りやすく、達成感も得られます 。学校の宿題とも連動しやすいのも魅力です。一方で、手間がかかり飽きやすい面があるので、復習用に別でカードを作るなど工夫すると効率が上がります 。

 

  • アプリ派・ゲーム感覚派:発音音声やイラスト付きで学べるアプリは、目と耳から情報が入って記憶に残りやすい点がメリットです 。自動で苦手な単語だけを出題してくれるアプリもあり、隙間時間で効率よく学習できます。ただしスマホで遊んでいる感覚になりやすいので、使う目的を意識させる必要があります 。

 

どちらの方法が良いかはお子さん次第です。大事なのは「長く続けられるか」「飽きずに反復できるか」です 。途中で手が止まってしまう場合は、学習時間を5分や10分に区切る、褒めてモチベーションを上げるなど工夫してみてください。

 

声と身体を使って覚えよう

英単語は「聞く・話す・書く」など五感を使った学習が効果的です 。具体的には次のような方法があります。

  • 声に出して音読する:目で見るだけでなく、実際に英単語を声に出して発音することで記憶に定着しやすくなります 。通学時など声を出せない場面でも、小さな声でつぶやいたり口を動かしたりするだけでも効果があります 。音読の際は、英単語と日本語訳のセットだけでなく例文全体を声に出すと、文脈ごと覚えられるのでさらに効果的です 。

 

  • ジェスチャーや歌で覚える:語学習得には身体を使う学習も有効です。たとえば歌やリズムに合わせて英単語を繰り返したり、英語の歌詞に合わせて歌ったりすると、楽しみながら自然に頭に残ります。勉強としてだけでなく遊び感覚で取り組むと「勉強はつらい」というイメージが薄れ、継続しやすくなります。

 

  • 書いて覚える(カバー法):ノートや単語カードに単語を書く場合は、ただ何度も書き写すのではなく工夫してみましょう。私のおすすめは書いた直後の単語はペンを持っていない手で隠しながら書くのがポイントです 。こうすると、直前に見たスペルを見ないで思い出す練習になり、書きながら「思い出そう」という意識が芽生えます 。さらに書くときに大きな声で発音すると、綴りと音の関係も学べて定着率が上がります 。

 

こうして五感をフル活用すると、英単語が「文字の羅列」ではなく立体的な情報となって脳に定着しやすくなります 。

 

文脈・イメージを活用して覚える

英単語はイメージや具体例とセットで覚えるのが効果的です 。中学生はまだ言葉だけの抽象的な意味を理解するのが難しい年代なので、例文や絵・ストーリーと結びつけると記憶がより強固になります。例えば、次のような方法があります。

  • 例文・フレーズで覚える:単語を文章の中で覚えると、使い方まで身につきます。例文付きで覚えると単語の使い方や文脈も理解できるため記憶に残りやすいです 。「what to do?」「What a pity!」のように、よく出るフレーズや決まり文句で覚えれば、テストでも実際の問題で見たときにすぐ出てくるようになります 。

 

  • イラストや語呂で覚える:英単語にイメージを結びつける方法も有効です。単語の横に絵を描いたり、語呂合わせを使ったりすると、視覚的・音韻的なフックができて忘れにくくなります 。たとえば「異臭問題=issue(=問題・刊行物)」のような語呂合わせは覚えやすいですと思います 。理屈ではなく面白い語呂は脳に残りやすいので、お子さんと一緒にいくつか考えてみるのもおすすめです。

 

  • 単語のしくみで覚える:見慣れない単語でも、難しい言葉ですが、接頭辞や語根の意味から推測する方法もあります 。たとえば「disease」は「dis-(否定)+ease(楽)」で「楽ではない=病気」という意味になります 。すべての単語に当てはまるわけではありませんが、主要な接頭辞・接尾辞を覚えておくと、初めて見る単語でも「これは何かの~」と見当をつけやすくなります 。

 

これらの方法は、いずれも単語を単独で丸暗記するよりずっと覚えやすくなります 。保護者の方も、お子さんに例文を作らせたり、英語の絵本やイラスト辞典を活用してみたりすると学習が進む手助けになるでしょう。

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毎日の習慣と反復で定着させる

どんなに良い覚え方をしても、復習しないと忘れてしまいます 。特に試験直前だけの詰め込みは効果が薄く、かえって忘れやすいので注意しましょう 。以下のように毎日の習慣や生活のなかで少しずつ触れる工夫をすると、英単語は長期記憶に残りやすくなります。

  • 隙間時間を活用する:通学時間、休み時間、テレビCMの合間など、短い時間でも無駄にしないのがポイントです。例えば、単語カードに書いた単語をポケットに入れておけば、電車やバスの中でもサッと眺められます 。最近はスマホのメモ機能やアプリでも同様に記録・復習ができるので、手元に単語リストを入れて「思い出し学習」しましょう 。

 

  • 時間を決めて習慣化する:毎日「勉強の時間」を設けると習慣化しやすくなります 。例えば「歯磨き中に3単語」「寝る前に5分だけ」など、毎日の行動に結びつけると続けやすいです 。ポイントは「少しでいいから毎日必ずやること」です。忙しくても1日10分の積み重ねが積もれば、大きな力になります 。

 

  • 繰り返し学習(反復):英単語は「回転数を増やして何度も触れる」ほど記憶に残ります 。一度に100単語を覚えるよりも、50個ずつでも毎日繰り返す方が長期的には効果的です 。忘れていくスピードよりも触れる回数を増やすことで、テスト当日に「あ、知ってる!」と引き出しから出てくる率が高まります 。

 

  • 友達や家族と一緒に学ぶ:友達同士で問題を出し合ったり、親子でクイズをしてみたりするのもおすすめです 。ゲーム形式で教え合うと楽しく続けられる上、相手に説明することで自分の理解も深まります。学校や塾の仲間と一緒にやればライバル心も生まれ、モチベーションアップにつながります 。

 

以上のように「毎日コツコツ」「少しでも触れる」ことが英単語を忘れにくくする秘訣です 。子どもと相談して学習スケジュールを組み立て、楽しく継続できる環境を整えましょう。

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親のサポートと環境づくり

最後に、保護者としてできるサポートも重要です。叱ったりプレッシャーをかけすぎるより、お子さんのやる気を引き出すよう見守りましょう 。具体的には次のような対応が効果的です。

 

  • 褒めて伸ばす:小さな進歩でも認めてあげると、「自分にもできそう」という自信がつきます。英単語帳に自分の名前を書いて達成感を持たせたり、覚えた単語数をチェックして「○○語合格おめでとう」と声をかけたりすると良いでしょう。

 

  • 子どもの興味に結びつける:好きなことと英語を結びつけてみましょう。たとえば音楽が好きなら英語の歌詞を調べてみる、アニメが好きなら英語吹き替え版で知らない単語を探してみるなど、楽しみながら英語に触れる習慣をつくるとボキャブラリーが増えます 。新しい単語をノートにまとめておき、あとで一緒に見返すのも効果的です 。

 

  • 適度な目標設定:高校受験に必要な単語数は多いですが、短期間で無理に詰め込む必要はありません 。例えば「1日10単語ずつ覚える」など現実的な目標を決め、小さな達成を積み重ねることを目指しましょう 。早めに始めて1年かけてじっくり取り組めば、受験直前に慌てることなく余裕を持って復習できます 。

 

  • 環境を整える:勉強しやすい環境づくりも助けになります。静かな場所や机・椅子を用意するのはもちろん、「テレビやゲームの時間のあと30分は単語暗記タイム」など家庭内ルールを決めるのもおすすめです。親御さんが一緒に勉強したり、英語に興味を持っている姿を見せたりすると、お子さんも安心して学習に取り組めるでしょう。

 

以上を踏まえて、お子さんが「自分にもできそう!」と感じられるやり方を一緒に探していきましょう。 。苦手意識は学習法次第で克服できます。適切なコツを取り入れれば、反復学習だけより数倍速く英単語が頭に入るようになります 。まずは小さな一歩から始め、成功体験を積ませてあげてください。応援しています。

家庭教師のガンバ T