家庭教師のガンバ「やる気アップ隊」隊長の竹田です。
皆さんは学習計画を自分で立てたことはありますか。
学校では決められた時間割がありますので、それに従っていれば良いのですが、自宅で勉強するときは学習計画を立てているかいないかで大きな違いが出てきます。
「せっかく頑張って勉強したのにさっぱり成績が上がらない」というときは、学習計画の立て方に問題があることも多くあります。
では、中学生の学習計画の立て方はどんなことに注意しておかなければならないのか、お話ししていきます。
勉強は長時間すれば良いというものではありません
「1日に何時間の勉強する」という目標を立てるのは良いのですが、ただ長時間勉強をし続ければ良いのかというと、そうではありません。
学習計画を立てるときは勉強している時間ではなく、どれだけ集中して勉強できるかが大切です。
時間の区切りを学校の授業時間よりも短くする
学校の授業時間は、50分くらいに区切られています。
これは50分授業をして、10分休憩するとちょうど1時間になるからと思っていないでしょうか。
時間の組み合わせだけを考えるとそう見えるかも知れませんが、中学生が集中して勉強できる時間が50分程度という見解からです。
つまり“50分を過ぎると集中力が低下して効率が悪くなるので、時間の区切りを作った”と言えるでしょう。
では、自分で勉強するときも50分が良いのでしょうか。
実はそうとは言えません。
学校や塾の授業は、先生がいて教えてくれるのが普通の姿でしょう。
つまり中学生は受け身で勉強しているのです。
しかし自分で勉強するときは、自分から進んで学習していくことになります。
受け身ではない勉強の仕方となるのですから、疲れも大きくなりがちです。
ですから50分という時間をあまり考えずに、集中できる単位を踏まえて学習計画を立てていくと良いでしょう。
集中して学習できるように単元ごとの学習を心掛ける
学校の授業のように受け身で勉強することに慣れていると「自分ひとりで集中できる時間がどれくらいか分からない」ということも多いでしょう。
だからといって時間にこだわると、時間を過ごすことが目的になってしまい、勉強の本当の意味が無くなってしまいます。
「1時間勉強すると決めたのに、集中できずに1時間が過ぎるのを待っていただけ」という場合と「集中して30分勉強した」という場合で、どちらが効果的だったのかは分かりますよね。
では集中して勉強するための方法について考えてみましょう。
教科書の章やページで分けていく
教科書の章やワークの単元は、数ページごとにまとめられています。
この数ページで1つの学習単位が終わっていると考えると良いでしょう。
つまり、この数ページの単位で学習計画を立てると、進めやすくなります。
学校や塾で配られたプリントなどであれば、1枚にまとめられていることが多いのでより効率的に勉強できるでしょう。
このように少なく短い単位であれば、あまり長く時間もかかりません。
15分などと決めてしまうのではなく「今日は朝のうちにこれとこれをして、昼からはあれとあれ」という感覚で、少ない単位を積み重ねていくと良いでしょう。
集中して短い時間をたくさん重ねていけば、かなりの学習量になっていたことが後で分かってくるはずです。
きれいすぎる計画は実行しにくい
学校の時間割のようにきれいに並べられた学習計画は、とても立派に見えます。
しかし学習計画は、それをきちんとやってこそのものです。
学習計画を作ることが目的になってしまうと、計画を立てたことで満足してしまい、なかなか勉強に入れなくなってしまうこともあります。
「計画を立てることが目的ではない」ということをもう一度、思い出してください。
その日によって変わってしまっても仕方ない
学習計画を立てて勉強することはとても良いことですが、絶対に計画通りにしなければならないというものでもありません。
少しくらいは変えていっても良いのです。
その日にやろうとしたことが1つ残るとしましょう。
その前の勉強で分からないことが出てきて、思っていたよりも時間がかかってしまったということもあるでしょう。
そんなときに決めたことだから、夜遅くになっても終わらせなければならないと頑張っても効率が悪くなっていくばかりです。
中学生は十分な睡眠が必要な成長期でもあるのですから、そんなときは次の日に持ち越しても良いでしょう。
持ち越した分は次の日に、また次の分が持ち越しても週末に取り戻せば良いのです。
まとめ
学習計画を立てるときは、まじめである人ほどしっかりとした計画を立てていきます。
そして予定通りに実行しようとして無理をしましまうことがたくさんあるようです。
中学生が学習計画を立てるときは、無理をせずに少しスキマの時間があるくらいでちょうど良いでしょう。
自分で学習計画を立てることはとても良いことですが、無理をしないで集中して勉強できる時間に細かく分けて考えておくとより効果的と言えるでしょう。
ガンバ 竹田 一成