夏休みの期間は長いので、いろんなイベントや楽しい思い出をたくさん作れますが、休みが長い分、宿題も山ほど出されると思います。いろんな科目から宿題が出されると思いますが、中でも私がとても負担に感じていたのが、自由研究。自由研究だけ手を付けられず、夏休みの最後にあせってしまうこともゆくあったんですよね。みなさんはどうですか?
なかなかテーマが決まらず、何をやったらいいのか困っている人も多いと思いますが、テーマをきちんと決めれば、自由研究は楽しく進めれる宿題でもあります。
選び方のポイントを知り、おもしろい研究をできるようにしましょう。
なぜ自由研究が必要なのか
少し硬い言い方かもしれませんが、学習とは教科書の内容を先生から教わることだけではありません。なぜこうなるのか不思議に思ったことを、理科の実験のように自分で検証することも勉強の1つですが、生活する中で出てくる興味や疑問点を明らかにさせることが自由研究の役割なのです。
不思議に感じても普段は見逃してしまうことに、きちんと向き合う時間を作り出せるし、自分が気になることを自分で研究するため、成果が身に付きやすい効果もあると思います。
自由研究のテーマの決め方
研究テーマの決め方はとても重要です。
簡単そうなことを適当に選ぶのではなく、きちんと興味のある内容を研究しましょう。
身のまわりの気になること
自由研究は大規模なものではなく、身のまわりからテーマを選びましょう。
いつも何気なく見ている生き物や、生活用品を観察してみたらどうでしょうか。日常の中の小さな発見は学習意欲を高めることにもつながりますよ。
難しすぎない内容
好きなことや興味のある内容でも、複雑すぎる作業は途中で断念することになりかねないので、手に入りにくい器具が必要な実験は自由研究に向いていません。
また、広いスペースがいる大がかりな研究だと準備段階から難しいので、家の中で作業でき、道具も簡単に用意できるテーマを選びます。
本やネット情報を参考にする
本やネットではおもしろい自由研究をたくさん紹介しているので、自分では思いつかなかった内容を見つけられるでしょう。ただ、せっかく研究をするなら、そっくりそのまま真似をするだけではもったいないです。
自分で何を知りたいかきちんと考え、やりがいのあるテーマを決めましょう。普段から疑問に思っていることを取り入れるとオリジナリティーが高まりますよ。
自由研究の例
自由研究では観察や実験のほか、何かを作ったり調査したりもできます。
興味があって無理なく取りかかれるテーマなら楽しく研究を進められるはずです。
アゲハ蝶の飼育・観察
生き物の観察は夏休みの自由研究に選ばれやすいテーマの1つです。
普段じっくり見ることのない生き物の様子を知るきっかけにもなるのでお勧めです。中でもアゲハ蝶は観察しやすく、小学生にも中学生にも適した研究になると思います。ありきたりになりがちですが、生き物の観察は、行う人それぞれによって研究の成果が異なるので、その違いを見ることも楽しいと思います。
幼虫が何をどれくらい食べるのか、好物は何であるかに注目することもできるますし、動いている時間帯とじっとしている時間帯をそれぞれ計測することもできます。生き物の様子のどの点に着目するかによって、その後の発表にも差が出るものです。また、同じ種類の生き物を数匹集め、与えるエサや飼育環境に変化をつけてみることもできます。
注意点としては、生き物の成長や行動はゆっくりと進むということです。変化のない日が続くと途中で飽きたり、投げ出したくなったりすることもあると思いますが、生き物の飼育は最後までしっかり責任を持ってやらなければなりません。観察も適当にやるのではなく、どんな些細な変化であっても細かいチェックが必要なので、毎日の様子を写真に記録し、小さな成長も見逃さないようにして下さい。夜間の様子も知りたければ、動画を撮って翌朝確認するのも面白いですね。
他には、家にネコやハムスターがいるなら飼っているペットを観察するのも1つの手段ですね。動物のストレスにならないよう気をつけながら、1日の行動を追いかけてみると、今まで気づかなかったことを知るチャンスになるかもしれません。
洗剤の汚れ落ち実験
食事中いケチャップやしょうゆの染みを付けてしまった。どろ汚れやボールペンのインクなど、生活の中で汚してしまった。そんなときはチャンス(?)です。
使う洗剤によって、落とせる汚れと落とせない汚れがあるので、気になる汚れの一覧を作り、どの洗剤が一番効果的か調べていくのも楽しいでしょう。水洗いの場合とそれぞれの洗剤を使った場合を比較すると結果が分かりやすいですよ。
ここで注意が必要なのは、洗剤の中には混ぜ合わせてはいけない種類があることです。危険な有毒ガスが発生したり、事故につながったりすることもあるし、洗剤によっては強力な成分もあるので、研究は必ずおうちの人と一緒にやりましょう。
また、小学校の高学年になると酸性・中性・アルカリ性を理科で習いまが、家の中にある洗剤を集めてそれぞれのラベルを見てみましょう。酸性やアルカリ性などと書いてあるはずです。酸性洗剤とアルカリ洗剤に分けて研究をしてみると、内容にもグッと深みが出てきます。
このように1つのテーマだけでも実験できることはたくさんあります。
しかし、夏休みの自由研究は長くても1ヶ月以内に成果をまとめること。実権環境や方法の条件がいくつもありすぎると正確な結果も出せなくなります。
変化をつける条件は1回の実験で1つがベストです。
たとえば30度と40度の水を用意し、同じ洗い方で落ち具合を比較してみたり。これなら一覧表も作りやすく、正しい実験結果を得られるでしょう。
調べ学習やものづくり
自由研究というと実験や観察が思い浮かぶ人が多いと思いますが、科学館や美術館での調査や、知識を応用したものづくりも立派な研究の1つです。
歴史が好きなら武将ランキングや昔の生活様式マップを作成するのも楽しいと思いますし、博物館と動物園を活用して生き物の進化を調べることも興味深いですよね。
1から自分の手で何かを作り出したい人は、家の周りを見てみるのもおすすめです。庭の花で押し花を作ったり、花びらや果実を使った色水で草木染めをしたりもできます。クローバーやアジサイの押し花は初心者でも作りやすいですよ。また、ただ作るだけではなく、どの種類が押し花に向いているか調べることもできるでしょう。
まとめ
今回は、夏休みの自由研究について紹介してみました。参考になりましたか?
テーマの選び方や研究例など上げてみましたが、みなさんの力になれたら嬉しいです。
夏休みなど長い時間を使ってやる自由研究は、面倒に感じるかもしれませんが、テーマを間違えなければ面白いし、終わったときの達成感は他の宿題にはないものです。ぜひ楽しみながらやってみて下さい。
家庭教師のガンバ 今村 剛