中高生の多くのお子さんが部活に入っていると思います。なかには部活が忙しくて勉強の時間がないことを悩んでいるお子さんもいるかもしれません。
勉強はもちろん大切ですが、運動も同じくらい大切だと思います。運動することのメリットを知ったうえで、勉強と両立させる方法を学びましょう。
運動と部活の効果が分かれば、より良い学校生活を送るための手助けになるはずです。
運動のメリットとは
運動にはたくさんのメリットがあります。勉強にも良い影響を与えることもあるので、中高生には特に大切だと思います。
体力アップに役立つ
身体が作られていく10代の時期にきちんと運動すると体力の基礎を固められます。食事と睡眠にも気を使いながら、継続して体を動かすことは大切ではないでしょうか。
激しいスポーツでなくても大丈夫です。軽い運動でも体を強くするのに役立ち、身体の健康は精神的な安定にもつながります。より良い生活を送るうえでも大切ですよね。
運動すると勉強にも身が入りやすい
運動と勉強はまったく関係ないと考えている人もいるかも知れませんが、実際は大きな関わりがあります。
運動は集中力を高め、意識が分散するのを防ぐ訓練になります。脳の活性化にも役立つので、勉強への集中力も自然と続くようになります。
走ったり筋肉を鍛えたりするには忍耐力も必要です。1つのことに耐える力が身につけば、勉強を続ける精神的な土台にもなるはずです。
なぜ部活に入るのか
中学や高校では本格的に部活動が始まります。
小学校のクラブ活動に比べて部活にはメリットも多いので、部活に入る意義を考えながら、自分に合った学校生活を見直していきましょう。
運動不足の防止とストレス発散
中学生や高校生の本業はもちろん勉強です。でも、ずっと勉強ばかりというのも心身にとって良いとは言えませんよね。体を動かして緊張をほぐしたり、リフレッシュしたりする時間も必要です。
運動部での活動は運動不足を防ぐ効果的な方法ですし、思い切り体を動かして1つのことに熱中するのは頭と体のリフレッシュにもなります。
程よくストレス発散ができれば、勉強にも身が入りやすくなるはずです。
社会性が身につく
運動部でも文化部でもクラス以外で人とのつながりができます。その中で身につくこともあります。
例えば、礼儀や上下関係。これは文化部にももちろんありますが、運動部の方がその傾向は顕著です。ハキハキとした挨拶や、目上の人を敬う気持ちが自然に身につきます。
仲間と協力して1つのことを目指すことで協調性も身につきます。チームスポーツに限らず、個人競技でも大会の応援があります。
社会性は学校ではもちろん、働くようになってからも重要です。中学や高校時代の部活動は一生ものの経験になると思います。
運動習慣ができる
運動が力を発揮するのは継続して行った場合です。三日坊主では効果がすぐに薄れてしまうので、最初だけ頑張ってもあまり意味がありません。
その点、部活の場合は平日5日間に加え、土日に練習があることも。周りの仲間が頑張っているので1人だけ怠けるのは難しいため継続しやすい環境ができます。継続する力が自然と身につきます。
部活のデメリット
中高生にとって部活はつらいこともあるかも知れませんが、楽しい経験になると思います。ただ、場合によってはデメリットを生じさせてしまうこともあります。
時間の制約がある
部活を頑張るのはとても良いことです。でも、熱中しすぎると勉強に集中できなかったり、勉強時間が短くなってしまうことも。
部活に力を入れ過ぎて疲れ切ってしまい、帰ってから宿題をする気力が残っていないお子さん、トレーニングや大会の遠征で忙しく、勉強時間を取りにくくなるお子さんもいます。
勉強と部活両方の時間を取るためには、メリハリのきいた生活スタイルが重要です。目の前の物事に集中するために、素早く頭を切り替えるようにしましょう。
勉強しているときに部活のことを考えないように注意(訓練?)も必要です。
環境が合わない場合がある
部活を始めると同級生との関わりだけでなく、先輩や後輩との上下関係も生まれます。苦手な相手と関わらなければならないこともあるかも知れません。
生徒同士だけではなく、顧問の先生との相性もあります。部活の内容自体が好きでも環境が合わないなら、無理に我慢する必要はないと思います。
スポーツは学校以外でもできます。仲の良い友達同士や、地域のコミュニティ活動など多種多様です。
部活をする楽しさ以上につらさの方が上回るなら、他の運動場所を探してみましょう。余計なストレスを抱えないことも学校生活では大切です。
運動と勉強を両立させるには
部活動をしていれば、当然その分、時間を割きます。なので、勉強時間が取りづらくなるかも知れませんが、効率よく行動すれば両立はできるはずです。
毎日の授業に集中する
部活に所属していると、帰宅部のお子さんに比べて確実に時間は取りにくいです。ただ、効率を考えながら毎日を過ごせば学習への悪影響は避けられます。
まずは平日5日間の授業にしっかりと集中しましょう。50分間の授業で怠けてしまったり集中が途切れたりするのは大きな時間のロスになってしまいます。
授業で学んだことは、できるだけその日のうちに復習することが理想です。習ってから復習するまでの時間が短ければ記憶も薄れにくいので効率よく身につきます。
効果的な学習習慣を続けていけば、限られた時間の中でも実力を発揮しやすいです。
スマホアプリやオンライン学習の活用
忙しいお子さんにとって隙間時間はとても貴重です。10分の休み時間や、ほんの少しの空き時間を見つけたらスマホアプリを活用できます。英単語や古語のように、短時間で進められる学習アプリは特におすすめです。
オンライン学習も良い手段だと思います。ネット環境さえあれば、どこかに出かけることもないので往復時間が節約でき、指導を受けることができます。
画面越しの会話が苦手なら、学習動画の視聴だけでも勉強の手助けになるはずです。自分に合ったデジタル学習を見つけると、時間や場所に縛られず時間を有効活用して勉強を進められます。
家庭教師の利用
誰でも1日の中で活動できる時間は限られています。そのため、時間を有効活用できるかどうかが大切です。
もし、勉強面で効率よくできないと感じるようでしたら、塾や家庭教師、もちろん、通信教育やタブレット教材なども含めて、何かお子さんに合った勉強のやり方を見つけられれば、短い時間でも効果的な勉強ができると思います。
まとめ
運動のメリットと部活に入る意味について説明してみました。メリットだけでなくデメリットもあると思いますが、ご参考にしていただけましたでしょうか。
部活に入る時間的なデメリットを心配しているお子さんもいるかもしれませんが、授業の受け方や勉強のやり方などを工夫すれば効率よく勉強できるはずです。
運動習慣を身につけることは、効率的な学習を継続させる力にもなります。
家庭教師のガンバ 今村 剛