4月から受験生となった中学3年生は、目前に控えた高校入試に緊張が高まるでしょう。
自分の実力で大丈夫なのだろうかと、不安ばかり感じてしまうはずです。
もっと早くから勉強しておけばよかったと、悔やんでしまうこともありますよね。
しかし受験が近づくにつれて心配が増えるのは誰でも同じです。
4月から自分は何をすべきなのか、まずは冷静に考えてみましょう。
やるべきことがきちんと分かれば、勉強にも適切に取り組めます。
中学3年生の一般的な受験スケジュール
いよいよ受験生となる3年生はスケジュールを自分で考えなければなりません。
そのためには一般的な概要を把握し、自分でも工夫を取り入れてみましょう。
受験が気になりはじめる春
4月から夏休みに入る前までは、3年生にとって受験を強く意識するようになる時期です。
志望校について考えながらも、部活などとの両立も忙しいでしょう。
この時期に自分が受験生であると自覚できると、受験対策に取り組みやすくなります。
毎日の学習習慣を取り入れ、学校の授業にも真剣に取り組むべきときです。
受験に本腰を入れはじめる夏
中学3年の夏休みには部活も引退し、勉強に本腰を入れられる時期になります。
春の段階で自主学習のサイクルが定着していればスムーズに受験モードに入れるでしょう。
もしもまだ集中力に自信がなければ、ここで本気を見せなければなりません。
夏休みという自由時間をムダにすることなく有効活用するのです。
中学までの学習の総復習を実施するには最適の期間とも言えます。
夏休みが終わるまでに基礎を完璧にしておけば、試験問題にも進みやすいでしょう。
受験対策を強化する段階の秋
夏休みが終わった中学3年生には模擬試験が待ち構えています。
試験と言われるだけでうんざりするかもしれませんが、模試は受験対策のチャンスです。
志望校とのレベルの差や、分野ごとの数値が出るので、自分の状況を客観視できます。
模試の結果も活用しながら復習を何度も行い、本番の試験に備える段階です。
受験を目前に控えた冬
冬休みに入ると受験本番はもう間近です。
何度も過去問演習をやり込み、実践に近い形で回答を繰り返します。
受験日と同じような緊張感も必要なので、時間制限を設けるのも有効でしょう。
ただしこの時期は受験対策ももちろんですが、体調の維持が欠かせません。
受験日の目前でカゼをひくと試験結果に影響します。
受験日からまだ日があっても、体調を崩すことは大幅なタイムロスになるのです。
スケジュール管理と同時に体調管理のスキルも磨いておくべきでしょう。
中学3年生の4月以降の過ごし方
中学3年生の学校生活は慌ただしく忙しいことが多いです。
スケジュールを管理しながら、目標に向かって進める環境を作っておきます。
コツコツと勉強を続ける
受験生に限らず、毎日の勉強習慣は学業が本分である生徒にとっての重要な部分です。
3年生になる前から習慣化していることが理想ですが、4月ならまだまだ間に合います。
少なくとも1日1時間程度は、自主学習にあてるための時間を確保しましょう。
夏前だと部活との兼ね合いが難しいこともあるので、無理のない範囲で努力します。
部活の引退を迎えたら、2時間3時間と少しずつ自主学習の時間を伸ばしていくのです。
夏休みに入ればさらに自由な時間が増えるでしょう。
スケジュール管理を徹底しながら、自分の成果を日に日に伸ばせるように調整します。
ただし単に長時間机に向かえばよいというものではありません。
テキストを開いていても、頭に入っていなければ意味はないのです。
数学の図形を15分、国語の長文読解を15分のように、短いスパンで区切ってみましょう。
やるべきことを細かく決めてスケジューリングしていくとムダな時間が生まれにくいです。
内申点アップを目指す
受験対策は本番の試験に備えた勉強がメインとなります。
しかし志望校の合否判定には内申点の影響も大きいです。
内申点を最も左右するのは、定期テストによる成果となるでしょう。
定期テストの結果をより良く維持するためには、授業への真剣な取り組みが欠かせません。
そのため普段の授業を真面目に受けるのは当然ながら大切です。
学習の基礎と応用力の多くは授業で得られます。
苦手な教科でも前向きに取り組み、初期段階から内申点アップを目指しましょう。
志望校を検討する
受験対策を強化するためには、その前提となる目標が必要です。
中学3年生になったら気になる高校を探してみましょう。
春のうちはまだ確定できなくても大丈夫です。
この高校で学びたいと思う自分の意欲が重要になります。
そののちに説明会などにも参加し、自分の意思を再確認しましょう。
受験目前になる前に募集要項を確認しておけばスムーズに対策を練られます。
手続きであわてることもないので、ゆとりをもって勉強に励めるでしょう。
受験に合わせた勉強方法
やみくもに勉強しているだけではモチベーションの維持が難しい場合があります。
効率的に学習し、志望校がある程度決まっているなら要項に沿った対策を心がけましょう。
国語・数学・英語
国語と数学と英語の3教科は基礎力がものをいう分野です。
国語では漢字や文法を押さえておけば確実に得点できる部分があります。
長文読解も積み重ねの演習があると説き方のコツが身につくでしょう。
数学では基本公式や解法のパターンを定着させておかなければなりません。
3年までの復習が終了していないなら、速やかに土台を作り上げます。
図形や証明の問題も繰り返し解くことでテクニックが身につくので、反復が重要です。
英語で大幅な得点を決めるには長文読解に慣れる必要があります。
そのためには単語や文法の基礎力を磨きましょう。
何度も繰り返し問題を解くことが欠かせないのがこの3教科です。
反対にパターンに慣れてしまえば、その分だけ点数化しやすくなります。
苦手な教科でも復習を重ね、高得点を目指しましょう。
理科・社会
理科と社会は基本的に暗記分野が多いです。
教科書と授業内容をしっかり理解していれば得点できる問題が大部分でしょう。
そのため日々の暗記学習と、授業への取り組みが必須となります。
過去問演習も取り入れていけば、まだ確実でない部分を自分で把握できるはずです。
自信のない箇所や間違えたところは重点的に暗記し直しましょう。
理科の中には計算問題もあるため、暗記とあわせて反復演習をします。
計算だからといって身構える必要はありません。
知っていれば解ける問題なので、ワークブックを繰り返し活用すると良いでしょう。
受験対策には家庭教師が効果的
受験を控える3年生にとって毎日は不安の連続です。
少しでも安定を取り戻すためにはサポート役も必要でしょう。
家庭教師なら生徒のレベルに合わせた1対1の授業なので苦手を克服しやすいです。
受験対策に適した指導もできるので、効率よく勉強を進められます。
3年の初期段階から家庭教師のサポートがあると、内申点アップにもつながるはずです。
実力の底上げができれば、当日も自信を持って試験に挑めます。
まとめ
中学3年生が4月からやるべきことを解説しました。
3年生になりたての頃は部活との両立に忙しく、時間のやりくりも大変です。
毎日コツコツ勉強をしていくのも簡単ではありません。
家庭教師などの指導者の力も借りながら、試験当日に向けて努力を重ねましょう。
3年生になった最初の段階から良いスタートを切れれば、後々に余裕が出てくるはずです。
ガンバ 今村 剛