近年、不登校の子どもの数は増加傾向にあり、高校進学に関して悩むご家庭も多くなっています。「普通の高校には進学できるのか?」「どのような高校が適しているのか?」といった疑問を持つ保護者の方は少なくありません。この記事では、不登校のお子さんに適した高校の選択肢について詳しく紹介し、それぞれのメリット・デメリットも解説します。

 

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  1. 不登校の子どもが選べる高校の選択肢

不登校のお子さんが高校進学を考える際、主に以下のような選択肢があります。

  1. 通信制高校
  2. 定時制高校
  3. チャレンジスクール(支援教育型高校)
  4. 私立のサポート校

それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

1-1. 通信制高校

通信制高校は、学校へ毎日通わなくてもよい柔軟な学習スタイルが特徴です。自宅で学習しながら、定期的にスクーリング(登校日)に参加することで単位を取得できます。

【主な学校例】

  • N高等学校(全国対応、オンライン学習が充実)
  • 第一学院高等学校(サポート体制が手厚く、学習支援が充実)
  • 鹿島学園高等学校(全国にキャンパスがあり、通学型にも対応)

【特徴とカリキュラム】

  • N高等学校ではプログラミングや起業家教育など、実践的な学びを提供。
  • 第一学院高等学校では、個別指導型のカリキュラムを採用し、学び直しを支援。
  • 鹿島学園高等学校は全国に学習センターがあり、通学型とオンラインの両方を選べる。

1-2. 定時制高校

定時制高校は、昼間に授業がある全日制とは異なり、夕方や夜間に授業が行われる高校です。不登校だったお子さんにとって、生活リズムを整えながら高校生活を送ることができます。

【主な学校例】

  • 都立砂川高等学校(東京都、学び直しに特化)
  • 大阪府立長吉高等学校(大阪府、定時制で学びやすい)

【特徴とカリキュラム】

  • 砂川高校では、社会人講師を招いて職業訓練やキャリア教育を実施。
  • 長吉高校は昼間定時制を導入し、朝から通える選択肢も提供。

1-3. チャレンジスクール(支援教育型高校)

チャレンジスクールは、不登校経験者や学び直しが必要な生徒向けに特化した高校です。都立高校の一部として設置されており、東京都では7校が運営されています。

【主な学校例】

  • 都立桐ヶ丘高等学校(東京都、少人数指導が特徴)
  • 都立六本木高等学校(東京都、多様な学びの選択肢)
  • 都立八王子拓真高等学校(東京都、キャリア教育が充実)

【特徴とカリキュラム】

  • 桐ヶ丘高校では、基礎学習に特化した授業を提供し、学び直しを支援。
  • 六本木高校では、アートやデザインなどの専門科目が充実。
  • 八王子拓真高校は職業体験プログラムを強化し、就職サポートが手厚い。

1-4. パレットスクール(埼玉県)

パレットスクールは埼玉県が運営するチャレンジスクール型の高校で、不登校経験者や学び直しを希望する生徒を対象にしています。

【主な学校例】

  • 埼玉県立大宮パレットスクール(個別対応が充実)
  • 埼玉県立春日部パレットスクール(キャリア教育を重視)

【特徴とカリキュラム】

  • 大宮パレットスクールは、少人数制のクラスで基礎学力を強化。
  • 春日部パレットスクールは、職業体験やインターンシップを導入し、将来のキャリア形成をサポート。

1-5. 私立のサポート校

サポート校は、通信制高校と提携しながら、通学を前提にした指導を行う学校です。学習のサポートが手厚く、不登校経験者が安心して通える環境が整っています。

【主な学校例】

  • トライ式高等学院(全国展開、個別指導が充実)
  • クラーク記念国際高等学校(全国にキャンパスがあり、対面・オンライン両方に対応)
  1. 地域ごとの支援体制をチェック

不登校支援に力を入れている地域では、公立高校でも柔軟な受け入れ体制を整えていることがあります。例えば、

  • 東京都のチャレンジスクール(都立桐ヶ丘高校、六本木高校など)
  • 埼玉県のパレットスクール(大宮パレット、春日部パレットなど)
  • 大阪府のエンパワメントスクール

お住まいの地域の支援体制について、教育委員会や学校の相談窓口に問い合わせることをおすすめします。

 

 
  1. まとめ

不登校のお子さんに適した高校は多様に存在し、一人ひとりに合った選択肢があります。高校進学は将来を大きく左右する選択のひとつですが、「不登校だから進学できない」ということは決してありません。

大切なのは、お子さんが無理なく学べる環境を見つけ、少しずつ社会とのつながりを取り戻すことです。親子でじっくり話し合い、最適な進学先を選んでいきましょう。

 

家庭教師のガンバ 代表 今村剛

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