学校に行けない理由は人それぞれです。
行きたくても行けないこともありますが、その間にも授業は進んでいきます。結果として1人だけ勉強が遅れてしまい、さらに不登校の期間が長引いてしまうということもあり、そうなると、どうやって勉強すれば良いのか分からず解決するのは難しくなってしまします。まずは、一人でも勉強できるやり方をおさえることで、学校に行っていなくても自身で勉強を進めることができれば、不安も少なくなっていきます。自分に合ったやり方を見つけ、将来に向けて1歩を踏み出しましょう。
不登校でも勉強の遅れは取り戻せる
学校に行っていないからといって勉強を諦める必要はありません。やりたいことや将来の目標が今はなくても、成長とともに憧れが芽生えることもあり、そのとき勉強が得意になっていると、夢に近づくチャンスをつかみやすくなるので、学校に行くことだけを目的にせず、広い視野を持って勉強に取り組みましょう。
もちろん学校への復帰やその後の進学を目指すこともできます。最近は学校に行けない生徒への支援も増えていて、たとえば、インターネット学習がメインの通信制高校などでは、年に数回の登校はありますが基本的に自宅で授業を受けられ、高卒資格も獲得できます。利用できるサポートを確認しながら、自分に合った勉強方法を探っていきましょう。
不登校の原因を知る
自分で勉強をはじめるためには、学校に行けない原因を考えることで、悩みに合わせた勉強方法を見つけやすくなります。
集団行動が苦手
学校では好きなタイミングに合わせて個人行動をすることはできないため、周りに合わせ、共同や集団の価値観を身につけていくのも学習の一環とされています。しかし集団生活自体が合わない人がいるのも事実であり、マイペースな学習の方がはかどる人もいるでしょう。自分のペースで力を伸ばしたい場合、ネット学習や家庭教師の利用が適していて、自主学習とあわせて利用していけば勉強の遅れによる不安も少なくなるでしょう。
朝起きられない
一度崩れてしまった生活リズムを元に戻すのは簡単ではありませんし、学校に復帰できそうな気持になっても、朝起きられなければ先延ばしになってしまいます。まずは社会的な時間感覚を取り戻す必要があるでしょう。フリースクールなどで一定の集団生活に慣れながら学習していくのも1つの手段です。
勉強が嫌い
勉強に意味を見出せなければ、学校に行く必要性も大きくは感じられませんが、学校の中は必ず勉強に取り組まねばならない環境です。やる気が出ないことを周りから責められてしまえば、余計に復帰は難しくなりますし、1人きりで勉強への苦手意識を払しょくするのは簡単ではありません。フリースクールや家庭教師など自分に合ったサポートや環境を手に入れることが必須です。
生活スタイルを見直す
学校に行くか行かないかに関わらず、生活習慣の維持は誰にとっても重要であり、早く寝て早く起きる生活サイクルが整っていれば、自主学習もはかどりやすくなります。健康的な食生活や運動習慣を取り入れておくことは脳への適切な刺激にもなり、学習や学校復帰への第1歩としても有効となるでしょう。規則正しい生活を送っていると、体調や精神面もきちんと整いやすくなるため、不登校による不安に打ち勝つためにも重要なサイクルづくりを心がけましょう。
自主学習で勉強しやすい教材を使う
家庭での自主学習には教材選びも大切です。自分に合っていると勉強もやりやすくなるので最適な教材を探してみると良いでしょう。
家庭学習向けのテキスト
テキストや参考書は様々な出版社から出ていて、同じ教科でも解説の仕方や答えの導き方が異なるので、合う、合わないが出やすいです。沢山のテキストをいくつも買うのではなく、合いそうな1冊を長く繰り返し使いましょう。テキストと問題集でシリーズ出版されているものも多いのが特徴で、なるべく同じ種類でそろえて学習すると、考え方がぶれず、定着しやすくなります。
スマホアプリ
自主学習向けアプリは近年多数リリースされていて、無料アプリも多いので、教科や科目、単元ごとに最適な教材を探してみましょう。問題を1つずつ解いていくアプリや、ゲーム感覚でクリアしていく方式など様々ですが、書籍だと堅苦しくて勉強が続かない場合にも使いやすい教材となり、暇な時や空いている時間に少し手に取ってみるだけでも良いでしょう。勉強を継続する習慣づくりが重要なので、毎日の学習の助けになります。
学習動画
学習動画を利用する方法はいくつかあり、無料から有料まで、目的やレベルに合わせて活用可能です。たとえば動画サイトに授業映像が投稿されていることもありますし、単元や各教科の項目ごとに解説を分かりやすくまとめてある動画など多種多様です。無料で視聴できるものも多いので、自主学習の補助としても使いやすいでしょう。自宅で受講できる有料の映像授業も最近は豊富で、小学生から高校生までそれぞれ対応しており、料金もサービスごとに異なります。パソコンやスマートフォンなど利用可能な端末も様々で、大手企業が運営しているサービスもあるので、ためしに探してみると良いでしょう。
通信教育
月ごとなど決められた期間の中で配布されたテキストを通して学習する方法です。昔からあるアナログな方式ですが、丁寧なフィードバックも得られます。テスト形式の配布物もあるので、月ごとの力試しも可能で、学校の授業の進め方とマッチしたテキストの場合も多く、学習の遅れも防げます。
学校以外の学習空間を利用する
自主学習にプラスして外部の環境を活用すると得られるメリットが多く、他者との関りもできるため、学校復帰の手助けにもなります。
フリースクール
フリースクールには様々な事情を持った人が集まっていて、学校の授業に遅れないための支援はもちろん、勉強以外の相談もできる場所です。場合によっては学校への出席扱いにもできるため、復帰のサポートにもなります。学年の違う人も大勢いる環境であり、学校復帰だけが目的ではありませんが、他の人と関わりながらも個人のペースを保ちやすい空間なので多くの人にとっての居場所です。
塾
学校の勉強に遅れないようにするには塾も相応しいでしょう。授業の進み方に近い指導なので学習効率が上がり、塾によってはフリースクールのような側面を持っているところもあるのが特徴です。集団指導と個別指導のそれぞれがあるので、悩みや状況に合わせて使い分けましょう。誰かと一緒に学びたいけれど大勢は苦手という場合には少人数制があると便利です。
家庭教師
学校に行けないときにも家庭教師は強い味方となります。集団生活や人との関りが苦手な場合にも使いやすいでしょう。勉強への苦手意識を低下させながら学習の遅れも取り戻せるため、マンツーマンの指導方式はマイペースな学習の継続にも最適で、個人の力に合わせて適切な教材や進め方を選択できるのも大きなメリットとなります。実際の対面家庭教師はもちろんのこと、オンライン家庭教師も良いでしょう。学習動画とは異なりその場で質問できるので、効率的に勉強を進められます。
まとめ
不登校生の勉強方法について解説しました。それぞれの悩みに合わせたやり方が必要となりますが、参考になったでしょうか。マンツーマンの家庭教師なら自分のペースに合わせた学習を進められ、集団生活が苦手な場合にも使いやすいサービスなので検討してみると良いでしょう。学習の遅れというハンデが少なければ、復帰や進学の際の大きなメリットにもなります。
家庭教師のガンバ 今村 剛