「志望校の合格判定はBなのに、内申点が足りなくて先生に『難しい』と言われた…」 「定期テストの点数はそこそこ取れたのに、なぜか通知表の『3』が『4』にならない」 「『提出物、ちゃんと出したの!?』と毎日言っているのに、子どもが全然動かない…」 「もう中学3年の秋だし、今から内申点を上げるなんて、手遅れなんじゃないか…」

 

はじめまして。「家庭教師のガンバ」で体験スタッフをしているTです。私たちは日々、勉強が苦手なお子さんや、受験に向けて不安を抱えるご家庭に伺い、勉強の「やり方」そのものから一緒に見直すお手伝いをしています。

通知表で「1」があると高校は難しい?点数を上げるには?>>

高校受験が近づくにつれて、上で挙げたような「内申点(調査書点)」に関するご相談が本当に増えます。

多くのご家庭が、入試本番の「学力テスト」の点数ばかりを気にされています。もちろん、それは合否を決める最大の要因の一つです。しかし、特に公立高校の受験において、もう一つの受験科目とも言える「内申点」の重みを、軽く見積もりすぎているケースがあまりにも多いのです。

そして、こう断言します。 もし、あなたが「勉強が苦手だ」「テストの点数ではライバルに勝てない」と自覚しているなら、この「内申点」こそが、あなたにとって最大の武器であり、一発逆転のチャンスです。

なぜなら、内申点はテストの点数だけで決まるわけではないからです。 この記事では、なぜ内申点が重要なのか、そして「勉強が苦手」と自覚している子こそ、内申点の中でも特に「提出物」と「授業態度」でライバルをごぼう抜きにできる理由と、そのための「今すぐできる」具体的なアクションプランを徹底的に解説します。

「もう手遅れかも」と諦めるのは、この記事を最後まで読んでからにしてください。

 

第1章:なぜ今、内申点がそれほど重要なのか? 高校受験の「不都合な真実」

まず、高校受験の合否がどう決まるか、その仕組みから知る必要があります。

合否は「入試本番+内申点」の総力戦

高校受験、特に公立高校の一般入試は、「①学力検査(入試本番)の点数」「②調査書(内申点)」の2つの合計点で合否が決まります。

多くの受験生が①の対策に必死になりますが、この②の比重が、あなたが思っている以上に高いのです。

例えば、東京都立高校では「入試:内申=7:3(一部6:4や5:5)」、神奈川県では「入試:内申=5:5(学校により変動あり)」、大阪府では自己申告書なども含めて総合的に判断されますが、やはり内申点は合否に直結します。

これはつまり、入試本番前から、すでに受験の半分は始まっているということです。

「内申点」が低いと、スタートラインにすら立てない

内申点の重要性は、これだけではありません。

  • 私立高校の「推薦入試」・「併願優遇」 私立高校を第一志望にする場合や、公立の滑り止めとして私立高校を「併願優遇」で受ける場合、多くの学校が「内申点が〇〇以上」という出願基準を設けています。この基準(例えば「5科で20以上」など)を満たせなければ、どれだけ過去問で点数が取れていても、出願することすらできないこともあるのです。
  • 公立高校の「足切り」 地域や学校によっては、入試本番の点数が良くても、内申点があまりに低いと、それだけで不合格になってしまう「足切り」のような仕組みが存在する場合もあります。

つまり、内申点が低いということは、「選択肢が極端に狭まる」 「ライバルより低い位置からスタートしなければならない」という、圧倒的に不利な状況を意味します。

【体験スタッフのコラム】内申点に泣いたA君と、笑ったB君

私たちがこれまで見てきた中で、象徴的な2人の生徒がいました。

A君:非常に地頭が良く、模試の偏差値は65。志望校は地域のトップ校(合格偏差値63)。しかし、授業態度は悪く、提出物はほぼ未提出。内申点はオール4に近い「3」が混じるほどでした。 B君:勉強は苦手。模試の偏差値は58。A君と同じ高校を志望。しかし、真面目さだけが取り柄で、提出物は完璧、授業も真剣。内申点はオール4に「5」が混じるほどでした。

結果どうなったか。 A君は、学校の先生から「内申点が足りないから、当日は満点近く取らないと無理だ」と止められ、志望校を2ランク下げました。 B君は、先生から「内申のアドバンテージがあるから、本番で大きくコケなければ大丈夫だ」と背中を押され、見事合格。

入試本番の学力だけを見れば、A君の圧勝です。しかし、高校受験という「ルール」において、勝ったのはB君でした。 これが、内申点の「不都合な真実」です。

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第2章:「テストの点」だけでは内申点が上がらない最大の理由

「内申点が大事なのはわかった。でも、うちはテストの点数が悪いから、結局内申も悪いんだ」

そう思っている保護者の皆様、それは大きな誤解です。 もちろん、テストの点数(評定)は内申点の重要な要素です。しかし、それ「だけ」ではないのです。

通知表の「5」や「4」はどう決まる?観点別評価のカラクリ

現在の中学校の通知表は、他の子と比べる「相対評価」ではなく、その子自身が基準に達しているかで判断される「絶対評価」です。 そして、その評価は、大きく分けて以下の3つの「観点」で決められています。

  1. 知識・技能 (これは主に「定期テスト」の点数で測られる部分です)
  1. 思考・判断・表現 (テストの記述問題、レポート、グループワークでの発表などで測られます)
  1. 主体的に学習に取り組む態度 (これこそが、この記事の核心である「授業態度」「提出物」です)

例えば、数学の通知表で「4」をもらうには、①のテストの点数が良いだけでは不十分で、②の記述力や、③の「主体的に学習に取り組む態度」も一定の評価(例えばAやB)を得る必要があるのです。

内申点逆転のカギは「主体的に学習に取り組む態度」

ここで、勉強が苦手な子にとって、最大の朗報があります。

①の「テストの点数」や②の「記述力」で高い評価(A)を取るのは、確かに難しいかもしれません。それには、小学校からの積み重ねが必要です。

しかし、③の「主体的に学習に取り組む態度」は、これまでの成績や才能とは一切関係ありません。 これは、「テスト」ではなく「行動」で評価されるからです。 極論すれば、「今日から、やり方を変える」だけで、誰でもA評価を狙えるボーナスポイントなのです。

先生方は、テストで80点を取ったA君と、テストは50点だけど提出物は完璧、授業中も必死にノートを取り、わからない問題は質問に来るB君を、どう評価するでしょうか?

①の評価はA君が上です。しかし、③の評価はB君が圧勝です。 結果として、②の評価次第では、B君の内申がA君の内申と並ぶ、あるいは上回る「逆転現象」が普通に起こり得るのです。

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第3章:内申点を爆上げする「提出物」完璧術

では、具体的にどうすれば「主体的に学習に取り組む態度」でA評価をもらえるのでしょうか。 まずは、最も取り組みやすく、最も評価に直結する「提出物」の攻略法です。

なぜ「提出物」が最重要なのでしょうか? それは、先生にとって、最も客観的に、そして「証拠」として残る形で、あなたの「学習に取り組む態度」を評価できる材料だからです。「頑張っています」と口で言うのは簡単ですが、それを「物」として証明できるのが提出物なのです。

「うちは、一応・多分出しているはず」というレベルでは、評価はC(最低)の可能性もあります。 「A評価」をもらうための、ガンバ流・提出物攻略法を伝授します。

ステップ1:「出す」(期限厳守)…評価C〜B

これが最低条件です。しかし、多くの受験生がこの「最低条件」すらクリアできていません。

  • 「いつの間にか期限切れ」を防ぐ管理術 「知らなかった」「忘れてた」は、社会では通用しません。学校も同じです。 【今すぐできること】
    1. 教科ごとに「提出物管理ファイル(透明なクリアファイルでOK)」を用意する。
    1. 連絡帳や配布プリントを必ずチェックし、「いつまでに何を出すか」を把握する。(親子で確認する)
    1. スマホのカレンダーや、部屋のホワイトボードに「提出期限」をすべて書き出し、「見える化」する。
  • 「0点」か「60点」かの世界 提出物は、「期限内に出す」だけで60点(評価C)、「期限を過ぎる」と0点(評価Cマイナス)です。たとえ中身が不完全でも、期限内に「形」として出すことが何よりも重要です。 (※「白紙でも出せ」と私たちは言うことがありますが、これは「0点よりはマシ」という最終手段です。もちろん、中身があるに越したことはありません)

ステップ2:「すべて埋める」(完成度)…評価B〜A

「出した」だけで満足してはいけません。空欄だらけ、あるいは答えを丸写ししただけのワークは、先生には一瞬でバレます。それは「主体的に学習に取り組んだ」とは言えません。

  • 「間違えてもいい」から「自分の頭で考えた痕跡」を 先生が見たいのは「完璧な答え」ではありません。あなたが「どれだけ頭を悩ませたか」という「努力のプロセス」です。 

【今すぐできること】

  1. 空欄は、絶対に作らない。
  1. わからない問題があっても、教科書や参考書を調べて、なんとか答え(あるいは考え方)を埋めようと努力する。
  1. 計算問題は、必ず「途中式」を丁寧に書く。(これが「考えた痕跡」になります)

 

  • 【体験スタッフのコラム】答えを「写す」なら、こう写せ! 「どうしてもわからないから写すしかない」という時もあるでしょう。その時、ただ答えを赤ペンで書き写すのは「作業」です。そうではなく、「なぜ、この答えになるのか」を解説を読みながら理解し、解き方ごと青ペンで書き写し、最後に何も見ずに自力で解き直す。ここまでやれば、それは立派な「学習」であり、A評価に値する「努力」です。

ステップ3:「完璧にする」(丁寧さ・+α)…評価A確定!

ライバルに差をつけ、先生に「おっ!」と思わせるA評価確定のレベルです。

  • 「丁寧な文字」は、最強の武器 字が汚い、ミミズが這ったような文字で書かれたレポートと、一文字一文字丁寧に書かれたレポート。あなたはどちらを高く評価しますか? 中身が同じでも、「丁寧さ」はそれ自体が「真面目さ・誠実さ」の強力なアピールになります。 【今すぐできること】
    1. 殴り書きをやめる。ゆっくりでもいいから、先生が「読める」字を書く。
    1. 丸付けは、赤ペンで「レ」とチェックするだけでなく、間違えた問題番号に大きく「×」をつけ、正解を赤で書く。
  • 「+α」の工夫で熱意を見せる これができる生徒は、ほぼ確実にA評価です。 【今すぐできること】
    1. ワークを解いて丸付けした後、間違えた問題の横に「なぜ間違えたか(計算ミス、公式忘れなど)」を青ペンで一言メモする。
    1. 社会のレポートなら、教科書に載っていることだけでなく、自分でインターネットで調べた情報(※出典を明記)を少し加える。
    1. ノート提出なら、授業で習ったことに関連する新聞記事を貼ってみる。

この「+α」こそ、「言われたことだけやる」を超えた「主体的な学習」の証であり、先生はこういう生徒を絶対に高く評価します。

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第4章:今日からできる「授業態度」改善テクニック

内申点対策のもう一つの柱、「授業態度」です。 「50分間、ただ座っているだけ」「寝るなんてもったいない!」 授業時間は、あなたの「内申点」を稼ぐための絶好のチャンスタイムです。

なぜ「授業態度」が重要なのでしょうか? 先生にとって「授業」は本業です。自分の本業を真剣に、前向きに聞いてくれる生徒を高く評価したいと思うのは、人間として当然の心理です。 特に、音楽・美術・保体・技術家庭科などの「副教科(実技教科)」は、ペーパーテストが少ない分、この授業態度(実技への取り組み)が内申点の大部分を占めます。副教科の内申は主要5教科と同じ(あるいはそれ以上)の重みを持つ地域も多く、絶対に軽視できません。

「勉強が苦手」なあなたが、今日からできる「A評価」のための授業態度攻略法です。

基本のキ:「姿勢」「目線」「反応」(これだけで評価B)

先生は、驚くほど生徒一人ひとりのことを見ています。

  • 「姿勢」でやる気を見せる 机に突っ伏す、頬杖をつく、足を組む。これらはすべて「あなたの授業に興味ありません」という最悪のサインです。 【今すぐできること】】
    1. 背筋を伸ばす。
    1. おしゃべりをしない。
    1. 寝ない(前日しっかり寝る)。
  • 「目線」を先生(または黒板)に向ける キョロキョロしている生徒と、じっと目を見て話を聞く生徒、どちらに熱意を感じますか? 【今すぐできること】
    1. 先生が話している時は、先生の目を見る。
    1. 黒板を書いている時は、黒板を見る。
  • 「リアクション」で参加する 能面のような顔で聞かれるより、反応があった方が先生も授業がしやすいです。 【今すぐできること】
    1. 先生が説明している時、小さく「うんうん」とうなずく。
    1. 先生が冗談を言ったら、少し笑う。
    1. 先生が「わかった?」と聞いたら、「はい」と(小さくてもいいから)返事をする。

これらは、今日、この瞬間からできることです。これだけでも、先生のあなたに対する印象は「真面目に聞いている子」に変わります。

ステップ1:「ノート」を「作業」から「作品」へ

授業態度として評価される「ノート」。多くの生徒が、黒板に書かれたことをそのまま写す「作業」になっています。

  • 「後で見返したくなるノート」を作る 先生が評価するのは、カラフルなノートではありません。「思考の痕跡」が残るノートです。 【今すぐできること】
    1. 黒板に書かれたこと(事実)は、黒や青で書く。
    1. 先生が口頭で言った「ここ、テストに出るぞ」「ここが大事」という一言や、自分の疑問、気づきを、赤や緑で「吹き出し」のようにメモする。
    1. 配布されたプリントは、必ずノートに貼り、なくさない。

この「先生が口頭で言ったこと」をメモできるかどうかが、A評価の分かれ道です。

ステップ2:最強の武器「挙手」と「質問」(これでA評価)

これが最も「主体性」をアピールできる行動です。

  • 「挙手」は、間違えてもいいから「参加する」意志表示 「勉強が苦手」な子が、難しい問題で手を挙げる必要はありません。 【狙い目の挙手ポイント】
    1. 「音読」の指名:「はい!」と元気に手を挙げて、大きな声で読む。
    1. 「簡単な計算」や「漢字の読み」:「(答えは)何だと思う?」と先生が全体に聞いた時。
    1. 「教科書〇ページ開いて」と言われた時:「はい!」と反応をして誰よりも早く開く(これは挙手ではないが、態度は伝わる)。
    1. 「誰か、これ(プリント)配ってくれる?」という雑用。

「間違うのが恥ずかしい」という気持ちは捨ててください。先生が見ているのは「正解したかどうか」よりも「授業に参加しようとしたかどうか」です。

  • 最強の奥義:「質問」 これができる生徒は、ほぼ確実にA評価です。 【今すぐできること】
    1. 授業中にわからないことがあったら、その場で(流れを止めない程度に)「すみません、今の〇〇がよくわかりません」と聞く。
    1. (これが一番やりやすい→) 授業後、先生のところに「質問」に行く。 「先生、さっきの授業の〇〇のところがわからなかったので、もう一度教えてください」 「このワークのこの問題が解けません」

これをやられたら、先生は「この子は本気だ」と感動すら覚えます。あなたの名前と顔を確実に覚え、「やる気のある生徒」として強烈に記憶します。

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結論:内申点対策は「今すぐ」始められる、最強の受験戦略

もう一度、大切なことを繰り返します。

  1. 高校受験は「入試本番」と「内申点」の総合勝負である。
  1. 内申点は「テストの点」だけではない。
  1. 「勉強が苦手」な子こそ、「提出物」と「授業態度」という、才能に関係なく「行動」だけで評価される分野で、A評価を狙うべきである。

「提出物」を完璧に仕上げること。「授業」を真剣な態度で受けること。 これらは、一見地味で、面倒なことかもしれません。 しかし、これは「真面目さ」「誠実さ」「計画性」という、高校に入ってからも、社会に出てからも、あなたを助けてくれる「生きる力」そのものを訓練していることと同じです。

あなたの「変わりたい」という小さな一歩、その「努力のプロセス」を、学校の先生は絶対に見逃しません。

「次の日の提出物」を、この記事に書かれていた「ステップ3(完璧にする)」レベルで仕上げてみることから始めてみませんか? 「明日の数学の授業」で、先生の目をしっかり見て、一度うなずいてみることから始めてみませんか?

もし、「一人では計画が立てられない」「どうやってノートを取ればいいか、具体的に教えてほしい」と悩んでいたら、私たち「家庭教師のガンバ」は、勉強の中身だけでなく、こうした「点数に直結する勉強のやり方・姿勢」から、マンツーマンで徹底的にサポートします。

ぜひ一度、無料の体験授業で、あなたの「内申点のお悩み」を私たちに聞かせてください。 手遅れなんてことは絶対にありません。今、この瞬間から、あなたの逆転劇は始まります。

 

家庭教師のガンバ T

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