「理科と社会は、暗記科目だから直前に詰め込めばなんとかなる」 「テスト前日に徹夜で覚えたのに、テストが終わった瞬間に全部忘れてしまった…」 「一問一答はできるけど、少しひねった問題が出ると手も足も出ない」

はじめまして。「家庭教師のガンバ」の体験スタッフのTです。 私たちは日々、勉強が苦手なお子さんや、受験に向けて不安を抱えるご家庭に伺い、勉強の「やり方」から一緒に見直すお手伝いをしています。

偏差値50の高校に合格できる内申点は?評定アップのコツもやさしく解説>>

 

高校受験において、英語や数学は「積み重ね」が必要で時間がかかる一方、理科と社会は「やった分だけすぐに点数になる」と言われます。 これは事実です。短期間で偏差値を10上げることも、理社なら夢ではありません。

しかし、多くの受験生が大きな勘違いをしています。 それは、理科と社会を「ただの丸暗記科目」だと思っていることです。

教科書の太字をただひたすら呪文のように唱えて覚えようとする…。これほど苦痛で、非効率な勉強法はありません。脳は、意味のない記号の羅列を覚えるのが大嫌いだからです。だから、すぐに忘れてしまうのです。

この記事では、理科・社会で安定して高得点を取るための「暗記」と「理解」の正しい使い分けについて解説します。 「なぜそうなるのか?」という理屈(理解)をセットにするだけで、暗記量は半分以下になり、記憶の定着率は何倍にも跳ね上がります。

“直前に詰め込んで忘れる”自転車操業の勉強はもう卒業しましょう。 入試当日まで知識が頭に残り続ける、最強の勉強術を伝授します。

第1章:なぜ「丸暗記」は通用しないのか? 脳の仕組みを知ろう

まず、なぜ「直前詰め込み」が失敗するのか、そのメカニズムを簡単に説明します。

1. エビングハウスの忘却曲線と「意味記憶」

人間の脳は、忘れるようにできています。意味のないアルファベットや数字の羅列は、翌日には約7割忘れてしまうと言われています。 一方で、「ストーリー(物語)」や「理屈(理由)」が伴う情報は、脳が「これは重要な情報だ」と判断し、長期記憶として定着しやすくなります。これを「意味記憶」と呼びます。

高校入試の問題は、単なる用語クイズではありません。「なぜそうなったのか」「どういう仕組みなのか」を問う記述問題や、資料読み取り問題が増えています。ここで「丸暗記」だけの受験生は脱落します。

2. 「点」ではなく「線」で覚える

「1192年(1185年)、鎌倉幕府」 これだけを覚えても、テストでは点になりません。 「誰が?」「なぜ?」「どうやって?」という前後関係がつながって初めて、知識は使える武器になります。 知識をバラバラの「点」として覚えるのではなく、つながった「線」や「面」として頭に入れること。これが「理解」の正体です。

家庭教師の体験授業はコチラから>>

 

第2章:【社会】は「ストーリー」と「因果関係」で攻略せよ!

社会は暗記科目の代表格と思われがちですが、実は「推理小説」のような「謎解き科目」です。

1. 歴史:「年号」ではなく「流れ(因果関係)」を追う

歴史が苦手な子は、教科書の太字(人名や事件名)だけを覚えようとします。 そうではなく、「なぜその事件が起きたのか?(原因)」と「その結果どうなったのか?(結果)」をセットで押さえてください。

  • 悪い例:「1600年、関ヶ原の戦い。徳川家康が勝った。」(丸暗記)
  • 良い例(ストーリー理解)
    • 豊臣秀吉が死んで、誰が次のリーダーになるかで揉めた。(原因)
    • 家康(東軍)と三成(西軍)が関ヶ原で喧嘩した。
    • 家康が勝って、江戸幕府を開き、長い平和な時代が来た。(結果)

このようにストーリーで理解すると、年号を忘れても「秀吉の後だから家康だ」と推測できます。 【おすすめ勉強法】 教科書を読むのが辛いなら、「歴史マンガ」を読んでください。マンガはストーリーそのものです。全体の流れさえ頭に入っていれば、後から用語を覚えるのは驚くほど楽になります。

2. 地理:「なぜ?」の理由を探す旅に出る

地理は「暗記」と「理屈」のバランスが大切です。 例えば、「日本の気候」や「農業」を覚える時、ただ特産品を覚えるのではなく、「地形」や「気候」とセットで考えます。

  • 問い:「なぜ、香川県ではうどんが有名なの?」
  • 理屈
    • 香川県は雨が少ない(季節風が山に遮られるから)。
    • 雨が少ないと、たくさん水を必要とする「お米」が育ちにくい。
    • その代わり、乾燥に強い「小麦」を作った。
    • 小麦がたくさんあるから、うどん文化が発達した。

「雨が少ない→小麦→うどん」という理屈(理解)があれば、「香川=うどん」という暗記は自然と定着します。地図帳を見ながら、「なぜここに工場があるの?」「なぜここは寒いの?」と「なぜ?」を考える癖をつけましょう。

3. 公民:ニュースとリンクさせる

公民は、今私たちが生きている社会のルールの話です。 「内閣不信任案」や「円高・円安」などの用語は、教科書の中だけで覚えようとするとチンプンカンプンです。 日々のニュースで「選挙」や「国会」の話題が出た時に、「あ、これ公民でやったやつだ!」と結びつける意識を持つだけで、理解度は段違いになります。

家庭教師の体験授業はコチラから>>

 

第3章:【理科】は「イメージ」と「原理」で使い分ける!

理科は、分野によって「暗記」と「理解」の比重が異なります。

1. 生物・地学:図や絵で「イメージ暗記」

植物のつくり、人体の消化器官、火山の種類、地層など。これらは「ビジュアル(見た目)」で覚えるのが鉄則です。 文字だけで「心臓の右心室からは肺動脈が出て…」と覚えても、図を見て答えられなければ意味がありません。

【最強の勉強法】

  • 「落書き」をする:教科書の図を写すのではなく、何も見ずに自分でノートに「心臓の図」や「花のつくり」を落書きしてみる。描けるようになれば、完璧に理解している証拠です。
  • 語呂合わせを使う:地層の「堆積岩」の種類(泥・砂・れき)などは、語呂合わせでサクッと覚えてしまうのも「暗記」の賢い使い方です。

2. 物理・化学(第1分野):公式の意味を「理解」する

光・音・電気・力(物理)、化学変化・イオン(化学)。これらは数学に近く、計算問題も出ます。 ここで一番やってはいけないのが、「公式の丸暗記」です。

  • オームの法則(V=RI): ただ「テントウムシの図」で計算できるようにするだけでなく、 「電圧(V)は電気を流すパワー、抵抗(R)は邪魔するやつ、電流(I)は実際に流れる量」 というイメージを持ってください。 「邪魔するやつ(R)が大きければ、流れる量(I)は減るよね?」という当たり前の理屈がわかっていれば、公式を忘れても応用がききます。

「なぜ?」を大切にすること。これが理科の点数を安定させる唯一の道です。

家庭教師の体験授業はコチラから>>

 

第4章:インプット3割・アウトプット7割! 記憶を定着させる「最強の作業」

「理解」したら、次はそれを脳に焼き付ける「暗記(定着)」の作業です。 多くの生徒が、教科書を眺めたり、重要語句をノートにまとめたりする「インプット」に時間をかけすぎています。

しかし、記憶が定着するのは、「思い出そうとする時(アウトプット)」です。

1. 「赤シート」の正しい使い方

重要語句を赤ペンで書いて、赤シートで隠す。これは定番ですが、やり方が重要です。 ただ隠して「ふむふむ」と読むだけでは効果が薄いです。 隠した状態で、必ず「口に出す」か「紙に書く」こと。 「えーと、なんだっけ…」と脳に汗をかいて思い出そうとする、その瞬間に記憶は強化されます。

2. 「一問一答」をタイムアタックで回す

基礎用語を覚えるには「一問一答」の問題集が最適です。 ポイントは、スピードです。 1問に時間をかけず、「わかる」「わからない」を瞬時に判断し、わからない問題はすぐに答えを見てOK。 その代わり、同じ範囲を3回、4回と繰り返してください。 人間は「1回じっくり見たもの」より「短時間でも7回見たもの」を覚えるようにできています。

3. 「解き直し」で知識の穴を塞ぐ

問題集を解いて、丸付けをして終わり。これでは実力はつきません。 間違えた問題こそが、あなたの「伸びしろ」です。 「なぜ間違えたのか?」を解説を読んで理解し(ここでも「理解」が登場します!)、その場でもう一度解き直す。 理科・社会は、同じような問題が形を変えて何度も出題されます。「一度間違えた問題を二度と間違えない」ようにするだけで、点数は確実に上がります。

家庭教師の体験授業はコチラから>>

 

第5章:忘れることを恐れない! 効率的な「復習スケジュール」

「せっかく覚えたのに、一週間後には忘れてる…」 これは正常です。自分を責める必要はありません。 大切なのは、「忘れる頃に復習する」ことです。

1. 記憶のゴールデンタイム「寝る前」と「翌朝」

先ほどもお伝えしましたが、記憶は寝ている間に定着します。

  • 夜寝る前15分:今日覚えた理科・社会の用語をざっと見返す(暗記)。
  • 翌朝起きてすぐ:昨夜覚えたことをテストする(確認)。

この睡眠を挟む「サンドウィッチ学習」は最強です。

2. 週末は「メンテナンス」の時間

平日に進めた内容を、週末にもう一度だけざっと解き直します。 完全に忘れてしまう前に、「メンテナンス」をすることで、記憶の寿命がグンと伸びます。 「エビングハウスの忘却曲線」に抗うには、この「タイミングの良い復習」しかありません。

3. スキマ時間を「理社タイム」にする

机に向かってガッツリ勉強するのは数学や英語。 理科と社会の暗記は、スキマ時間を使いましょう。 トイレ、お風呂、移動中の車の中。単語帳を見る、歴史マンガを読む。 「勉強」と構えずに、生活の一部に理科・社会を組み込んでしまうのが、ストレスなく覚えるコツです。

家庭教師の体験授業はコチラから>>

 

第6章:まとめ「理科・社会は、やった分だけ裏切らない」

いかがでしたか?

  1. 丸暗記をやめる:「点」ではなく「線(ストーリー)」で理解する。
  1. 社会:歴史は「因果関係」、地理は「理由」を探す。
  1. 理科:生物は「イメージ(図)」、物理は「理屈」で攻める。
  1. アウトプット重視:「思い出す」回数を増やす。
  1. 復習のタイミング:寝る前・翌朝・週末で定着させる。

理科と社会は、数学のように「センス」や「ひらめき」が必要な科目はほとんどありません。 正しいやり方で、正しい回数を重ねれば、誰でも必ず高得点が取れます。

「直前に詰め込めばいい」というギャンブルは、もうやめましょう。

 

今から少しずつ、「理解」を伴った「本物の知識」を積み上げていけば、入試本番、見たことがない問題が出ても、あなたの頭の中にある知識がつながって、答えを導き出してくれるはずです。

もし、「自分一人では、どこが『理解』できていないのかわからない」「効率的なスケジュールの立て方がわからない」と悩んでしまったら、私たち「家庭教師のガンバ」を頼ってください。

私たちは、勉強が苦手なお子さんの専門家です。 「歴史のここが覚えられない!」というピンポイントな悩みから、入試までの全スケジュール管理まで、あなたの状況に合わせて徹底的にサポートします。

無料の体験授業では、お子さんの苦手分野を分析し、「今、何をすべきか」を具体的にアドバイスします。 理科・社会を得意科目に変えて、志望校合格をグッと引き寄せましょう! まずは気軽に、ご相談ください。全力で応援しています!

 

家庭教師のガンバ T

家庭教師の体験授業はコチラから>>