群馬県の高校入試には特徴的な部分がいくつかあります。

初めての受験となると、受験の仕組みがよく分からず、不安で勉強が手につかなくなることもありますよね。早い段階で受験対策をしたくても、何から始めれば良いか分からない人もいると思います。本番にしっかり備えるためには、受験の制度を早いうちに把握しておくことも大事です。事前に仕組みを理解して、本番で全力を出せるようにしましょう。

今回は、群馬県の高校入試についてのお話です。

公立高校受験の仕組み

群馬県の公立高校受験には、前期選抜と後期選抜があります。それぞれで内容が異なるため、違いと特徴を確認しましょう。

前期選抜と後期選抜

公立高校受験は、前期選抜と後期選抜の2回あります。

前期選抜では国語・数学・英語の3つが受験教科で、それぞれ50点満点であり、試験時間は各40分になります。学力検査の後には面接が実施され、高校によっては作文や実技試験もあります。

後期選抜では2日間かけて学力検査を実施します。1日目は国語・数学・社会で、理科と英語は2日目に受験することになっています。試験時間も前期とは異なり、それぞれ45分から60分までで高校ごとに定められていて、学力検査の配点については各教科とも100点満点です。ただし高校によっては、一定の教科の配点を高める斜頸配点が行われることもあります。また、後期選抜も面接のほか、作文などを実施する高校があります。

選抜方法

前期選抜と後期選抜では選考の方法も異なります。

前期選抜の場合、全体の募集定員のうち1割から5割くらいの入学枠で、後期選抜は全体の募集定員から、前期選抜の合格者を引いた数が入学可能枠になります。前期選抜と後期選抜では、それぞれ5割ずつ募集人数を設定する高校が多数派なので、8割程度の高校が、半々の比率の募集枠となっています。残り2割の傾向としては、前期よりも後期選抜の募集を多くしています。

選考に関しては、前期は学力検査・調査書点・面接などをトータルで評価しますが、3つの評価材料の比率は、それぞれの高校が定めます。傾向としては、学力検査:調査書:面接の順に、6:3:1や5:4:1に設定する高校が多く、当日の試験はもちろんのこと、中学3年間の成績にも重きを置く傾向が見られます。

後期選抜の場合は、学力検査と調査書点が合否判定の材料で、面接などを実施する高校ではその評価も利用します。れらの評価材料の比重は、前期と同様に各高校で判断します。後期は、学力重視の傾向が高く、8割以上の比重を学力検査の得点に置く高校が多いです。

なお、志望校に前期選抜で受からなくても、後期選抜でもう一度出願することが可能です。

調査書点

選考には主要5科目と4つの副教科の合計9教科に関する調査書点も使われます。

評価対象は中学1年から3年まで3年間の成績で、それぞれの教科を5段階で評価し、合計は135点満点です。なお、中学3年生の成績は12月末までの評価を選考に使います。

調査書点による評価がどのように利用されるのか、詳細は高校ごとに違うので、志望校が調査書点に重きを置いているのかどうか、事前にチェックすると良いでしょう。

入試傾向

入試対策をするにあたり、問題を繰り返し解くことは重要です。

公立受験ではどの教科についても基礎問題が出題されるので、前期選抜でも後期選抜でも、確実に得点できる設問を落とさないようにしましょう。

国語や英語については長文読解に重点を置く傾向があります。読解に加えて記述させる設問もあるので、解き方に慣れておく必要があります。

数学は証明問題は記述式で出てくるため、何度も問題をやり込むことが必須です。

また、前期選抜の英語の試験では制限時間40分の中にリスニングも含まれます。時間配分に注意し、全問解ききれるようにスピード感を持って解答しましょう。

理科や社会では植物の分類や地形図の問題など、基礎の部分がそれぞれ出てきます。しっかり学習していれば得点できる問題も多いので学校の授業をしっかり復習しましょう。

私立高校受験の仕組み

群馬県の私立高校には一般入学と推薦入学があります。また、学業が優れている生徒などを対象に特待入学も実施されます。

特待入学での合格者は、場合によっては学費免除などの特典を獲得することも可能ですが、受験の方法にはいくつかのパターンがあります。

1つ目は推薦入試を単願で受けるパターンです。中学の校長の推薦をまずは受ける必要があるため、内申点に自信のある人に向いています。

2つ目のパターンは、推薦を受けずに単願で受験する方法です。併願で受験することももちろん可能ですが、併願よりも単願の方が合格率は上がります。

これらのパターンでは基本的に国語・数学・英語の3教科の学力検査を行います。

3つ目に、学業特待での受験を併願で受ける場合です。学費免除などの特典を受けるには、ある程度上位である必要もあります。特待での合格を目安にすれば、他校の合否や自分の偏差値の判断材料にもなります。

私立高校の受験については各校で詳細が異なるので、事前の確認が必要です。

受験スケジュール

茨城県の高校受験は私立と公立とで異なります。志望先の日程がどうなっているのかあらかじめ確認しておきましょう。

公立高校の受験スケジュール

公立高校の前期選抜の場合、出願期間は2月初めの2日間で、その翌週に試験を実施します。試験は基本的に1日のみですが、2日間行うこともあります。合格発表は試験後10日以内が目安です。

後期選抜では2月の下旬に願書を受け付け、3月初めの1日だけ志望先を変更できます。試験は3月の中旬に実施し、1週間後くらいに合格発表となります。

なお、3月の下旬には追試験の日程が設定されています。その場合は数日後に合格発表があります。

私立高校の受験スケジュール

一般入学の場合、ほとんどの高校で1月末に入試を実施します。また、推薦は一般よりも早く、1月上旬から中旬にかけての学校がほとんどで、特待については1月上旬から下旬の実施が多くなります。

特待では前期や後期など、日程を分けて実施日を設けている学校も多いのが特徴です。

自分の志望先がどういったスケジュールで受験を実施するのか確認しましょう。

まとめ

群馬県の高校受験の仕組みをご紹介しましたが、内容はご理解いただけたでしょうか。

高校受験の学力検査では、3年間で学習してきた全ての範囲から出題されます。やはり一番大事なのは、学校の授業であり、日々の学習をしっかりやって基礎を固めていけば自ずと合格へ近づくと思います。また、頃合いを見て応用にも挑戦していきましょう。

家庭教師のガンバ  今村 剛

群馬県の家庭教師はコチラから