冬休み」「春休み」「夏休み」など、中学生活の間で節目となる長期休暇は、新学期準備に向けて学力を底上げし学習習慣を整えるのにちょうどよいタイミングです。

特に冬休みから春休みにかけては、次学年に向けた新学期準備を始めるのにとても適した時期です。多くの保護者の方は、

「新学期までに学習の遅れを取り戻したい」

「これまでの苦手分野を克服して、新学期をスムーズにスタートしたい」

「新学期からの内申点を上げていきたい」

などのようにお考えではないでしょうか。一方で新学期準備に関しては、

「どうやってサポートすればいいのか分からない」

「塾では成果が見られない/塾に行きたがらない」

「そもそも子どもに合った学習方法が分からない」

といった悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、今までたくさんのお子さん達を指導させていただいた私たちの経験から、新学期準備に家庭教師を活用した5つのメソッドをご紹介します。

お子さんの状況などにより、一番最適と思える提案をさせていただいていますが、ここではメインとなるメソッドを挙げてみます。お子さんの学びをサポートするヒントとして、ぜひご参考にしてください。

 

メソッド1お子さんの弱点を見える化

新学期に向けてまず取り組むべきことは、「お子さんの現状の学力を把握」することです。家庭教師が以下の方法でお子さんの現状を把握し、テストの点数だけではわからない習熟度やつまずき点を見える化していきます。

 

お子さんや保護者の方への聞き取り

家庭教師がお子さん本人や保護者に対して、現在の学習進度や苦手分野、学習習慣についてヒアリングをします。聞き方は各家庭教師会社で用意されている様式や項目などに基づいて聞き取る形になると思います。

具体的な内容は、「定期テストの点数」「苦手な教科・単元」「家庭での勉強時間」「部活動や習い事」などの情報を中心に現状の情報を集めるのが一般的です。

事前に基本的な現状を把握していくことで、今後の学力を見ていく際により適切な分析ができます。

 

過去の定期テストや模試の活用

必要に応じて、今までに受けた学校の中間・期末などの定期テストや模試の回答用紙や結果を活用して、苦手な科目・単元・問題や得意な科目・単元・問題を分析します。

特に間違えやすい箇所に注目して、お子さんのこれまでの苦手なパターンミスしやすいパターンを探ります。

 

復習テストや問題集で現段階の習熟度を把握

必要に応じて、学期、もしくは学年の総復習となるテストや問題集を用いて、現段階の習熟度を確認します。テストは家庭教師が用意するものであったり、学校の学習内容や進度に合った問題集などを活用します。

ここで単元ごとの正答率や間違えやすい箇所を洗い出し、過去のテスト結果との整合性をみてお子さんの苦手な科目・単元・問題等を明確にしていきます。

 

誤答問題の原因を深掘り

間違えた問題をさらに分析し、なぜ間違えたかの原因を探ります。たとえば数学であれば、

・公式のミス(適切な公式を当てはめていない、覚えられてない)

・計算ミス

・問題文の読解不足

などのように、どこでつまずいているのか、までさかのぼって、具体的な原因を明らかにしていきます。

 

メソッド2個別の学習計画による学習習慣の定着

中学生は部活動をしているお子さんも多く、日々の中で学習習慣がどれだけ定着しているかが成績を左右するカギのひとつです。

特に長期休暇中は生活リズムが乱れがちなので、聞き取った際の現状をふり返りながら、新学期が始まるまでに日々の学習習慣を整えます。

家庭教師ではお子さんに合わせて学習計画作成し、それを用いながら学習習慣を定着させるためのサポートが可能です。

 

お子さんに合った学習計画の作成

メソッド1で行った聞き取りやテストの分析、実際に復習テストをしてからの分析などによって、家庭教師がお子さんと一緒に、個別の学習のカリキュラムと計画を作成します。

主に弱点となりやすい苦手科目・単元・問題を補強する内容に、自宅学習も取り入れて組み立てます。

学習計画には

短期的な目標(例:2週間で計算問題のミスを〇割減 など)

長期的な目標(例:定期テストの点数アップ、志望校合格、など)

を盛り込みます。達成可能な短期的目標を組み入れることで目に見える達成感を得られ、やる気アップにつなげます。

 

時間の使い方を見直す

特に時間をどのように使うかは、忙しい中学生にとって大事なポイントです。勉強も大切ですが、それ以外の時間ももちろん大切です。

家庭教師がお子さんの部活動や習い事などのスケジュールや、時間的なボリューム等の希望を聞きながら、適切なアドバイスでサポートします。

 

自主学習の計画を立てる

家庭教師の授業がない日でも自主学習ができるよう、計画を立てる時点で配慮して組み入れます。たとえば家庭教師のない日の課題をどれくらいの量でどのような内容にするかなど、お子さんに合わせて考えて取り入れます。

 

効率的な学習方法をアドバイス

同じ勉強時間でも、効率的な方法とそうではないケースがあります。今のお子さんの勉強の仕方を家庭教師が把握し、改善できる点をアドバイスします。

 

適切な進捗管理

計画通りに学習がすすめられているかを、家庭教師が確認して進み具合を管理します。進捗状況は保護者の方とも情報を共有し、家庭教師の授業がない日のサポートをご家庭と協力して進めます。

 

メソッド3苦手科目の克服に注力

家庭教師の「完全個別指導」は、苦手科目があったり、勉強自体が苦手なお子さんが克服するために効果的な指導方法です。

マンツーマンでの指導なので、お子さんの苦手科目や苦手分野・単元・問題に特化して、お子さんのペースや理解度に合わせて指導することができます。

先にお伝えした学習計画の中にも「苦手科目の克服」が組み込まれているように、オーダーメイドで苦手科目の克服に向けたカリキュラムを組みます。具体的には次のポイントを意識し、苦手科目の克服へつなげていきます。

・苦手分野の「見える化」による間違えやすいパターンの認識と対策

・わかるところまで立ち戻った指導

・定着するまでの繰り返し演習

・お子さんに合わせた解説と問題解法のコツをアドバイス

・得意科目とのバランスでやる気を継続

たとえば数学の文章題が苦手なら、お子さんが間違えるパターンを共有し、問題解法のコツをマンツーマンで解説します。

また、数学が苦手で英語が得意なら、苦手な数学だけでなく英語の学習もカリキュラムに織り交ぜ、「できる」感覚を維持させながら自信ややる気が出るように導きます。このように苦手科目を克服することで、テストの総合点も向上します。

 

メソッド4定期テストや内申点対策を強化する

新学期はお子さんの気持ちも心機一転して切り替わりやすく、年度替わりの場合は特にその気持ちが高まりやすいタイミングです。

年度替わりでは中学1年から2年、中学2年から3年になっていくわけですが、学年が上がるにつれ高校入試で必要なケースが多い「内申点」対策に取り組みたいところです。中学2年生や3年生の内申点は進路に直結するため、早めの対策が重要です。内申点対策は基本的に、

・定期テストの結果

・出席日数

・授業態度

・提出物

などが考慮されて算出されます。ここでも家庭教師を活用することで、新学期準備と両立して内申点対策にも取り組めます。

 

定期テスト範囲の効率的な学習

新学期が始まってすぐは、課題テストや1回目の中間テストが待っています。こうした定期テストの範囲に合わせて、苦手な部分の補強や、家庭教師が持っているノウハウからテストに出やすい問題への集中的な取り組みによって、定期テストの点数アップを目指します。

 

長期休暇の課題のサポート

内申点を上げるには、提出物の内容や期限を守ることも大切です。中でも課題の提出は、前述の課題テスト対策になるだけでなく、きちんと仕上げて期限内で提出することで内申点の維持やアップが期待できます。

反対にいくらテストでよい点数をとっても、提出物がきちんと出されていなければ内申点に影響する可能性が高いです。家庭教師が課題のサポートをすることで、取れる内申点を着実に積み上げていくことにつなげます。

内申点に関しては、次の記事もご参考にしてください。

<関連記事>内申点ってどれくらい取れば行きたい高校にいけるの?理想の進学先を目指すために

副教科で高校受験の内申点に差をつけよう!家庭教師の活用方法も解説

 

メソッド5学習モチベーションの向上

「そもそも勉強が大嫌い」「やる気が起きない」

こういったお悩みを抱えているお子さんや保護者の方も多いのではないでしょうか。家庭教師は学力だけでなく、お子さんの学習意欲を高めるサポートも行います。

新学期準備の一環として、新学期までに学習のモチベーションを高め、さらにそれが続くようにサポートします。

 

目標設定を一緒に行う

学習計画の項目でもお伝えしましたが、短期的な目標と長期的な目標をお子さんと一緒に考えて設定します。繰り返しになりますが、比較的達成しやすい短期的な目標を立ててこなしていくことで、お子さんが「成功体験」を積み上げ、自信がついてきます。

また、その先に長期的な大き目な目標を掲げておくことで、モチベーションを保ちやすくなります。反対に長期的な目標だけだと途中でやる気がそがれてしまったり、達成感が得られずモチベーションが下がりやすくなる傾向にあると思います。

 

お子さんに合った学習方法

「お子さんに合った学習方法」は、お子さん一人では意外と見つけにくいのではないでしょうか。逆に言うと、「自分に合った学習方法」が見つかると、お子さんのやる気や成績がグッと伸びていきます。

こうした「お子さんに合った学習方法」を、家庭教師や家庭教師会社の持つノウハウ等から提供し、お子さんのやる気を引き出していきます。

 

ポジティブなフィードバックや声掛け

とはいえ、常にモチベーションを高く保つのは大人でも難しいですよね。そこで折に触れて、家庭教師が適切な声掛けなどを通じて、お子さんの精神面でのフォローを行います。

たとえば問題を解いた後のフィードバックでは、解けていなかった場合でもポジティブな声掛けや伝え方をすることで、やる気がなえるのを防ぎます。

また、中だるみや気持ちが落ちている場合にも、時には家庭教師の経験談なども交えながらサポートします。こうしたお子さんの様子の変化も家庭教師と保護者とで共有し、ご家庭と協力してお子さんをサポートしていくことができます。

 

まとめ

新学期準備に早めに取り掛かることは、お子さんの学力向上と将来の可能性を広げる大切なステップです。家庭教師を上手に活用することで、学習面でも精神面でも充実した新学期を迎えられる準備が出来るのではないでしょうか。

・休みの間に苦手科目を克服しておきたい

新学期になってからのつまずきを防ぎたい

・塾には通いたくない/塾についていけなかった

・とにかく学習習慣を身に着けたい

などのようにお考えの方は、新学期準備を万端に整えるためにも、今回ご紹介した5つのメソッドをぜひ取り入れてみてください。



家庭教師のガンバでは無料の体験授業をやっています。家庭教師をやる・やらないは全く別ですので、お気軽にお試しください。

家庭教師のガンバ無料の体験授業について詳しくはコチラ

 

また、受験対策をはじめとした、お子さんと保護者の方に役立つ様々な情報を発信しています。ご興味のある方はぜひ、ご参考にしてください。

受験対策・入試について



家庭教師のガンバ 編集チーム ありま

こんにちは。家庭教師のガンバ編集チームです。日々の勉強やテスト、受験、不登校などのお悩みに役立つ情報を発信しています。