長い夏休みが明けると、いよいよ2学期がはじまります。

宿題は計画通りに終わったでしょうか?…張りきって新学期を迎えるお子さんも多いと思いますが、最後まで宿題をため込んでしまい疲れているお子さんもいるのでは…。

宿題が残っていても順調に終わらせてあっても、夏休み中に生活リズムが崩れてしまった人もいると思います。「学校はもうはじまっているのに朝起きるのがつらいな…」という悩みを抱えているお子さんも大勢いるのではないでしょうか。

 

「夏休みボケ」を乗り越え、学校の生活習慣を取り戻せれば、夏休み明けの勉強にも力が入りやすくなります。

お子さんの「夏休みボケ」を心配している保護者の方も多いと思いますので、必要なサポートをしながら学校生活の最適化を目指しましょう!

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これはもしかして「夏休みボケ」?

「夏休みボケ」という言葉はいろいろな場面で耳にすると思いますが、そもそもどんな状態が当てはまるのでしょうか?

 

はっきりとした定義があるわけではないので、目安の1つとして考えられるのは学校生活に支障があるかないかです。

たとえば、

・朝起きられなくて遅刻ギリギリになってしまう

・授業中も眠くてなかなか勉強に身が入らない

・早く寝なければならないのに就寝前のスマホやゲームがやめられない

といったケースです。

「よりよい学校生活を送るために必要となる習慣や行動が取れなくなっている状態」とも言い換えられると思います。

 

このほかにも、

・毎朝なんとなくだるい

・集中力が落ちたような気がする

など、保護者の方や周りからは気付きにくいような状態も「夏休みボケ」に当てはまる場合があります。

 

夏休み前には普通にできていたことができなくなったり、負担だと感じるようになったりしていたら、もしかすると「夏休みボケ」に陥っているかもしれません。

「夏休みボケ」を回避するには?

「夏休みボケ」の状態が続いていると、いずれは勉強にも影響が出てきてしまいます。早い回復を目指すためには適切な生活習慣が欠かせません。

 

生活のサイクルを元に戻す

「時差ボケ」という言葉があるように、なんとなくダルかったり調子が出なかったりしてしまうときは、体内時計が正しく働いていない可能性が高いです。

学校で授業を受けている時間に集中力を高めるためには、早寝早起きの習慣を身につけて心身のリズムを正さなければなりません。

 

夏休み明けから早寝早起きが難しくなってしまうのはなぜでしょうか?…多くの場合は、就寝時間が後ろにずれてしまっていることが原因になると思います。

では、なぜ寝る時間が遅くなっているのでしょうか?…これは人によって原因は様々ですが、スマホやゲーム・マンガやテレビなどを寝る前に見てしまっているケースが多いようです。

 

夏休み中は次の日に寝坊しても問題ないので、ついつい夜更かししてしまいがちです。そして夜更かしをする理由のほとんどが、スマホをはじめとするツールが身の回りにたくさん溢れているからだと思います。

 

どうしても早寝の習慣が身につかないなら、まずは寝る前にスマホやマンガを手に取らないというルールを作ってみてはいかがでしょうか。

スマホを触らないようにしているのにどうしても気になってしまう場合は、通知音をオフにしておくだけでも注意をそらしやすくなります。

アラームはスマホではなく目覚まし時計を使うようにすれば、「ちょっとアラームをオンにしようとしただけのつもりが、ついついSNSまで見てしまった」などという状況を避けやすくなるはずです。

 

就寝時間が早くなれば、「朝起きるのがとてもつらい…」という悩みも少しずつ解消されていくと思います。早寝早起きを心掛けると、いつの間にか規則正しい生活サイクルを取り戻しているはずです。

 

保護者の方によるサポート方法

お子さんに早寝早起きの意志があっても、一度崩れてしまったリズムをすぐに戻すのは難しいものです。

もしもお子さんが「夏休みボケ」克服に苦労しているようなら、さり気ないサポートが効果を発揮するかもしれません。

 

あまり細かくあれこれと口を出しすぎると、お子さんから反抗されてしまうケースもあるので、

・お風呂や食事の時間を家族内でルール化して生活リズムを作る

・バランスの整った食事を用意して心身の健康を高める

などのように、お子さんの生活に直接かかわっている保護者の方だからこそ可能となるサポートはたくさんあります。

 

これなら勉強に関する内容より、お子さんとの適切なコミュニケーションも築きやすくなると思います。

夏休み明けからの効果的な勉強法は?

夏休みが明けたとき、「勉強でクラスの友達から遅れを取ってないかな…」と不安になるお子さんもいます。

2学期からの勉強にも力を入れて取り組むためには、地道な努力が必要です。

 

予習復習をする

授業に集中して取り組むためには、毎日の予習と復習が欠かせません。

 

次の日の予習をしておけば、少なからず余裕を持ちながら授業を聞けるのではないでしょうか。自分で一度目を通している部分を先生から教わることになるため、一人では理解しきれなかったところの解説に集中できます。

また、復習はその日習ったことを、もう一度自分の中に落とし込む作業になります。人の記憶はすぐに薄れてしまいますが、勉強した部分を繰り返し覚えることで長期的な記憶になりやすいです。

 

予習復習は授業に集中しやすくなるだけではなく、頭にしっかり定着させる意味でも重要だと思います。毎日の授業は定期テスト対策にもなるので、日々の自主学習に取り組む意義は大きいです。

 

テストを見直す

夏休み明けに実施されるテストで、憂鬱な気持ちになるお子さんは多いと思います。テストの解答用紙を返却されたとき、思ったような結果が出なくて落ち込むこともあるかも知れません。

でも、テスト結果は、これから成績を上げるために大切なことを教えてくれます。

 

テストの結果が良くても悪くても、自分の解答と模範解答との照らし合わせは効果的な勉強方法の1つです。

テストで間違えたところは重点的に見直し、くり返し復習すれば、自分の弱点も克服できます。さらに、

・正解までは届かなかったけど「惜しかった」問題

・「たまたま正解した」選択問題

のような問題もしっかり見直しておきましょう。

 

惜しかった問題は、もう1歩頑張れれば得点につながっていた部分です。点数を上げるための実力になりやすいので、「完全な正解」を目指しやすいです。

また、選択問題などでたまたま正解した部分は、実質的には不正解の場合があります。理解には至っていない所なら見直しが必要です。

 

夏休み明けからテストの見直しをしっかりできれば、その後の授業や定期テストに集中できるのはもちろん、受験でも実力を発揮しやすくなります。

 

まとめ

「夏休みボケ」を回避するための効果的な勉強方法を解説しました。「夏休みが終わってからなかなか調子が出ないな…」と感じているお子さんも、適切な生活習慣と勉強スタイルはきちんと取り戻せるはずです。少しでも参考にしていただけましたでしょうか?

 

毎日の授業に身が入れば、定期テスト対策や受験対策でも集中力を高められるはずです。2学期は大切な時期なので、ぜひ頑張ってください。

家庭教師のガンバ  今村 剛

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