※本稿は中学生向けを主対象にし、小学生の保護者にも役立つよう補足しています。参照動画:
YouTube「頑張っても成績が上がらない子の特徴とは?」(家庭教師のガンバ・今村)

はじめに:「これ以上頑張っても無理かも…」と思ったことはない?

「毎日机に向かってるのに、点数が全然変わらない」
「友達より勉強してるのに、結果がついてこない」

こんなふうに感じたこと、ありませんか?
実はこれ、中学生の多くが一度はぶつかる壁です。

でも大丈夫。これは「才能がない」とか「努力が足りない」からではなく、努力の方向がズレているだけかもしれません。今回の記事では、そんな“頑張ってるのに伸びない子”の特徴をわかりやすく整理し、どうすればそこから抜け出せるのかを一緒に考えていきましょう。

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1. なぜ「頑張ってるのに伸びない」のか?

得意なところばかりやってしまう

数学なら「計算問題だけは得意」という子、多いですよね。
毎回40点くらいは取れるけど、それ以上は伸びない…。これは「できる範囲」ばかり繰り返しているからです。
本当に伸ばすべきは、今まで解けなかった文章題や関数。苦手から逃げている限り、点数は変わりません。

「机に向かってる=勉強してる」と思い込む

ノートに向かってペンを動かしていても、実は頭はぼんやり…。
あるいは、ワークを解くふりをして答えを写すだけ…。
「時間は使ったけど、理解は深まってない」という状態になっていませんか?

テスト前だけ“追い込み型”

「提出物を仕上げるために、テスト前に一気に詰め込む」
これは見た目は頑張っているように見えますが、効果は薄いです。授業で理解できていないことを直前にやろうとしても、定着はしません。

すぐに結果を求めすぎる

英語や数学は“積み重ね型”の科目です。
単語や文法の基礎が足りなければ、すぐには点になりません。
「2週間頑張ったのに全然上がらない…」と落ち込むのは早すぎます。半年単位での積み上げが必要な科目もあるんです。


2. 成績が伸びない子に共通する特徴

  • 自分ができる範囲だけを繰り返す

  • 「写す」だけで勉強した気になる

  • 間違いを直さない・振り返らない

  • テスト前だけ必死になる

  • 「何を理解していないか」を自分で把握していない

  • モチベーションが“やらされ型”

どうですか?一つでも当てはまったら、要注意です。でも逆に言えば、ここを直せば点数は変わるということです。

 

3. 科目別「頑張っても伸びない」あるある

数学

  • 計算はできるけど文章題が解けない

  • グラフや図形で手が止まる
    →公式を暗記するだけでなく、「なぜそうなるのか」を説明できるようにすると一気に変わります。

英語

  • 単語量が足りず、長文が読めない

  • 文法を覚えていないから作文が崩壊する
    → 単語や基本文法は“短期で爆上げ”できません。毎日少しずつ積み重ねるしかないのです。

国語

  • 記述が白紙、あるいはただの抜き書き
    →問題文と設問を“つなぐ線”を引く習慣をつけるだけで、点が取りやすくなります。

理科・社会

  • 「暗記だけ」で乗り切ろうとして、すぐ忘れる
    → 「なぜそうなるのか」「前後関係」をつなげることで記憶が長持ちします。

 


4. 勉強が「成果につながるやり方」に変わるコツ

ここからが本題です。努力を“点数に変える”ための方法を紹介します。

① 想起練習(思い出す練習)

ただノートを見返すより、「自力で思い出す」練習の方が記憶に残ります。
例:昨日覚えた英単語を、今日は“答えを隠してテスト”する。

② 間隔をあけて復習する

一気に詰め込むより、2〜3日ごとに繰り返す方が忘れにくい。
テスト前だけでなく、普段から“ちょこちょこ復習”をするのが近道です。

③ 自分の言葉で説明してみる

「なぜそうなるのか」を声に出して説明する。
これができるようになれば、テストで初めて見る問題にも対応できるようになります。

④ ミスを宝物に変える

間違いを「恥ずかしい」で終わらせないで、「次の伸びしろが見つかった!」と考える。
ミスノートを作り、同じ問題に数日後に再挑戦してみましょう。

⑤ 「できたこと」を見える化する

「今日は英単語を30個思い出せた!」
「文章題でグラフを書けた!」
小さな達成を毎日確認することで、やる気が続きます。

 

5. 定期テストで効果を出す3週間の流れ

テスト3週間前

  • 出題範囲を確認し、ワークをざっと解いて苦手をチェック

  • 「何をいつやるか」を軽くメモする

テスト2週間前

  • 苦手な単元を重点的に演習

  • 英語は毎日単語+音読10分

  • 間違えた問題に印をつけ、後日必ずやり直す

テスト直前1週間

  • ワークを“やり直し中心”に回す

  • 新しいことはやらない。今ある知識を整理する

  • 模擬テスト形式で時間配分を練習する

 


6. 「やってるのに伸びない」を抜け出した子の実例

  • 数学40点台 → 70点台
    計算しかやっていなかった子が、文章題を毎日1問だけ挑戦する習慣をつけた結果、大幅アップ。

  • 英語 偏差値48 → 58
    単語を“思い出す練習”に変えただけで、2か月後に模試の点が10伸びた。

  • 国語 記述0点 → 部分点ゲット
    「根拠に線を引く」を徹底しただけで、白紙だった記述が毎回部分点を取れるように。

 

まとめ:「頑張っても無理」なんてことはない

もし今、あなたが「もうこれ以上やっても意味ない」と感じているなら…
それは“努力の向き”を変えるタイミングです。

  • 苦手に手を伸ばす

  • 思い出す練習をする

  • ミスを直して繰り返す

  • 小さな達成を積み上げる

この4つを意識するだけで、努力はちゃんと成果に変わっていきます。

勉強はマラソンみたいなもの。急に走力はつかないけど、正しいフォームで積み重ねれば必ず進んでいきますよ。

 

家庭教師のガンバ 今村