授業の内容をまとめる大事なアイテムでもあるノート。これは試験前にも、もっと言うと受験の前にも活用できる言わば宝物のようなものですが、このノートをうまくまとめることができない、結果としてノートが見づらくなってしまうというお悩みをお持ちの方も多くいらっしゃいます。

ちゃんとまとめているのに、なんで見づらくなってしまうのだろう・・・その気持ち、わかります。

そして、分かりやすいノートにまとめる方法も気になるところです。

そこで今回はどうやったら分かりやすいノートを作ることができるのか、そして、ノートのわかりやすいまとめ方についてご紹介していきます。

このブログでは、30年以上【勉強が苦手な子】に向けて家庭教師を紹介している「家庭教師のガンバ」が、その経験を基に情報を発信しています。ご興味のある方は公式サイトをご覧下さい。

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ノートのまとめ方がうまくできない3つの理由

ノートのまとめ方がうまくできない3つの理由について解説していきます。
ほとんどの場合は、この3つの理由のどれかに当てはまっていてこれらを改善することによってノートが劇的にわかりやすくなります。

  1. ノートをきれいにしようとしすぎて頑張りすぎてしまう
  2. カラフルすぎる
  3. 板書を映しすぎる

1.ノートをきれいにしようとしすぎて頑張りすぎてしまう

基本的に、ノートというのは授業の内容を記録して自分が分かりやすいように内容をまとめ、後から見返す時にも情報を取り出しやすくするというのが理想ですよね。

ノートというのは綺麗にとりたいもの。だから色ペンなどを使って綺麗にしすぎるのも理解できます。

しかし、綺麗にするというのはどちらかというと、「ノートという一枚の芸術作品」を作っているような感じで、実際にその本質的な部分である「ノートの情報を頭にインプットする・授業の内容をきちんと記録する」と言う部分ではあまり役に立ちません。

そうなってくると綺麗なだけのノートで、特に情報がうまく頭に入ってこないような形になってしまうのです。

機能美という言葉があります。機能が優れていてそこに美しさがあるというような意味なのですが、本当に成績が上がりノートをきれいにまとめられている人のノートというのは、この機能美がとても優れていてあまり派手ではないものの、情報を取り出しやすい構成になっていることがほとんどなんです。

2.カラフルすぎる

ノートを取るときに色分けして見やすくするのはいいのですが、授業中というのは時間が限られています。

仮に授業の時間が50分だとすると、板書に使うことができるのは長くてもせいぜい30分から40分程度で、残りは小テストだったり先生の話を聞いたり、様々な部分で時間が取られてしまいます。

そして、板書というのはかなりボリュームが多いので、情報を書き写すだけにかなりの時間が取られてしまうのも事実です。

そうなるとペンを取って色を塗ったり、黒以外の文字を書こうとするのに1回あたり30秒かかるとすると、色を変えたりしすぎるとそれだけでほとんどノートの内容を理解することができないぐらい時間が足りなくなってしまうのです。

50分の時間をフルに使って綺麗にノートを作り、カラフルなものにすることができたとしても、いざ授業が終わってみるとあまりその内容が頭に入っていないというのもよく、ある話ではないでしょうか。

そうなるとノートをとる意味がなくなってしまいます。

そして、授業というのは板書の内容のみならず先生の話というのも魅力の一つです。

先生の話の中に理解を助ける重要なヒントが隠されていることもあるので、カラフルにノートを作ろうと情熱を燃やしていたり板書を写すことに必死になりすぎているとその先生の話も頭に入ってこないことになってしまい、結局授業を100%受けることが出来なくなってしまいます。

これはかなりもったいないので、色ペンは必要最小限にして気になるところにマーカーを引くなどの方法にするとよいでしょう。

3.板書を映しすぎる

板書というのはかなり膨大な情報が書き込まれますので、これを丸写しするにはやはり50分という限られた授業時間の中で相当急がなければならないのですが、黒板に書かれている言葉というのは基本的に、教科書の言葉かもしくは、先生の言葉です。

ここが重要なポイントです。

板書に書かれている内容というのは自分の言葉ではないのです。

そうなると自分の言葉でない以上は理解が追いつかず、ただ単に先生が言っていることを記録しているだけになってしまいます。

これは授業を受けて板書しているというより、どちらかというと書記のようなことをしてしまっているわけです。

勉強というよりはどちらかというと記録作業ですね。

これは結局情報がまとまらないし、頭に入ってこないし、あまり良い事はありません。

あくまでも板書の内容や先生の話を元に、自分だけのノートを作るというのが重要です。

その上で理解できないことはメモに書いたりノートに書き留めるなどして、後から自分で調べるというのが本来の勉強です。

この方法を使うと疑問が疑問のままで終わってしまうことなく、完璧に後からでも理解をすることができるようになりますので、結果として綺麗なノートになるわけです。

ノートを見やすくするためには3分割するのがおすすめ!

もう一歩踏み込むのであれば、ノートを見やすくするためには3分割にするのがおすすめです。

3分割テクニックと呼ばれるこの方法ですが、海外の学生さんがよく、利用している方法です。

日本では少し前に「東大生が作ったノート」という形で3分割ノートが販売されましたが、ノートを見開きで1ページまるまる使う方法です。

一つの授業に対して1ページ見開きで使う感じですね。

見開きのノートをまず、縦に3分割にするために線を引き、このような形にします。

そして、一番左端には板書の内容、そして、真ん中には自分が気づいたことや自分がなるほどと思ったポイントを箇条書きにしてまとめていき、そして、右端のエリアには授業の要点をまとめて書いていくのです。

つまりノートを見返した時には試験前など、このノートの右側の部分を見ればそれでOKというような状況にしていくのです。

基本的にはこの方法なのですが、3分割テクニックにもいくつかの方法があるので、これを元に自分だけのスタイルを作っていくというのもおすすめですよ。

ノートをわかりやすくまとめるためにやっておくべきコツとは?

そして、ノートを分かりやすくまとめるためにやっておくべきコツについてもご紹介します。

と言っても、いきなりこのテクニックを全て詰め込んだ完璧なノートを作ろうとしてもなかなかうまくいくものではないので、ここだけ押さえておけばOKというような要点をご紹介します。

まず、一つ目は余白を埋めすぎないということです。

授業でよく、板書をしていると余白が埋まりすぎてもう書き込むスペースが全くない!というようなノートが出来がちですが、これだと後から思ったことや疑問に感じたことのメモもできなくなります。それに先生が板書をしている時に授業の最後に追記で大事な話をしてくれた場合、その記録ができなくなってしまうというケースもあります。

そうなってくると重要な情報を記録することができず、結局そこの部分が試験に出てきたりして、大変なことになったりするので、必ずある程度余白を残すようなノートの構成にしておくとよいでしょう。

また、ノートに余白がなさすぎると目で見た時に情報が多すぎてどこをどう読んでいいかわからなくなったり、結果として情報が頭に入ってこなくなるケースがあります。出来る限り適度に余白を開けて見やすいノートにするというのも重要です。

反対に言ってしまえば、余白がある程度開いているノートというのはとても見やすいノートということになるわけです。

そして、もう一つの方法としては要点などをきちんとある程度まとめておく、という事です。

3分割テクニックでもご紹介しましたが、授業でやった要点や重要な気づきメモなどをノートの一部分でも書き留めるようにしておくとよいでしょう。

そうすると試験前に1ページずつ全ての授業を振り返る時間などはありませんので、要点だけを効率よく、抜き出すことができるようになります。

試験前はとにかく、どれだけ反復して問題や要点を見ることができるかという部分が大事になってくるので、いつでも見返せる様なノート作りが重要です。

まとめ

今回はノートを分かりやすくまとめるためにやっておきたいコツや、ノートのまとめ方がうまくいかない3つの理由などについてご紹介をしてきました。

ノートは芸術作品ではなく、自分の勉強を助けるための自分だけのアイテムです。

芸術作品を作るのではなく自分が見返しやすい要点などをまとめたノートを作ることを心がけると、自然にノートの取り方もうまくなりますし、勉強の効率もアップして最終的に成績もぐんとアップしますよ。

家庭教師のガンバ  竹田 一成

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