新中学1年生にとっての中学校は真新しいものばかり。小学生のときとは色々なことが違っていて、戸惑ってしまうこともありますよね。

変化に対応できずストレスを感じたり、不安になったりするお子さんもいると思います。特に勉強の面では困ることも多いのではないでしょうか。

どんなことが変わり、どんな対応をすれば良いのか、まずはちゃんと把握することが大切です。状況がきちんと分かれば慌てずに対処できます。

中学生の英語の勉強で必要なこと

小学校と中学校の違い

小学校から中学に上がると身の回りの状況は一気に変わります。友人関係や部活など、勉強以外の生活に関わる場面の違いに戸惑うことも多いです。小学生のときは許されていたことが、中学では急に厳しくなったと感じることもあります。

担任の先生もずっとクラスにいるわけではなく、教科ごとに先生が変わります。場合によっては先生との相性によって、その教科に対する印象が左右されてしまいます。

ただでさえ大きく環境が変化しますが、一番の違いは勉強面ではないでしょうか。みんなが同じように感じた小学生のときとは違い、友達との差も付きやすくなります。

中学1年で学習環境の変化に対応できないと、その先3年間ずっと影響するかもしれません。早い段階で中学の勉強に慣れ、基礎固めのための学習をしていく必要があると思います。

中学1年生が学習の変化で困ること

新中学1年生が勉強で困ることは小学生のときとの変化です。何が変わるのか分かっておくことが対策を立てるコツになります。

授業の難易度が上がる

中学の授業は小学校より格段に難しくなってしまいます。覚えることも多く、複雑な考えが必要になる場面もあります。

それでも授業はどんどん先に進んでしまい、前回のおさらいなどはほとんどしてくれません。前回やった内容は帰宅してから自分で復習することになります。

加えて次の授業に備えて予習をしなければ付いていくのも大変という状況です。宿題以外にも予習復習までこなすのは、慣れないうちはハードに感じるお子さんが多いと思います。

ただ、ここで何もやらずに過ぎてしまうと、理解が不十分なまま授業だけが進んでしまうので、どんどんつらくなってしまいます。

テスト範囲が広くなる

小学生のころは単元ごとで狭い範囲のテストでしたが、中学になるとテストの回数が減り、その分範囲がとても広くなります。

以前習ったことを覚えているか(理解しているか)は、ちゃんと復習をしていたか、にも関わってきます。

小学生のときはテストで間違えたところの確認をしていたと思いますが、中学生になってももちろん間違えた問題をやり直すことはとても重要です。

また、中学では点数だけではなく、順位や平均点も表示されます。小学生のときはあまり気にしていなかった自分の勉強の理解度が数字で見えるようになるのです。

最初から上位の順位になれたお子さんは、その後も気を抜かないようにしてください。3年間のうちに勉強はどんどん難しくなっていきます。毎日の積み重ねが大切です。

逆に点数があまり取れなかったお子さんは落ち込んだり悩んだりすることもあるかも知れません。でも、まだスタートしたばかりです。今の成績に気を取られ過ぎず、自分のペースで勉強を続けることが大切です。

1年生は中学3年間の勉強の土台づくりをする時期でもあります。苦手なところや分からないところを重点的に勉強し直すことが重要です。

早い時期に学習習慣を身につけておくと、2年後の受験もラクになります。

英語の授業がオールイングリッシュになる

単語や文法など基礎部分の範囲が広く、難易度が高いのが中学の英語です。2021年からはオールイングリッシュとなり、英語の授業は英語で行います。

リスニングや話すことにも力を入れた授業となったので、レベルは非常に高いです。もし最初から英語に苦手意識を持ってしまうと、そこから得意教科にするのは難しくなってしまいます。

覚えることも多いですが、単語の意味すら分かっていないと授業にはついていくのが大変になるので、自分でも英語アプリなどを使いながら苦手意識をなくしていくように心がけてください。

中学1年生に適した勉強方法

中学1年生の勉強でつまずいてしまうとその後の学習にも響いてしまいます。自分に合った学習方法を見つけ、工夫しながら勉強することが大切です。

自宅での学習習慣を身につける

覚えることが多く難易度も上がる中学生の勉強は、授業時間だけでは足りません。宿題はもちろんのこと、毎日の予習と復習も必ず必要になってきます。

自分でどれだけ勉強しているかがテストでも反映されると思います。テスト前の対策方法が自分にきちんと合っていれば高得点も狙えます。

定期テストと普段の授業での成果は、内申点にも表れ、高校入試に深く関わるため、勉強の習慣を付けられるか、が高校入試には大きく影響していきます。

日常的に英語に触れる

英語の授業は大きく変わりました。いわゆる「受験英語」ではなく、「使える英語」にするための新たな取り組みです。

英単語や文法をきちんと頭に入れておくことは大前提として求められますが、同時に話す力や聞く力も求められます。

ノートに書くだけでなく、声に出して読みながら覚えるクセを身につけことが大切です。テキストの付属CDや英語アプリなどの音声で発音を確認することも重要です。

好きな英語の音楽を聞く、簡単な英語の本を読む、なども勉強の一環になります。英語を今まで以上に身近なものにしながら、毎日英語に触れる習慣を付けると良いと思います。

国語と数学の勉強

国語と数学は得意と不得意がとても分かれやすい教科です。国語が得意で数学が苦手、逆に数学が得意で国語が苦手というお子さんも多いです。

ただ、この2教科はどちらも、中1のうちにしっかり身につけておきたい教科です。

国語の読解力があると、英語や数学などほかの教科の問題を読み解く力にもなります。漢字や語彙の基礎を固め、文法問題に積極的にチャレンジするのも効果的です。

数学の考える力は理科の計算問題でも能力を発揮します。公式をきちんと理解・記憶したうえで、苦手な分野の問題にくり返しチャレンジしてみてください。

理科と社会の勉強

国語・数学・英語に比べて後回しにされがちですが、理科と社会ももちろん重要です。中1の社会は地理と歴史がメインで、どちらも暗記が大部分を占めます。

歴史は人物や出来事と年代をひもづけて覚えるようにします。地理はその地域に興味を持ち、ネットで画像を検索しながら暗記すると勉強しやすいです。

理科は暗記と計算に分野が分かれます。暗記分野を確実に頭に入れておくことはテストでの高得点にもつながります。計算問題にも積極的に取り組んで、1年のうちから苦手な分野を作らないように心がけると良いと思います。

まとめ

新中学1年生が勉強で困ることを紹介しました。小学校とは色々な変化もありますが、ご参考にしていただけましたでしょうか。

予習復習やテスト対策など、勉強のやり方が自分1人では不安な場合は塾や家庭教師などに頼むことも選択肢に入れるのもいいと思います。自分の弱点や強みが分かるかもしれません。

家庭教師のガンバ  今村 剛

中学生におススメな家庭教師