こんにちは家庭教師のガンバのTです。

最初に自己紹介をしますが、私は医学部に通う現役大学生で、大学1年生のときからガンバで家庭教師をやっています。現在は体験のスタッフをやっていて、これから家庭教師を始めたいと思っているご家庭を訪問し、体験授業をしています。体験授業を通じてさまざまな生徒とお話をしてきた経験や僕自身の中学受験の経験に基づいて記事を書いていきます。

 

このブログでは、30年以上【勉強が苦手な子】に向けて家庭教師を紹介している「家庭教師のガンバ」が、その経験を基に情報を発信しています。ご興味のある方は公式サイトをご覧下さい。

志望校合格のカギを握る「過去問演習」の完全攻略法>>

はじめに

中学受験を目指す多くの受験生がつまずきやすい科目の一つが国語です。特に読解問題では、「何を聞かれているのかが分からない」「答えが曖昧でどれを選べばいいか迷う」といった悩みを抱えるケースが多いのではないでしょうか。私自身、中学受験生だったころ、国語の読解問題で苦労し、なかなか点数に結びつかない時期がありました。しかし、いくつかの学習方法を取り入れることでしっかりと成績を伸ばすことができました。

この記事では、私の実体験を交えながら、中学受験における国語の読解力を効率的に伸ばす方法について解説します。読解力は一朝一夕で身につくものではありませんが、正しい方法で取り組めば確実に成果を出すことができます。

 

1. 国語の読解力を伸ばす基本的な考え方

読解力は「感覚」ではなく「技術」である

国語の読解問題は、なんとなくの感覚や経験則で解けるものではありません。むしろ、読解力は数学の公式や解き方と同じように「技術」として捉えるべきです。文中の情報を正確に読み取り、設問に対応する力を訓練することで、誰でも着実に伸ばすことができます。そのため、読解問題を苦手に感じている方も、「努力次第で克服できる」という前向きな姿勢を持つことが重要です。

読解力の土台は語彙力と文法力

読解問題を解く上で基礎となるのが、文章を正確に理解する力です。この力を育てるには、まず語彙力と文法力を鍛える必要があります。語彙力が不足していると、文章中の大切な部分が理解できず、正しい答えを導けなくなります。たとえば、「比喩」や「対比」などの国語的な用語が分からなければ、設問自体を理解できません。また、文法力が乏しいと文全体の構造がつかめず、誤解を生む原因となります。

語彙力を高めるためには、次のような方法を取り入れると良いと思います。

1. 日常的に読書をする

小説や新聞、雑誌など幅広いジャンルの文章に触れることで、自然に語彙が増えます。特に、説明文や論説文など、受験の出題形式に近い文章を意識的に読むことをおすすめします。

2. 語彙ノートを活用する

過去問や模試で出てきた知らない言葉をノートにまとめ、その意味や使い方を繰り返し復習しましょう。この方法は、短期間で効率よく語彙を増やすのに効果的です。

3. 類義語や反義語をセットで覚える

「同じ意味の言葉」「逆の意味の言葉」を関連づけて覚えると、文章の理解力が飛躍的に向上します。

文の構造を意識する力が読解力を支える

読解力を高めるためには、文章をただ「読む」だけでなく、構造を理解しながら読む必要があります。そのためには、次のポイントに注意してください:

1. 接続詞に注目する

「しかし」「だから」「つまり」といった接続詞は、文章の流れや筆者の意図を読み取る重要な手がかりです。たとえば、「しかし」が使われていれば、前後で内容が対立していると考えられます。こうした接続詞の働きを理解すると、文章全体の構造が見えてきます。

2. 指示語の指す内容を具体的に把握する

「これ」「それ」「あれ」などの指示語が指す内容を正確に理解することも重要です。指示語が使われた場合は、その前後をしっかり確認し、何を指しているのかを考えながら読み進めましょう。

3. 段落ごとに要点をまとめる

長い文章を読むときは、段落ごとに要点を把握しながら進むのが効果的です。「この段落では何が言いたいのか」を10~15文字程度で要約する練習をすると、文章全体の流れがつかみやすくなります。

読解力向上は「積み重ね」がカギ

最後に重要なのは、読解力を伸ばすには日々の練習が欠かせないということです。国語は一度に大きく成果が出る科目ではありませんが、小さな積み重ねが大きな成長につながります。「毎日10分だけ音読する」「一日1問だけ過去問に挑戦する」など、無理のない範囲で続けることが成功の秘訣です。

私自身、受験生時代には語彙ノートを作ったり、段落ごとの要約を毎日練習したりして、国語の基礎力をコツコツと鍛えました。この積み重ねが、後々の模試や本番での点数アップにつながりました。

以上のように、読解力は感覚だけに頼らず、技術として学び、練習を積むことで確実に向上させることが可能です。この基礎を押さえた上で、次に具体的な勉強法について詳しく見ていきましょう。

 

2. 短期間で読解力を伸ばす具体的な勉強法

ステップ1:文章を「正確に読む」練習をする

文章を正確に読む力は、読解力向上の基礎です。以下の方法で、この力を鍛えましょう。

1. 音読を取り入れる

声に出して読むことで、内容を頭に入れる力が高まります。特に物語文では、登場人物の気持ちや場面の変化が把握しやすくなります。私は毎朝5分間、教科書や模試の文章を音読し、読解の基本を習得しました。

2. 接続詞や指示語に注目する

上記に書いてあることと被ってきてしまいますが、大事なので繰り返しますが、文章内の「しかし」「つまり」「このように」などの接続詞や、「それ」「この」という指示語に注目すると、文と文のつながりや要点が理解しやすくなります。

3. 段落ごとに要約をする

各段落を読んだ後、「この段落では何が言いたいのか」を10文字以内でまとめる練習をしましょう。この方法を続けることで、要点を捉える力がつきます。

ステップ2:設問に正確に答える技術を学ぶ

読解問題では、文章を読む力だけでなく、「設問を解く技術」が求められます。以下のステップで練習を重ねましょう。

1. 設問の意図を正しく理解する

問題文を読んで「何を答えればよいのか」を明確にする力を養います。例えば、「筆者の考えを述べよ」という問題では、文章全体の流れや結論に注目する必要があります。

2. 選択肢を比較して絞り込む

選択肢の中には、ひっかけ問題や一部だけ正しい選択肢が含まれることがあります。すべての選択肢を慎重に比較し、「正しい部分が最も多いもの」を選ぶ練習をしてください。

3. 根拠を文章内で探す

設問に答える際は、必ず文章のどの部分に根拠があるかを確認します。「この部分があるからこの選択肢が正しい」と説明できることが大切です。

ステップ3:得意ジャンルを作る

国語の読解問題には「物語文」「説明文」「随筆文」などさまざまなジャンルがあります。苦手なジャンルを克服することも大事ですが、まずは得意ジャンルを作り、自信を持つことが重要です。

具体例

私は物語文が得意だったため、このジャンルで高得点を狙い、説明文や随筆文の弱点を補う形で全体の点数を底上げしました。得意ジャンルを作ることで、精神的な余裕が生まれます。

 

3. 効果的な勉強計画を立てる

1週目:基礎を固める

• 語彙力を高めるために、一日10個の新しい単語を覚える。(時事を扱う単語帳などを活用すると良いと思います。)

• 教科書や塾テキストの基本的な文章を音読し、文章を正確に読む練習を行う。

2週目:解法の習得

• 接続詞や指示語を意識しながら文章を読み、要約を練習する。

• 模試や問題集を使い、設問に答える際の根拠を明確にする練習をする。

3週目:過去問演習

• 志望校の過去問に取り組み、時間を計りながら解く。

• 解き終わった後は間違えた問題を復習し、同じミスを繰り返さないようにする。

 

4. 読解力を伸ばす工夫:私の体験談

私が中学受験の際に苦手だったのは説明文でした。特に論理的な構成を読み解くのに時間がかかり、点数が安定しませんでした。しかし、次の工夫を取り入れることで、短期間で克服することができました。

1. 毎日20分間、説明文を読む練習を続けた

説明文の文章構造を理解するために、過去問や参考書を使って練習しました。「まずは筆者の主張を探す」「次に理由や例を見つける」という手順を習慣化しました。

2. 間違えた問題をノートにまとめた

解き方のポイントや間違えた理由をノートに書き出し、定期的に見直しました。これにより、自分の弱点を把握しやすくなりました。

まとめ

中学受験の国語の読解力を短期間で伸ばすためには、「正確に読む力」と「設問を解く技術」をバランスよく鍛えることが重要です。語彙力を高め、文章の構造を理解する練習を積み重ねることで、着実に成果が出るはずです。また、国語の点数、国語力が上がれば他の科目の点数アップも期待できます。

私自身、苦手だったジャンルを克服し、国語を得点源にまですることができました。この記事で紹介した方法が、皆さんの勉強の参考になれば幸いです。コツコツと努力を続け、自信を持って本番に臨んでください!

 

家庭教師のガンバ  今村 剛

中学受験の塾フォローはコチラから>>