こんにちは家庭教師のガンバのTです。自己紹介をしておくと私は医学部に通う現役大学生で、大学1年生のときからガンバで家庭教師をやっています。現在は体験のスタッフをやっていて、これから家庭教師を始めたいと思っているご家庭を訪問し、体験授業をしています。体験授業を通じてさまざまな生徒とお話をしてきた経験や僕自身の中学受験の経験に基づいて記事を書いていきます。

中学受験を目指すにあたり、4年生は学力の基盤を作る非常に大切な時期です。この段階での基礎固めが、その後の成績向上や志望校合格につながります。しかし、「どのように進めればよいのか分からない」という保護者の方も多いのではないでしょうか。本記事では、4年生の勉強計画を立てるポイントや具体的なスケジュールを詳しく解説します。

 

このブログでは、30年以上【勉強が苦手な子】に向けて家庭教師を紹介している「家庭教師のガンバ」が、その経験を基に情報を発信しています。ご興味のある方は公式サイトをご覧下さい。

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1. なぜ4年生の基礎固めが重要なのか?

4年生の段階では、受験勉強における基礎力を効率よく身につけるために以下の3つの理由から「基礎固め」が重要視されます。

(1) 勉強習慣の定着がしやすい

この時期の学習内容は、算数では基本的な計算問題、国語では読解の基礎といった比較的簡単なものが中心なので、毎日少しずつ学習する習慣をつける絶好の機会となります。この「勉強する習慣」が定着することで、5年生・6年生での学習効率が格段に向上します。

(2) 基礎学力が今後の応用力を支える

中学受験では、算数の応用問題や理科の実験問題など、複雑な問題を解く力が求められます。しかし、それらを解くためには、基本的な計算力や知識が必ず必要です。この時期に基礎をしっかりと習得することで、5年生以降の難易度が高い問題にも対応できる土台が築くことができます。

(3) 早めの準備がストレスを軽減する

5年生や6年生になると、塾での学習内容や宿題量が増え、スケジュールが非常にタイトになることが予想されます。4年生の段階で余裕を持った準備をしておくことで出来れば、お子さんが自身が焦ることなく学習を進められると思います。

 

2. 効果的な勉強計画を立てるための3つのポイント

(1) 1週間のスケジュールを決める

4年生の勉強は、まずは、1日1時間程度の学習で十分です。以下は具体的なスケジュール例です。

1週間のスケジュール例(1日1時間の場合)

月曜: 算数

計算問題を中心に練習(30分)。その後、間違えた問題を丁寧に解き直し(30分)。

火曜: 国語

漢字の書き取りや語彙の練習(20分)。続けて、短めの読解問題を解き、解答の根拠を確認する(40分)。

水曜: 理科

教科書や塾のテキストで基本的な内容を確認(30分)。その後、関連する図や写真を用いて復習(30分)。

木曜: 社会

地理の基礎(都道府県名や主要都市)を暗記(20分)。地図を見ながら場所を確認する学習を取り入れる(40分)。

金曜: 塾の復習

塾での授業内容を復習し、間違えた問題を再度解く(60分)。

土曜: 算数と国語の予習

次週の塾の内容を予習(算数30分、国語30分)。

日曜: テスト形式の学習

1週間の内容を振り返り、小テストを実施(60分)。間違えた問題を再確認して解き直し。

スケジュールを実行する際には、無理のない範囲で進めることが大切です。

 

(2) 具体的な目標を設定する

「今週は算数の分数の計算を10問解けるようにする」「国語の漢字を20個覚える」など、短期的な目標を設定して下さい。達成したら、親子で喜びを共有することで、お子さんのやる気も引き出せると思います。

 

(3) バランスよく取り組む

特定の科目に偏らず、全体的な基礎力をバランスよく育てることが重要です。特に、理科や社会は興味を持たせる工夫(クイズ形式や動画視聴)をすることで、自然と学習意欲が高まります。

 

3. 各教科ごとの勉強法とポイント

(1) 算数

ポイント: 基礎計算を徹底する。特に小数・分数の計算を正確に解けるようにする。

学習法: 毎日10分程度の計算練習を取り入れる。間違えた問題は、「なぜ間違えたのか」を親子で確認する習慣をつける。

(2) 国語

ポイント: 漢字と読解力をバランスよく伸ばす。

学習法: 漢字練習帳を活用し、1日に5~10個の漢字を練習。読解問題では「答えの根拠を説明する」訓練を行う。

(3) 理科

ポイント: 興味を持たせることが最優先。

学習法: 教科書や図鑑を活用し、実生活と関連づけた学習を心がける。例えば、「天気」の単元では天気予報を確認しながら観察日記をつける。

(4) 社会

ポイント: 覚えるべき項目を早めに習得する。

学習法: 白地図やクイズ形式で地理を覚える。親子で一緒に問題を出し合うと、楽しみながら学習できる。

 

4. 保護者が行うべき3つのサポート

(1) 環境作り

静かで集中できる学習スペースを用意しましょう。リビングの一角や子ども部屋に、勉強に必要な教材や文房具を整備し、散らからない環境を作ることが重要です。また、お子さんの好みに合わせて、明るさや座り心地を調整するだけでも集中力が向上すると思います。

(2) 日々の声かけ

毎日の学習内容に関心を持ち、「今日はどんなことを学んだの?」と声をかけることで、勉強の振り返りを促しましょう。このとき、間違いを指摘するよりも、頑張った点を見つけて褒めることが大切だと思います。特に、学習がうまく進んでいない時期には、「少しずつで大丈夫」と安心感を与える言葉がけを心がけてください。

(3) 小さな成功を褒める

例えば、「今日は昨日よりも計算が速くなったね!」や、「こんなにきれいに漢字が書けるようになったんだね!」といった具体的な改善点を褒めることで、お子さんの自信を育てましょう。また、達成した目標に応じて、ちょっとしたご褒美を用意すると、さらにやる気が高まります。

(4) 必要に応じた外部サポートの活用

中学受験を目指すご家庭では、保護者がすべての勉強をサポートするのは難しい場合があります。特に、「どのように教えればいいのか分からない」「親子で勉強を巡って衝突してしまう」といった悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

このような場合、外部のサポートを上手に活用するのも一つの方法です。たとえば、塾の補習クラスを利用したり、家庭教師を依頼して個別の指導を受けたりすることで、苦手な科目や特定の単元を効率的に克服できます。特に家庭教師は、子ども一人ひとりのペースに合わせて柔軟に指導が行えるため、勉強方法が定まらない段階で効果を発揮することがあります。

保護者としても、「すべてを自分でやらなければならない」と抱え込まず、必要に応じてプロに任せる選択肢を考えることで、お子さんの学習環境をより向上させてることができると思います。

家庭の負担を軽減しながら、お子さんが効率的に学習を進められる環境を作ることは可能です。家庭の状況やお子さんの性格に合った方法を検討してみるのもいいと思います。

ちなみに、私たち「家庭教師のガンバ」では年の近い大学生の先生が勉強を教えています。当然、先生たちはみんな中学受験の経験者です。先生たちの中学受験の経験談も交えながら地域のお兄ちゃんお姉ちゃんの感覚で教えることができます。

ご興味がありましたら、お気軽にご相談ください。

 

 

5. まとめ

4年生は、中学受験において基礎固めをするとても重要な時期です。この段階では、無理なく毎日少しずつ、負担にならない学習を進めることがポイントです。特に、勉強の習慣づけや基礎学力の養成に重点を置くことで、5年生・6年生のステップアップをスムーズにする土台を築けます。

また、勉強の進め方は「家庭での学習」と「外部サポート」をバランスよく取り入れることが鍵です。保護者の適切な声かけや、家庭でのサポートがお子さんの自信を育てる一方で、苦手科目の克服や学習ペースの調整が難しい場合には、塾や家庭教師といった外部の力を借りる選択肢も検討してみてください。これにより、お子さんがより効率的に学び、安心して受験に向けて努力を続けられる環境を整えることができると思います。

さらに欲を言えば、4年生の時期に「勉強の楽しさ」を感じられるよう工夫することができれば大成功です。クイズ形式の学習や図鑑、動画を活用した学び方を取り入れると、自然と学習意欲が湧いてくることがあります。特に、理科や社会は興味を引き出しやすい科目なので、保護者も一緒に取り組むことで、親子のコミュニケーションを深めながら勉強が進められるのが理想です。

何よりも大切なのは、子どもが「目標に向かって少しずつ成長している」と実感できることです。勉強が順調な時だけでなく、つまずいたときにも前向きにサポートし、「一緒に乗り越えていこう」という姿勢を見せることで、お子さんは安心して受験に挑めるようになります。

基礎を固める4年生の学習は、短期間で大きな成果を求める必要はありません。じっくりと時間をかけて「できること」を一つずつ増やし、長期的な視点で成長を見守ることが、中学受験成功への一番の近道です。この記事を参考に、無理なく、楽しみながら学びを進めていただければ幸いです。

 

家庭教師のガンバ T

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