こんにちは家庭教師のガンバのTです。自己紹介をしておくと私は医学部に通う現役大学生で、大学1年生のときからガンバで家庭教師をやっています。現在は体験のスタッフをやっていて、これから家庭教師を始めたいと思っているご家庭を訪問し、体験授業をしています。体験授業を通じてさまざまな生徒とお話をしてきた経験や僕自身の中学受験の経験に基づいて記事を書いていきます。

 

このブログでは、30年以上【勉強が苦手な子】に向けて家庭教師を紹介している「家庭教師のガンバ」が、その経験を基に情報を発信しています。ご興味のある方は公式サイトをご覧下さい。

中学受験の苦手科目を短期間で得意科目に変える方法と勉強計画>>

 

中学受験の最終局面ともいえる冬休み。この期間の過ごし方が合否を大きく左右します。特に、大手4大塾(サピックス、日能研、四谷大塚、早稲田アカデミー)の冬期講習は、生徒の学力向上を図るために非常に効果的なプログラムです。しかし、塾のカリキュラムだけでカバーできない部分や、子どもが苦手意識を持つ分野に対しては、家庭教師などのマンツーマン指導を組み合わせることも一つの選択肢です。今回の記事では、冬期講習と家庭学習のバランスを取りながら、冬休みを効率的に過ごす方法をご紹介したいと思います。

1. 冬期講習の役割とメリット

冬期講習は、受験直前期における学力向上の大きなカギとなります。この期間を通じて、生徒は以下の重要な目的を果たすことができます。

 

(1) 学習の総復習と苦手克服

冬期講習では、これまでに学習した内容を総復習する機会が多く設けられています。受験生は、ここでの復習を通じて、曖昧な部分を明確にし、知識を整理して定着させることが可能です。

また、苦手分野を効率的に克服する場としても冬期講習は効果的です。短期間で集中して学ぶことで、通常の授業ではカバーしきれなかった細かい部分まで解消できます。

具体例: 算数の図形問題や、国語の記述式問題といった「つまずきやすいが得点源になる分野」に特化した練習が多く行われるのが特徴です。これにより、短期間での点数アップが期待できます。

 

(2) 志望校別対策の強化

冬期講習では、一般的な基礎の復習に加え、志望校ごとの入試傾向に特化した授業や教材が提供されることが多いです。各学校の過去問を分析し、頻出分野や解き方のコツを学ぶことで、実践力を高めることができます。

特に、志望校が特色ある問題を出題する場合(例: 思考力や判断力、応用力が求められる問題)には、この期間中の特訓が合否を分けることもあります。

 

(3) 学習リズムの確立

冬休みは長期間の休暇であるため、家庭での学習リズムが乱れがちです。しかし、冬期講習を受講することで、一定のスケジュールに基づいて学習を進めることができ、受験本番に向けた集中力や規則正しい生活習慣を維持できます。

生徒へのメリット: 塾が提供する「限られた時間内で最大限の効果を得るための学習計画」は、生徒の自己管理能力を向上させる助けにもなります。

 

(4) モチベーションアップ

同じ志望校を目指すライバルと共に学ぶことで、自然と競争意識が芽生えます。このような環境は、自宅学習だけでは得られない緊張感と刺激を与えてくれます。

また、講習中の模擬試験や確認テストで高得点を取ることで、「この調子でいけば合格できる!」という自信につながることもあります。模試の結果が振るわなかった場合でも、課題を見つけ出す貴重な機会となります。

 

(5) 短期間での学力アップ

通常の授業とは異なり、冬期講習では短期間に集中して学ぶため、学力が飛躍的に向上する可能性があります。特に、1日数時間にわたる濃密な授業を連日受けることで、理解度と定着度が一気に高まります。

体験談: 私自身も冬期講習で苦手だった算数の速さの問題を集中的に学び、苦手意識を克服しました。短期間で「解けない問題が解けるようになる」経験をすることで、他の科目にも積極的に取り組むきっかけになりました。

 

(6) 総合的な試験対策

冬期講習では、科目ごとに重点的な指導が行われるだけでなく、総合力を試すような模擬試験や演習が組み込まれていることが多いです。本番を想定した問題演習を繰り返すことで、時間配分や試験の進め方を実践的に身につけることができます。

追加の補足: 冬期講習を最大限活用するために

塾の冬期講習を効果的に活用するためには、授業内容をただ受けるだけでは不十分です。講習終了後には必ず復習の時間を設け、授業で扱った問題を繰り返し解き直しましょう。また、講習でカバーしきれない部分については、家庭教師などの個別指導を併用することで、より深く理解することが可能です。

2. 冬休み中の学習を効率化するためのポイント

(1) 冬期講習の復習を徹底する

冬期講習で得た知識をそのままにせず、必ず復習することが重要です。特に、授業で扱った問題をもう一度解き直し、「なぜ間違えたのか」を自分の言葉で説明できるようにしましょう。

(2) 個別指導を取り入れるメリット

苦手分野にどうしても時間がかかる場合は、塾以外でのサポートを検討してみるのも一つの手段です。家庭教師などマンツーマン指導では、塾の授業で理解しきれなかった内容を丁寧に解説してもらえるため、復習効果をより高めることができます。

私自身、算数の速さの問題が苦手でしたが、個別指導の先生に基礎から応用まで分解して教わることで、苦手意識が薄れ、自信を持って問題に取り組めるようになりました。この経験が本番での高得点に直結したと感じています。

1対1で重点的にわからないところの指導を受けられる家庭教師という選択肢もあります。様々な家庭教師の会社があるのでHPなどを見て中学受験のサポートに対応しているかなど確認してみるのが良いと思います。

私たち家庭教師のガンバでは、年の近い大学生の先生が勉強を教えています。当然、先生はみんな中学受験の経験者です。先生たちの中学受験の経験談も交えながら、地域のお兄ちゃんお姉ちゃんの感覚で接することができるので、楽しく勉強することができると思います。

3. 冬休み中の勉強計画: 科目別の取り組み方

(1) 算数

算数は特に点差がつきやすい科目です。冬期講習では得意分野をさらに強化し、家庭学習では苦手分野を重点的に補強しましょう。

冬休み中にやるべきこと:

1.冬期講習のテキストを繰り返し解く

2.個別指導を取り入れ、特に理解が進まない単元(例: 平面図形や比の問題)を重点的に復習する

(2) 国語

読解力と記述力を鍛えることがポイントです。塾の冬期講習では長文読解の演習が多く行われますが、文章の要約力や模範解答の分析も重要です。

• 記述対策:家庭教師の指導では、記述問題や作文の添削を何度も受けることで、自分の弱点を的確に改善することができました。短期間で文章力が向上し、国語全体の得点が安定しました。

(3) 理科・社会

暗記科目と思われがちな理科や社会ですが、近年の中学受験では応用力や記述力が求められる傾向にあります。

理科: 実験や観察に基づいた記述問題の練習

社会: 歴史の流れや時事問題を理解し、背景を説明できるようにする

マンツーマン指導では、特に記述式の答案の添削や、苦手分野に合わせた問題の選定が効果的です。

 

4. 親ができるサポート

(1) スケジュール管理の手伝い

冬休み中は自由時間が増えるため、勉強時間と休憩時間をバランスよく管理することが大切です。親が一緒にスケジュールを組み立てることで、子どもが効率よく学習できる環境を整えられます。

(2) メンタルケア

冬期講習や家庭教師との学習で忙しい時期だからこそ、子どもが適度にリフレッシュできるよう声をかけてあげましょう。小さな成功体験を褒めることで、自信を持って取り組めるようになります。

 

5. 冬期講習を活かした直前期への準備

冬期講習は、学力を総復習し、苦手分野を克服するだけでなく、直前期の勉強法を効率化する基盤を作る役割も果たします。ここでは、冬期講習後にさらに効果的な準備を進めるための方法を具体的に紹介します。

 

(1) 過去問演習の重要性

冬期講習で基礎力と応用力を鍛えたら、次は志望校の過去問に本格的に取り組む時期です。過去問演習は、出題傾向や時間配分を体感できるため、実践力を養う上で欠かせない作業です。

具体的な進め方:

1. 冬期講習終了直後に解く: 冬期講習で扱った範囲を確認するため、基礎的な過去問から始めてみましょう。この時期の演習では満点を目指す必要はありませんが、どの分野が弱点なのかを把握することが重要です。

2. 冬休みの後半に分析: 過去問を解いた結果を基に、特に間違えた問題や理解が不十分だった箇所を徹 底的に復習します。家庭教師や個別指導を活用することで、効率的に弱点を解消できるでしょう。

私の経験:

私は冬休み中に過去問を解きながら、特に算数の応用問題でミスが続いたことに気づきました。家庭教師の先生に質問し、間違えた問題を再度解説してもらうことで、「なぜ解けなかったのか」をしっかり理解できました。その結果、次回の過去問演習では大幅にスコアが向上しました。

 

(2) 冬期講習のノートを見返す

冬期講習の授業で取ったノートは、最も新鮮な情報が詰まった宝の山です。このノートを見返しながら、問題をもう一度解き直すことで、自分の理解を深めることができます。

ポイント:

1.授業中に講師が強調していた部分を特に確認する

2.解けなかった問題をリスト化し、家庭教師や親に質問する

 

(3) 志望校別のラストスパート対策

冬休み後は、志望校の本番に特化した学習を進める必要があります。冬期講習で扱った範囲を基に、志望校の問題形式に慣れる練習を積みましょう。

家庭教師を活用する場合:

塾では扱わなかった特殊な形式の問題や、記述式の添削指導など、家庭教師を通じたオーダーメイド型の対策が可能です。

 

(4) 親の役割: サポートと励まし

冬期講習を通じて子どもの集中力が高まる一方で、精神的な負担も増える時期です。この時期、親の役割は特に重要です。

サポートの方法:

1. 過去問演習の進捗管理を手伝う

2.子どもが疲れた様子を見せたら、勉強から少し離れた時間を作る

3.冬期講習の成果を褒め、自信を持たせる

親のちょっとした声かけや励ましが、子どものやる気を支える大きな力になります。

 

まとめ

冬休みは、中学受験生にとって学力を飛躍的に向上させる最後のチャンスです。この期間をいかに過ごすかで、合否の結果が大きく変わると言っても過言ではありません。

冬期講習を通じて、これまでの総復習を行い、志望校に特化した応用力を身につけることが重要です。しかし、塾だけでは補いきれない部分があるのも事実です。特に、子どもの苦手分野や個別のニーズに応じた学習が必要な場合には、家庭教師などのマンツーマン指導を取り入れることで、効率的に弱点を克服できます。

さらに、冬休み中は塾や家庭教師に頼るだけでなく、親子で一緒にスケジュールを考えたり、過去問の進捗を確認したりするなど、家庭全体でサポートする体制を作ることが重要です。

最後に、冬期講習で得た知識をしっかりと復習し、過去問演習を通じて実践力を高めることで、自信を持って受験本番に臨みましょう。この冬休みを充実した学びの時間にすることで、合格に向けた大きな一歩を踏み出せるはずです。頑張ってください。

家庭教師のガンバ T

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