休日に「今日は勉強するぞ!」と思っていたのに、気がつけばスマホを見ていて1日が終わっていた…。そんな経験がある中学生も多いのではないでしょうか。
中学生にとって、休日の勉強スケジュールはとても大切です。平日よりも時間にゆとりがあるぶん、どう使うかで差がつきやすくなります。特に受験が近づいてくると、「どれくらい勉強すればいいの?」「1日どうやって過ごせばいいの?」と悩む人も少なくありません。
そこでこの記事では、
・受験生
・中学1〜2年生
・テスト前・テスト期間中
この3つのケースに分けて、理想的な休日の勉強時間やスケジュールの立て方をご紹介していきます。
「どうやって勉強を続ければいいかわからない」
「今のままで大丈夫かな……」
そんな不安がある人も、今日からできることを一つずつ始めていけば大丈夫。ぜひ自分のペースに合わせて、勉強のリズムを整えていきましょう。
みんなはどれくらい勉強してる?中学生のリアルな休日勉強時間
「休日は〇時間勉強しよう!」と言われても、そもそもみんなどれくらい勉強しているのか、気になりますよね。ここでは、文部科学省の調査データをもとに、実際の中学生たちの勉強時間を見てみましょう。
休日の勉強時間は「1〜2時間」が最多の傾向
※下記文献を参考に編集部で作成
(参照 :令和6年度全国学力・学習状況調査の結果(概要)p.47| 文部科学省・国立教育政策研究所)
文部科学省が令和6年に行った全国調査によると、中学3年生の休日の勉強時間で最も多い傾向にあるのは「1〜2時間」(令和6年度データを参照)でした。
中には4時間以上勉強している人もいますが、それはごく一部。多くの中学生は、部活や習い事などで忙しく、勉強時間をしっかり確保できていないのが現状のようです。
でも、これはちょっと心配…。受験を意識するなら、1〜2時間では足りないのが本音です。学校の宿題だけであっという間に終わってしまい、「自分の苦手を見直す時間が取れない」という声もよく聞きます。
とくに受験生は、学校の進度に合わせた勉強にくわえて、過去の復習や入試対策の演習もしっかりやっておきたいところ。そのためにも、休日はとても貴重な時間なんです。
約36%の中学生は「勉強習慣がついていない」状態
同じ調査で、「休日に1時間も勉強していない」中学生の割合は、およそ36%にものぼりました。これは、3人に1人以上が「ほとんど勉強していない」ことを意味しています。
勉強って、気合だけでいきなり長時間できるものではありません。まずは、毎日少しずつ机に向かう習慣をつけることが大切。
「1時間も続かない…」という人は、30分でもOKです。短い時間からスタートして、慣れてきたら少しずつ時間を増やしていくのがコツです。
「勉強の時間が取れない」と感じている人も、まずはスマホやテレビの時間を少し見直してみましょう。
勉強に使える時間、きっと見つかるはずです。
【中学生向け】休日におすすめの勉強時間と時間の使い方のコツ
休日はまとまった時間がとれるチャンスです。でも「何時間くらい勉強すればいいの?」「どんなふうに時間を使えばいいの?」と、迷ってしまうこともありますよね。
ここでは、以下の3つのタイプ別に、おすすめの勉強時間と時間の使い方のポイントをご紹介します。
・受験生(中3)
・中1・中2
・テスト前・テスト期間中
自分の状況に合わせて、ムリのない範囲から取り入れてみてくださいね。
受験生は「1日5時間以上」を目安にしよう
おすすめの勉強時間:5時間以上
主な学習内容:
・学校の課題
・学校の授業に合わせた演習
・苦手な単元の復習
・受験対策の問題演習(5教科ローテーション)
時間の使い方のコツ:
「午前・午後・夜」にわけて、1日を3ブロックに分割すると◎
受験生は、学校の課題だけでなく、入試本番に向けた演習にも取り組まなければなりません。そのため、最低でも5時間以上の勉強時間をつくっていきたいところです。
とはいえ、「5時間ずっと勉強し続ける」のは、集中力的にもかなり大変。人間の集中力はだいたい45〜50分が限界といわれているので、1コマ50分×2回を1セットとして、
・午前
・午後
・夜
この3つの時間帯に分けて取り組むのがおすすめです。
たとえば…
午前→学校の授業に沿った課題・問題演習
午後→苦手な科目の復習(英語・数学など)
夜→入試対策の問題演習(5教科ローテ)
といったように、時間帯ごとにテーマを決めておくと、気持ちも切り替えやすくなります。
部活を引退してから本格的に勉強モードに入る人も多いですが、それまでのあいだに「机に向かう習慣」を少しずつつけておくと、受験期にスムーズに移行できます。
中1・中2は「3時間」を目標に取り組もう
おすすめの勉強時間:3時間程度
主な学習内容:
・学校の課題
・授業に沿った演習問題
・過去の範囲の復習・演習
時間の使い方のコツ:
「午前と夜」または「午後と夜」に分けて、2ブロックで無理なく進めよう
中学1、2年生は、部活や習い事が忙しくて、なかなか長時間の勉強が難しいこともあると思います。でも、「部活があるから勉強できない」はちょっともったいない!
たとえば部活が午前に終わる日なら、午後や夜に時間をつくれますし、午後が部活なら、午前中のうちにサッと取り組むこともできますよ。
おすすめは、1日を2ブロックにわけて、50分×2コマずつ勉強するスタイル。
午前 or 午後→学校の課題・授業に沿った問題演習
夜→過去の復習や、苦手な単元の見直し
中2までに復習の習慣をつけておくと、中3で受験勉強を始めるときにとてもスムーズです。「今やっておくことで、あとがラクになる」と思って、コツコツ進めていきましょう。
テスト前・テスト期間の休日は「5時間以上」がおすすめ
おすすめの勉強時間:5時間以上(全学年共通)
主な学習内容:
・テスト範囲に合わせた科目別の演習
・苦手単元の見直し
・学校の課題やワークの仕上げ
時間の使い方のコツ:
「午前・午後・夜」の3ブロックに分けて、集中できる時間をキープ
テスト前やテスト期間中の休日は、学年に関係なく5時間以上の勉強時間を確保しておきたいところです。
もちろん長時間集中するのは簡単ではありませんが、50分×2コマ×3セットに分ければ、気持ち的にもだいぶラクになります。
たとえば…
午前→学校の課題・英語の暗記系(単語・熟語)
午後→数学の計算演習・国語の記述問題練習
夜→理科や社会のインプットと演習
こんなふうに分けておくと、「今日はこれをやる!」という計画も立てやすく、効率もアップします。テスト勉強は「なんとなく」でやるよりも、事前にしっかり計画を立てて進めるのがポイントです。何を、いつ、どれくらいやるかを明確にしておくと、迷わず取り組めます。
中学生におすすめ!タイプ別・休日の勉強スケジュール例
「勉強時間の目安はわかったけど、実際どんなスケジュールにすればいいの?」
そんなふうに思っている方のために、ここでは「受験生」「中1・中2」「テスト前」の3タイプ別に、休日のスケジュール例をご紹介します。
自分の部活や生活スタイルに合わせて、調整しながら活用してみてください。
【受験生向け】休日にしっかり取り組みたい人のスケジュール例
<スケジュールのポイント>
・起きる時間は平日と同じくらいにして、生活リズムを崩さないようにしましょう。
・勉強は「午前・午後・夜の3ブロック」に分けて進めると集中力が保ちやすいです。
・合間にリフレッシュの時間や軽い運動を入れると、脳の働きもアップ◎
・21時以降はあまり詰め込みすぎず、暗記や復習などの軽めの学習にするのがコツです。
【中1・中2向け】部活と両立できる勉強スケジュール例
< スケジュールのポイント>
・部活がある日は無理をせず、「午後と夜の2ブロック」で勉強時間を確保しましょう。
・それぞれ50分×2コマを目安にすると、集中力が続きやすくなります。
・夜は暗記ものや復習に充てると、翌日にも記憶が残りやすいです◎
【テスト前向け】休日の勉強スケジュール例(全学年)
< スケジュールのポイント>
・1日6コマ(50分×6)を目安に、「午前・午後・夜の3ブロック」で勉強時間を分けましょう。
・勉強ばかりになりすぎず、おやつや自由時間も取り入れることが大切です。
・集中が続かないときは、勉強の種類(計算→暗記→記述など)を変えると気分転換になります。
休日スケジュールを立てるときのコツ&気をつけたいポイント
せっかくやる気になってスケジュールを立てても、「思った通りにできなかった…」と落ち込んでしまうこともありますよね。
でも大丈夫。はじめはうまくいかなくても、少しずつ調整しながら、自分に合った形を見つけていけばOKです。
ここでは、休日のスケジュールを立てるときに意識しておきたいコツや、よくあるつまずきポイントをご紹介します。
無理のない計画からスタートして少しずつステップアップ
「やる気が出たから、一気に5時間勉強しよう!」と張り切る気持ち、すごく素敵です。でも、いきなり高い目標にすると、途中で疲れてしまったり続かなかったりして、逆に自信をなくしてしまうことも…。まずは30分や1時間など、自分が「これならできそう!」と思える時間から始めてみましょう。
例えばこんな感じ:
・30分勉強+10分休憩を1セットにする
・1日2セットできたら合格!
これを少しずつ増やしていくことで、無理なく勉強の習慣が身につきやすくなります。
自分の1日の過ごし方を“見える化”してみよう
「勉強しなきゃ」と思っていても、「時間がない!」と感じることってありませんか?そんなときは、まず1日のタイムスケジュールを紙に書き出してみるのがおすすめです。
たとえば…
・朝起きてから何をしていたか?
・スマホを見ていた時間はどれくらい?
・ぼーっとしていた時間は?
こんなふうに1日を振り返ってみると、「意外と無駄にしてた時間があるかも…」と気づけることがあります。その中のほんの30分だけでも、勉強に回せたら大きな前進です!
スケジュール通りにできないときは、生活習慣を見直してみて
「計画通りにやろうと思っても、つい眠くなっちゃう…」
「30分も集中できない…」
こんなふうに感じる場合、もしかすると生活リズムが崩れているのかもしれません。特に、
・寝る時間が遅い
・朝なかなか起きられない
・昼夜逆転している
…なんて人は、まず睡眠や食事のリズムを整えることからはじめてみましょう。
脳がしっかり目覚めるようになると、自然と集中できるようになりますし、勉強もはかどるようになります。
まとめ|休日の勉強は「続けること」がいちばん大事
中学生にとって、休日はとっても大切な時間。「部活もあるし、予定もあるし、なかなか勉強時間がとれない…」という人もいるかもしれませんが、毎週の休日をどう使うかで、成績に差がついていきます。
勉強時間の目安としては…
・受験生なら【5時間以上】
・中1・中2生は【3時間程度】
・テスト前は学年関係なく【5時間以上】
このくらいを目標にしてみましょう。最初から完璧にやろうとしなくて大丈夫。自分のペースで少しずつステップアップできればOKです。
また、1日の中で「朝・昼・夜」や「午前・夜」などに分けて勉強時間を確保すると、気持ちの切り替えがしやすくて続けやすくなります。
長時間の勉強が難しい人は、小さな目標を達成することを大切にしてみてくださいね。たとえば…
・「朝ごはんの前に英単語3個覚える」
・「夜ごはんのあとに数学ワークを2問だけ解く」
…そんなふうに、コツコツ積み重ねることが何よりの近道です!「机に向かうことがあたりまえ」になると、勉強がグッとラクになります。自分の未来のために、今日から小さな一歩を踏み出してみましょう。
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