多くの人が夏休みが始まるのを楽しみに待っていたと思います。何をして遊ぶかワクワクしている子が多いのではないでしょうか。ただ、その一方で、1学期の期末テストの結果で落ち込んでいる人も少なくないと思います。夏休みくらいはテストのことなど忘れたいと思うかもしれませんが、テスト結果が悪かったとき、その後の夏休みは大切な期間になります。勉強にしっかり取り組んだかどうかによって、2学期からの差が付いてしまうのです。
夏休みを楽しみながらも、無駄な時間を作ってしまわないようにする心構えが重要です。本当の意味で有意義な休みになるように、過ごし方を考えていきましょう。
夏休みの過ごし方はその後を左右する
夏休みに何をして遊ぶか楽しみな計画を立てたり、部活に入っている人は練習や大会で毎日忙しくなると思います。また、夏休みは思い出作りのための大切なイベントでもありますよね。ただ、楽しい思い出を作りだけでなく、学習にも取り組めるように工夫することも忘れないで下さい。
遊びや部活で毎日予定が埋まっていても、長い夏休みには必ず空き時間があるはずです。このヒマになった時間をどう使うかで、2学期からの実力に差がつきます。塾で毎日のように夏季講習に行っている人と、毎日遊んでばかりいる人とでは当然に差が開きますよね。1学期のテスト結果もどうせ悪かったのだからと諦めず、ここでしっかり持ち直しましょう。
夏休みの適切な過ごし方
夏休みを無駄にしたなと感じてしまう人とそうでない人の差はどこにあるのでしょうか。休みを大切に使うためには、今は何をすべき時間か自分で考えることが重要です。
宿題は大前提の課題
夏休みを心待ちにしている人にとって、宿題は気分を重苦しくさせるでしょう。テキスト課題だけではなく、自由研究や読書感想文などもあります。学校が始まる直前になって、毎年焦る人も大勢いるはずです。
反対にきちんと宿題計画を立て、スムーズに課題を終える人もいます。これ一度やってみるとわかるのですが、追い込まれて間際にやるより計画を立ててやった方が圧倒的に簡単です。計画を立てるのを面倒がらずに、ぜひチャレンジして下さい。
そして、夏休みを有意義に過ごすためには、宿題にプラスして自分を高める必要があります。宿題だけ終わらせてあとは何もしない、ではもったいない期間だと思うのです。1ヵ月を大切に使えば、夏休み明けにクラスメイトをビックリさせることもできますよ。
最初に計画を立てる
夏休みの初日までに、休暇中のスケジュールや過ごし方を考えておきましょう。
まず、すでに決まっている部活のスケジュールや、遊びの約束をまずは予定表に書き込んでみましょう。夏休みの期間の全てではなくても、1週間程度ごとに作成しても大丈夫です。重要になるのは部活や遊び以外の、予定が空いている部分です。夏休みをダラダラ過ごしてしまう人の多くは、ここを有意義に使えていません。そのためスケジュールが目で見て分かるようになっていることが大切になります。そうすると、今自分が何をすべきか一目で分かるので、だらけてしまう時間を防げます。
そして、1日の予定はザックリ入れるのではなく、なるべくいくつかに分割しましょう。たとえば午前、午後、夜の3区分を作ると予定表がスッキリするはずです。午前中に部活が入っているなら、午後や夜の時間は勉強に使えますよね。
勉強の予定を入れた個所は、さらに学校の時間割のように細かく区切ると効率的です。「30分間は国語、次の10分は休憩、その次の30分は数学」のように組み立てていきます。宿題計画も一緒に立てると、最後の方で慌てなくて済みます。最初に宿題を重点的にやるか、夏休み後半にかけて宿題を終わらせるかは自由です。
それから、自分のやりやすい方法を最初の1週間で確認してみて下さい。問題なければそのままの形で、問題がありそうなら検討しなおしましょう。また、ギリギリの予定を立てて宿題が提出できなくならないように注意して下さい。
夏の計画作りで何よりも大切なのは、できるだけ毎日勉強することです。休み中に学習習慣が身に着けば、新学期からの勉強にも取り組みやすくなりますよ。
家庭学習のポイント
夏休みは学校に行かない分、家庭での自主学習が重要なポイントになります。家庭学習の習慣ができると、テスト対策や受験対策でも役立つでしょう。
テストの見直しと授業の総まとめ
普段学校があるときは、毎日が忙しくて総復習の時間はなかなか取れません。日中は学校で授業を受け、夕方は部活動に励む生徒が多いのではないでしょうか。帰宅した後は、ついついゲームや趣味の時間が長くなり、勉強まで手が回來人も少なくないと思います。そのため夏休みは学習の総まとめにうってつけの期間なので、部活動以外のほとんどが自由に使える時間ですよね。もちろん休暇日程なので、外出などのリフレッシュを予定に入れても大丈夫ですが、遊んでばかりで勉強がおろそかになってしまわないよう、スケジュール管理をしましょう。
ちなみに、夏休み前の期末テストの結果はどうでしたか?良い結果が出なかった場合にも落ち込む必要はありません。せっかくなので、テストで誤答してしまった部分を見直しましょう。テストの答案は有効に活用できる教材です。間違えたところや惜しかったところを重点的に見直しましょう。間違いを正すということは、苦手克服に1歩近づくということですからね。また、夏休み前の授業の総復習も忘れてはいけません。新学期のテスト範囲になるので、教科書や問題集を見直しましょう。
数学と英語の基礎固めをする
夏休みはとても長い期間なので、勉強の土台作りに適しています。特に数学と英語は基礎力が重要です。基礎部分がしっかりしていないと、受験時期になるにつれてどんどん苦しくなってきます。たとえば、英語は単語や熟語が分かっていないと長文が苦手になりやすいです。正確な文法の確認も必須事項となりますし、習った部分をきちんと理解しておけば、新学期の授業にも余裕をもって臨めます。
数学も同様に、基礎計算や公式を見直しながら問題を解きましょう。数学は学年が上がるにつれて授業の難易度が格段に上がっていく科目です。新学期のテストで良いスタートが切れるように、分からないところを重点的に見直して下さい。
家庭教師を利用する
家庭教師は夏休みを有効活用するための頼もしい助っ人です。特に期末テストの結果が悪かった子は、改善のために、この機会に相談して下さい。できないポイントを克服して新学期の準備をしましょう。
マンツーマンの丁寧な指導なので、自分に合ったペースで勉強できるので学校の授業のようにおいて行かれる心配もありません。また、ただでさえ近年は災害レベルの猛暑が続いています。塾のために家から出ようとするだけで気が滅入ってしまう子もいると思います。暑い時期のモチベーション維持のためにも、家庭教師は便利かもしれませんね。また、自宅で待っていれば先生が来てくれるので、通学時間も省ける部分もメリットだと思います。
1人で学習しているとついついダラけてしまう人も、先生が来ればリセットできるはずです。テスト結果で落ち込むよりも、次のテストに向けてよりよい学習環境を整えましょう。
まとめ
テストの結果が悪かった後の夏休みの過ごし方を解説しました。保護者の方にとって、お子さんの勉強に関して焦りを感じることはあると思います。お子さんは、夏休みに勉強のことばかり考えたくないと思っていると思いますが、どこかで不安な気持ちはあるはずなので、その気持ちを聞いてみて下さい。
夏休みにしっかり学習に取り組めば、新学期以降の成長を期待できます。お子さん自身で計画が立てられない場合は、ご両親やご兄弟、塾や家庭教師などの協力は必要になると思います。ですから、お子さんがどんな様子なのか見てあげて下さい。
1年生の2学期以降からはどんどん勉強のレベルが上がっていきます。夏休み前のテスト結果を糧にして、この夏休みに実力アップできるような学習を考えていきましょう。
家庭教師のガンバ 今村 剛