はじめに内申書の基本的なことを理解していきましょう。

高校入試での合格を目指す際、内申点は非常に重要な要素です。特に公立高校の合格者の選抜においては、ウェイトがかなり高く、志望校を決める際に一番最初に考えるのが内申書なのかもしれませんね。

しかし、多くの受験生や保護者は、どの程度の内申点が必要なのか具体的に理解していないことが少なくありません。わかっているようで、具体的にわかっているわけではないという、そのような状態です。

この記事では、内申点がどのようにして高校入試に影響するのか、そしてどのように準備すべきかについて詳しく解説します。

内申点とは?

内申点は、中学校での学年末の成績や態度、出席状況などが総合的に評価された点数です。この点数は、高校入試において学力テストのスコアと並んで重要視されるため、希望する高校に進学するためには適切な内申点を確保することが必須です。個人調査書とも呼ばれています。

また、受験当日の入試と内申書の重要度は、各都道府県によって多少差があります。できることなら、あらかじめ各都道府県の教育委員会のホームページなどで、選抜基準など調べておくといいかもしれませんね。特に、何年生の内申が必要とされるのかは地域によって大きな差があり、中学1年生の内申から評価される地域もあれば、中3だけの地域もあります。

自分が住んでいる地域の情報は、後悔しない為にも早めに確認しておきましょう。  内申点の重要さ>>

東京都では

東京の都立高校の受験の際は、

・当日の学力検査(入試)と内申(調査点)を「7:3」

・当日の学力検査(入試)と内申(調査点)を「6:4」

という比率で合格判定をしている学校があるようです。

東京都教育委員会のHPはこちら

東京都の教育委員会のHPの中段ぐらいに「令和6年度東京都立高等学校入学者選抜実施要綱等」という項目があるので、そちらに詳しく記載されています。

 

 

内申点の重要性:なぜ重視されるのか?

多くの高校では、内申点と入試の成績を合わせて生徒の適性を判断します。

また、文部科学省のHPには高校受験において、合格者の選抜は当日の適性検査以外に内申書(調査書)を加味して判断するように記載があります。おそらく内申書を重視するということは、

①学校の授業に積極的に取り組んでいるか

②教科書(文部科学省の推奨している学習)を大切にしているか

ということのチェックにもなるのだと思います。

近年では多種多様なコースが生まれ、それによって内申書をどこまで重視するかはそのコースによって柔軟にはなってきたものの、やはり重要であることは変わらないようですね。

ですから、内申点が高ければ高いほど有利になることが一般的ですし、内申点が高いと入試で多少の失敗を補うことができる場合もあります。

内申点の目安:どの程度必要か?

一概に表現するのは難しいのですが、地域で一番の高校を目指す場合、内申点の目安としてはオール5(最高評価)を目指す必要があります。

目指している高校の偏差値を目安にして、必要な内申点(学校の成績)をイメージすると、これくらいのイメージしょうか。

偏差値40~45 = ALL 2

偏差値45~55 = ALL 3

偏差値55~60 = ALL 4

偏差値60~65 = ALL 4以上

偏差値65~  = ALL 5

地域や学校によって異なるため、事前に具体的な基準を確認して下さい。

近年では学校の成績が、相対評価から絶対表に変更されているので、正確に関連付けるのは難しいですが、一つの目安と考えて頂ければと思います。

内申点を上げる方法

次は内申点を上げる方法や注意点について考えてみましょう。

  1. 定期テストでの高得点:定期テストの結果は内申点に大きく影響するため、学校の授業をしっかりおさえ定期テスト対策の準備を怠らずに、できるだけ定期テストで高得点を取れるようにすることが重要です。このことは目をつぶることはできないことだと思います。 効果的な定期テスト対策>>
  2. 提出物と授業態度の評価:日頃からの課題の提出や授業態度も通知表の成績に加味されるため、常に積極的に取り組む必要があると思います。
  3. 先生との良好な関係:先生も人の子です。頑張っている子を応援したくなる気持ちはあるはずです。良好な関係を築くことで、評価においても好影響を及ぼすことも・・・
  4. 生徒会活動や部活動、委員会活動:学校生活に積極的に参加しているという評価をもらえる点ではプラスになるはずです。
  5. 英検など:英検などの資格については具体的に内申にプラス1とか2されるというような決まりが、教育委員会毎に定められているようです。英検を取るメリットは?>>
 

まとめ

内申点は高校入試で非常に重要な役割を果たします。理想の高校に合格するためには、内申点を理解し、適切な準備と対策を行うことが必須です。

ただし、特別なことを何かしないといけないというわけではなく、学校の通い、しっかり授業を受けてテストを受けるというような基本的なことがとても大事です。その後は、「授業をしっかり理解すること」を目指し、その次は「定期テストの点数を上げていくこと」を目指すというように、順番に意識していけばいいことだと思います。

つまり、内申点を上げていくということは、学校生活を充実させていくということです。充実した学校生活をおくれるように頑張りましょう。この記事が、あなたの高校入試対策に役立てばうれしいです。

勉強が嫌いな子の為の家庭教師はコチラ>>

 

家庭教師のガンバ 今村