こんにちは家庭教師のガンバのTです。自己紹介をしておくと私は医学部に通う現役大学生で、大学1年生のときからガンバで家庭教師をやっています。現在は体験のスタッフをやっていて、これから家庭教師を始めたいと思っているご家庭を訪問し、体験授業をしています。体験授業を通じてさまざまな生徒とお話をしてきた経験や僕自身の中学受験の経験に基づいて記事を書いていきます。

 

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【中学受験を成功させるための心構え】>>

 

中学受験を控え、いよいよ最後の追い込みの時期がやってきました。この時期は、受験生も親も緊張や不安でいっぱいになることが多いかと思います。私自身も、同じような状況でたくさんのプレッシャーを感じていましたが、最後の直前期に効果的な勉強方法を実践することで、自信を持って本番に臨むことができました。この経験をもとに、合格へのラストスパートに役立つ勉強法と過去問の使い方についてお伝えしたいと思います。

 

はじめに

中学受験の本番が目前に迫り、最後の追い込みを迎えた今、受験生も保護者も大きなプレッシャーと不安を感じていることでしょう。受験直前期は、ただがむしゃらに勉強するだけではなく、効果的に勉強方法を見直し、限られた時間で最大の成果を上げることが重要です。私もかつて中学受験を経験したとき、また、何人もの生徒を教えてきた経験からこの時期に何をするかで結果が大きく変わることを痛感しました。直前期の学習方法や過去問の使い方を工夫することで、受験本番に自信を持って臨むことができたのです。

今回の記事では、私自身の体験を交えながら、合格に向けた最後の追い込みとして実践すべき勉強法や過去問の活用法について具体的に解説します。このラストスパートを効率的に乗り切り、皆さんが志望校合格への確かな一歩を踏み出せるようお手伝いできれば幸いです。

 

1. 直前期の勉強方針:新しいことは極力増やさない

中学受験の直前期は、時間が限られているため、新しい知識や難しい問題に取り組むよりも、既に学んだ内容を確実に定着させることが重要です。この時期に「この問題は解けない」と焦って新しい内容に手を出してしまうと、かえって理解が浅くなり、結果的に自信を失ってしまうことがあります。

私もこの時期に、「もっとやるべきことがあるのでは?」と焦りを感じたことがありました。しかし、塾の先生に「新しいことよりも、今できることを確実にしておく方が大切だよ」とアドバイスを受け、勉強の方針を見直しました。その結果、自分の中で理解が浅かったところを重点的に復習することで、不安が和らぎ、精神的にも安定して試験に臨むことができました。

直前期の勉強では、以下のポイントを意識すると良いと思います。

• 苦手な分野や間違えやすい問題に集中する。

• 簡単な問題を素早く解く練習をし、基礎を確実に。

• 知識の整理を行い、暗記が必要なものを再確認。

 

2. 過去問の重要性と効果的な使い方

直前期に最も力を入れるべきなのが「過去問演習」です。過去問は、志望校の出題傾向を把握し、どのような問題が出題されるかを知るのに最適な教材です。ただ、単に問題を解くだけでは効果が薄く、しっかりと目的を持って取り組むことが大切です。

(1)出題傾向の把握と頻出分野の重点的な対策

志望校の過去問を解くと、その学校がどのような分野を重視しているかが見えてきます。例えば、私が受験した学校では算数の「割合」や「図形の応用問題」がよく出題される傾向がありました。そこで、過去問を分析し、「この分野が頻出であるなら、特に重点的に復習しよう」と対策を立てました。このように、過去問を通じて出題傾向を理解し、頻出分野の対策を優先的に行うことが合格への近道となります。

(2)時間配分の感覚をつかむ

中学受験の試験は時間制限が厳しいことが多く、制限時間内に解き切る力が求められます。そこで、実際に過去問を解く際には本番同様の時間で取り組み、時間配分の感覚を養うことが重要です。私も過去問を解くときに「あと何分で次の問題に移るべきか」など、時間配分に注意しながら演習しました。この訓練により、本番でも焦らずに問題に取り組むことができました。

(3)解いた後の見直しと弱点分析

過去問を解いたら必ず「見直し」を行い、間違えた問題や曖昧だった箇所を確認しましょう。私も見直しを徹底することで、自分の弱点や曖昧な理解が浮き彫りになり、その都度対策を打つことができました。この見直しは、問題を解くことと同じくらい重要で、理解度を深めるための重要なステップです。

 

3. 各教科の直前対策ポイント

中学受験では、各教科ごとに異なる対策が求められます。直前期のそれぞれの教科に適した勉強法を簡単にご紹介します。

【算数】基礎力の確認と頻出問題の反復

算数では、特に「基礎問題」を確実に解けるようにすることが大切です。直前期は難問に取り組むよりも、基本的な計算問題や頻出の文章題などを解き直すと良いでしょう。また、同じ問題を繰り返し解くことで解法を体に染み込ませることが効果的です。私もこの方法で基礎力を強化し、確実に得点できる問題を増やしました。

【国語】記述問題の練習と文章読解のスピード強化

国語の試験では記述問題の比重が大きいことが多いため、直前期には記述の練習が欠かせません。過去問を使って、問題文をしっかり読み解き、自分の言葉で答えを書く練習を行いましょう。また、文章を速く読み取る練習もしておくと、本番でも焦らずに対応できるようになります。

【理科】実験や観察問題の理解と苦手分野の復習

理科は、実験や観察に基づく問題が多いため、それぞれの実験方法や結果の解釈を理解しておくことが大切です。私も当時、苦手だった分野(例えば力学や化学反応)を重点的に復習し、理解が曖昧な点を一つずつ解消しました。理解が深まると自信がつき、本番でも落ち着いて問題を解くことができました。

【社会】暗記項目の最終確認と重要年号の整理

社会は暗記が多いため、直前期には頻出項目や重要年号の確認を行いましょう。特に歴史や地理の知識は暗記が中心となるので、効率よく覚えられるよう、ノートにまとめたり、テスト形式で自分をチェックしたりすると効果的です。

 

4. 親ができるサポート:精神的な支えとリラックス環境の提供

直前期の勉強はプレッシャーが大きく、精神的な負担もかかりやすいです。この時期、親ができるサポートとして、子どもがリラックスできる環境を整えてあげることが非常に大切です。私も親に「何か手伝ってほしいことがあれば言ってね」と声をかけられることで、精神的に支えられていました。

また、試験が近づくと「まだ勉強が足りないのでは?」と感じることが多いですが、親が子どもの努力を認め、励ますことも重要です。例えば、「今まで頑張ってきたから大丈夫!」と声をかけるだけで、不安が少し和らぎます。プレッシャーを和らげるために、親子でリラックスできる時間を作ることも、合格への後押しとなるでしょう。

 

 

まとめ

中学受験の直前期は、限られた時間の中で効率的に学習し、合格に向けた準備を整える非常に重要な時期です。このタイミングで意識しておくべきポイントをおさらいしましょう。

1. 勉強の方針を明確にする

新しいことに挑戦するのではなく、これまで学んできた内容を確実にすることが直前期の鍵です。苦手分野や頻出問題を重点的に復習し、解ける問題を確実に得点できるようにしましょう。基礎力を固めることが成功への近道です。

2. 過去問を最大限活用する

過去問演習を通して、志望校の出題傾向や頻出分野を把握し、本番に近い状況で練習することで、時間配分の感覚を養います。解きっぱなしにせず、復習や弱点分析を徹底することで、知識を定着させましょう。

3. 各教科ごとに適した対策を行う

算数、国語、理科、社会、それぞれの教科で必要な対策は異なります。特に苦手科目には重点を置き、短期間で成績を伸ばせる工夫を取り入れましょう。

4. 精神面を整える

最後の追い込みで体力的にも精神的にも疲れが出やすい時期だからこそ、無理をしすぎずリラックスする時間を作ることが大切です。また、保護者の方が子どもの努力を認め、安心感を与えることで、受験生の自信を引き出せます。

このように、直前期の勉強は「効率性」と「精神面の安定」の両方が重要です。私自身も、この時期に過去問を繰り返し解き、弱点を補強し、家族の支えを受けて自信を持って本番に臨むことができました。

受験は決して楽な道ではありませんが、これまで努力してきたことは必ず自分の力になります。最後のこの期間をどう過ごすかが、志望校合格を左右すると言っても過言ではありません。焦らず、計画的に取り組むことで、自分の力を最大限発揮してください。

皆さんが本番でベストを尽くし、笑顔で合格発表の日を迎えられることを心から願っています!

 

家庭教師のガンバ  T

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