「数学だけが足を引っ張って、志望校のレベルを下げないといけないかも…」
「関数や図形の証明問題を見ると、頭が真っ白になる」
「計算ミスが多くて、内申点も模試の点数もボロボロだ…」
はじめまして。私は「家庭教師のガンバ」の体験スタッフTです。日々、勉強が苦手だったり、これから頑張りたいと思っていたりするお子さんと保護者の皆様のご自宅に伺い、一人ひとりに合った勉強のやり方から一緒に見つけていくお手伝いをしています。
高校受験において、数学は非常に重要な科目です。配点が高いのはもちろん、一度つまずくと、どこから手を付けていいかわからなくなり、あっという間に「苦手科目」になってしまうからです。
しかし、もしあなたが今、数学に苦手意識を持っていたとしても、絶対に諦めないでください。
断言します。数学ができないのは、生徒本人の才能やセンスのせいではありません。
それは、サッカー選手になりたいのに、ずっと野球の練習をしているようなもの。ただ、高校受験の数学を攻略するための「正しい勉強法」を知らないだけなのです。
この記事では、私たちがこれまで何百人もの「数学ギライ」な受験生を、志望校合格へと導いてきた経験から見つけ出した、数学の成績を本気で上げるための最強の科目攻略法を、具体的なステップで徹底的に解説します。
この記事を読み終える頃には、「なぜ自分は数学ができなかったのか」という原因がわかり、「入試本番までに何をすれば点数が上がるのか」という具体的な道筋がハッキリと見えているはずです。
なぜ? 高校受験の数学でつまずく「3つの落とし穴」
攻略法をお伝えする前に、なぜ多くの中学生が数学でつまずくのか、その「落とし穴」を知っておく必要があります。
落とし穴1:すべてが「積み上げ式」であること
数学は、他の科目と決定的に違う点があります。それは、前の単元が理解できていないと、次の単元が絶対に理解できない「積み上げ式」の科目であることです。
例えば、中学3年生で習う「2次関数」。これがわからない原因は、中3の内容にあるとは限りません。
- 「2次関数」がわからない
↓
- 中2の「1次関数」のグラフや変化の割合が曖昧?
↓
- 中1の「比例・反比例」の時点でつまずいている?
↓
- いや、そもそも中1の「文字式」のルールや「方程式」の移項ができていない?
↓
- もっと言えば、小学校の「分数・小数」の計算が…?
このように、数学の「わからない」は、過去のどこかにある「小さな穴」から始まっています。入試直前になって中3の応用問題ばかり解こうとしても、土台がグラグラなら、点数には繋がりません。
落とし穴2:「わかったつもり」という最大のワナ
学校や塾の先生の解説を聞いて、「なるほど!」「わかった!」と思うことはありませんか?
実は、これが数学で最も陥りやすいワナです。
プロの解説はわかりやすいため、誰でも「わかった気」になれます。しかし、数学における「わかる(インプット)」と「自力で解ける(アウトプット)」の間には、天と地ほどの差があります。
授業を聞いて満足し、いざ一人で問題集を開くと手が止まる。これは、勉強している「つもり」になっているだけで、全く実力がついていない典型的な例です。高校受験は「わかっていること」ではなく、「自力で解けること」で合否が決まるのです。
落とし穴3:基礎(計算力・基礎問題)の軽視
「自分は応用問題ができないんだ」と悩んでいる受験生の多くが、実はその手前の「基礎問題」や「計算力」に課題を抱えています。
- 計算のスピードが遅く、入試本番で時間が足りない。
- 符号ミス、移項ミス、約分忘れなど、ケアレスミスが多い。
計算力は、数学における「筋力」や「体力」と同じです。体力がないのに、難しいテクニック(応用問題)を学ぼうとしても、試合(入試)では勝てません。
入試問題の(1)や(2)で出されるような計算問題や基礎問題を「バカにせず」完璧に正解できる力こそが、数学攻略の第一歩なのです。
【高校受験】数学の偏差値を上げる鉄則3ステップ【科目攻略法】
では、具体的にどうすれば数学を攻略できるのでしょうか? 私たちが必ず実践してもらう、たった3つの鉄則をご紹介します。これは、今からでも絶対に間に合う方法です。
ステップ1:【最重要】「わかる」ところまで徹底的に戻る(さかのぼり学習)
数学攻略の第一歩にして、最も重要なステップです。
もし今、あなたが中学3年生で「相似な図形」がわからないなら、そこを必死に勉強しても非効率です。プライドを捨てて、自分が「100%完璧にわかる」という単元まで戻る勇気を持ってください。
- 中3「相似」がわからない → 中2「図形の合同」の証明は? → 中1「平面図形(作図など)」は大丈夫か?
- 中3「2次方程式の利用」がわからない → 中2「連立方程式の利用」は? → 中1「1次方程式の利用」は?
「受験生なのに、中1の内容に戻るなんて…」と焦る気持ちは痛いほどわかります。しかし、私たちが断言します。これが志望校合格への最短ルートです。
グラグラの土台を直さずに進むことこそが、最大の遠回り。私たち家庭教師の最初の仕事も、この「つまずきの根本原因」を見つけることです。
「こんな簡単なところから…」と思うかもしれませんが、その「簡単なところ」を完璧に固めることが、すべての応用問題につながるのです。
ステップ2:基礎問題を「自力で解ける」まで繰り返す
さかのぼる場所を見つけたら、次にやるべきことは、教科書の「例題」や、問題集の「A問題(基本問題)」だけを徹底的に繰り返すことです。
絶対に、いきなり志望校の「過去問」や「発展問題」に手を出してはいけません。
高校入試の数学問題は、どれだけ複雑に見えても、その多くは「基礎問題の組み合わせ」でできています。
数学の勉強とは、難しい問題を1問悩み抜いて解くことではなく、簡単な問題を100問スラスラと完璧に解けるようにすることです。
1. まずは、解説や答えを見ながらでいいので、解き方を「理解」する。
2. 次に、何も見ずに、もう一度「自力で」解いてみる。
3. スラスラ解けるようになるまで、同じ問題を何度も(最低3回は)繰り返す。
計算ドリルなどを毎日10分でもいいので続け、「計算体力」をつけることも非常に効果的です。この「基礎の徹底反復」こそが、数学の揺るがない土台を作ります。
ステップ3:「解き直しの質」に命をかける
これが、成績が「上がる受験生」と「上がらない受験生」を分ける決定的な違いです。
勉強が苦手な子は、問題集を解いて、赤ペンで答えを写して「勉強終わり!」にしてしまいます。これは、勉強ではなく、ただの「作業」です。
成績が本当に伸びるのは、「間違えた問題を、できるようにした瞬間」だけです。
【最強の「解き直し」ゴールデンサイクル】
1. 解く:まずは自力で問題を解きます。(時間を意識すると尚良い)
2. 丸付け:答え合わせをします。(この時点では、解説はまだ見ません)
3. 分析(★最重要):なぜ間違えたのか?「計算ミス」「公式忘れ」「勘違い」「時間が足りなかった」など、原因を分析します。
4. 理解:ここで初めて解説を読み、正しい解き方を理解します。
5. 解き直し:解説を閉じ、必ずもう一度、自力で解き直します。ここで正解できたら、初めてその問題はクリアです。
このサイクルを回すために、「間違いノート」を作るのも非常に有効です。間違えた問題だけを集めたノートは、入試直前に見返す「あなただけの最強の志望校対策集」になります。
【分野別】高校入試の数学「壁」を乗り越えるピンポイント攻略術
ここでは、多くの中学生が高校受験でつまずきやすい分野別の攻略法をご紹介します。
対策1:「計算ミス」が入試本番で命取りに…
「わかっていたのに、ミスした…」は、入試本番では通用しません。計算ミスは「クセ」です。意識だけで直すのは難しく、練習と思考の「仕組み化」が必要です。
- 途中式を「面倒くさがらず」に全部書く:
これが最も確実な対策です。暗算でやろうとすると、必ずミスが出ます。「=」を揃えて、一行ずつ丁寧に書く。自分がどこで間違えたのかを後で振り返る(見直しする)ためにも、途中式は必須です。
- 「筆算」や「符号の確認」をバカにしない:
簡単な計算でも、自信がなければすぐに筆算するクセをつけましょう。(-)×(-)は(+)など、符号の確認も指差しで行うくらい徹底しましょう。
対策2:「文章題(方程式・関数の利用)」から逃げている
連立方程式や2次方程式の利用(割合、速さ、個数など)は、配点が高い分野です。ここで差がつきます。文章題が苦手な子は、「日本語」を「数学語(式)」に翻訳するのが苦手です。
- 図や絵、表をとにかく書く:
文章を読んだだけでわからなければ、必ず図にしましょう。「速さ」の問題なら道のりを線で書き、「割合」なら表を書きます。情報を「見える化」するだけで、何を求めればいいのかが整理されます。
- 「わからないもの」を「x」と置く勇気を持つ:
「何をxと置くか」さえ決まれば、文章題の半分は解けたようなものです。
対策3:「関数(1次・2次)」がイメージできない
関数は、高校入試の数学の「華」の範囲です。1次関数と2次関数、さらには図形と組み合わせた「融合問題」も頻出です。
- 関数は「グラフを書く」のがスタートライン:
問題文にグラフがなくても、必ず自分でフリーハンドでもいいのでグラフを書きましょう。座標や交点、変化の割合など、わかった情報をすべてグラフに書き込むことで、解き方が見えてきます。
対策4:「図形(証明・相似)」が全くわからない
図形の証明問題は、多くの受験生が白紙で出してしまう分野です。しかし、これも「型」を覚えれば確実に得点源になります。
- 証明は「結論から逆算」して考える:
「〇〇を証明しなさい」と言われたら、まずその結論を言うためには、何と何が等しい(あるいは相似)と言えればいいのか? を考え、そのための「根拠(辺や角)」を探しにいくクセをつけましょう。
- 相似や円周角は、基本パターンを暗記する:
よく出る相似の形(三角形の中の三角形など)や、円周角の定理を使った角度の求め方は、解き方を暗記するレベルで叩き込みましょう。
「塾に行っても数学が伸びない」受験生へ
「受験対策塾にも通っているのに、数学だけは一向に成績が上がらない…」
こうしたご相談も非常に多いです。それは、集団塾の授業が「ステップ2(基礎を教える)」や、いきなり応用問題の解説からスタートしてしまうからです。
しかし、お子さんの本当のつまずきが「ステップ1(さかのぼり学習)」にある場合、いくら新しい知識を上塗りしても、成績は上がりません。
私たち「家庭教師のガンバ」のような家庭教師は、まさしくこの「ステップ1:さかのぼり学習」の専門家です。
1. マンツーマンでお子さんの「本当の弱点」を診断:
私たちは、お子さんの手元を見ながら、「どこで手が止まるか」「どの計算で迷うか」を正確に見抜き、小学校の分数なのか、中学1年の文字式なのか、つまずきの根本原因を特定します。
2. 志望校に合わせた「専用カリキュラム」を作成:
集団塾と違い、お子さん一人のためだけに、「ステップ1」からやり直すオーダーメイドの学習プランを作成し、最短距離で志望校のレベルまで引き上げます。
3. 「解き直しの質」を隣で徹底:
「解き直し」のゴールデンサイクルは、一人で習慣化するのが最も難しい部分です。私たちは、お子さんの隣で「なぜ間違えた?」「じゃあ、もう一回やってみよう」と声をかけ、正しい勉強の「型」が身につくまで徹底的に伴走します。
もし、ご家庭で「どこまで戻ればいいかわからない」「親が教えるとケンカになってしまう」とお悩みであれば、一度私たちプロの力を頼ってみてください。

まとめ:高校受験の数学は「正しいやり方」で必ず攻略できる
数学という科目は、一度つまずくと大変ですが、裏を返れば「積み上げ科目」だからこそ、正しいやり方で努力すれば、必ず結果が出る、最も裏切らない科目でもあります。
もう一度、最強の攻略法をおさらいします。
1. 鉄則1:わかる所まで「戻る」(さかのぼり学習)
2. 鉄則2:基礎問題を「繰り返す」(応用はまだやらない)
3. 鉄則3:「解き直しの質」にこだわる(答えを写すのは作業)
数学が「できない!」から「できる!」に変わり、志望校の合格判定が上がっていく瞬間は、本当に楽しいものです。
「自分には無理だ」と諦める前に、まずは「勉強のやり方」を見直すことから始めてみませんか?
私たち「家庭教師のガンバ」では、この「正しい勉強のやり方」を具体的にアドバイスする無料の体験授業を行っています。
「うちの子のつまずきはどこにあるのか?」を診断するだけでも、志望校合格への大きな一歩になります。ぜひお気軽にご相談ください。
この記事が、あなたの数学攻略のきっかけになり、志望校合格の手助けになれば、これほど嬉しいことはありません。
応援しています!!
家庭教師のガンバ T

