中学生にとって、通知表の評価は高校受験に直接影響を及ぼす重要な要素です。小学生の頃とは異なり、中学生になると通知表の内容に一喜一憂することも多くなると思います。平均的な評価は3～4が多いですが、時には「1」という評価がついてしまうこともあります。最低評価を受けた際には、大きなショックを受けるし、不安が募るものではないでしょうか。
この記事では、通知表で「1」を取った場合、高校受験にどのような影響があるのか、そしてどのように克服するかについて詳しく解説します。また、「1」を取ってしまう人の特徴や、今からできる通知表アップのためのポイントについても紹介します。
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通知表 が「1 」だった！高校受験に影響する？
中学の通知表は、学年ごとの前期・後期、または学期ごとに評価が行われ、公立高校の受験においては、特に3年生の成績が重視されます。しかし、1年生からの成績も内申書に反映されるため、毎回「1」を取ることは避けたいところです。特に注意が必要なのは、都道府県によって内申書の形式が異なることです。例えば、東京都内の都立高校では3年生の2学期の成績が重視されますが、千葉県では1年生から3年生までの通知表の平均が内申書に反映されます。
私立高校の場合、中学生の通知表で「1」の評価がつくと、受験においてマイナス評価となることがあります。志望する高校の内申点の扱いについては、事前に学校の先生に確認しておくことが大切です。
通知表で「1」の評価を取ったとしても、3年生の後半や毎回でない限り、評価を改善するための手段は多く存在します。以下にそのポイントを紹介します。
通知表の評価はどう決まる？「1」を取る人の特徴
通知表の評定は、「観点別評価」によって決まります。各教科は4つ程度の評価項目に分けられ、それぞれが「意欲・関心・態度」「判断・思考」「表現・技能」「理解・知識」などの観点から評価されます。これらの項目に対して、A～Cの評価や、◎・○・△などの判定がつけられ、総合的にその教科の評価が決定されます。
テストで平均点を取れていたとしても、授業中の態度が悪かったり、提出物を全く出さなかったりすると、評価が下がる可能性があります。特に、「意欲・関心・態度」の評価が低いと、「1」がつくリスクが高まります。
評価を下げてしまう言動とは？
通知表はいくつかの項目で成績が決められています。
意欲や態度が項目に入っていることもあるので、日常生活の態度にも注意が必要です。
下記のような言動は、内申書にも影響する可能性があるので、直していきましょう。
・遅刻や休みが多い
・集団行動ができない
・校則を守っていない
・挨拶や言葉遣いが悪い
中でも注目したいのが、校則違反と生活態度です。
中学生は社会人になるための基礎を学ぶ時間でもあります。
例えば、スカートの丈が短いなどの服装の乱れや目が隠れるような髪型。
先生に荒い言葉遣いをしたり集団行動を乱したりするような行動が目立つと、評価も下がります。
やはり評価をするのも人間です。勉強以外にも、先生に見られているポイントがたくさんあるので、クラスの人や相手を思った行動が大切です。
通知表の評価を上げるために今からできること
通知表で「1」を取ってしまった場合でも、日々の努力次第で評価を改善することは可能です。以下に、通知表の成績アップのための具体的なポイントを紹介します。
1.授業中の態度を改める
どんなに勉強をしても成績が上がらない、理解するのに時間がかかる人は、授業中の態度を見直しましょう。
通知表の評価は、テストの点数だけではなく、授業に向き合う姿勢も重視しています。先生が授業中に教えてくれる内容に耳を傾け、積極的に発言して意欲的な態度を見せることが大切です。
消極的なタイプで授業中に手を上げるのが恥ずかしい人は、休み時間や放課後に先生に個別で質問するのもいいかもしれませんね。
2.提出物や授業中の発表を重視する
あまり通知表に影響がないと思われがちなのが「授業中の発表回数や提出物」です。
・授業中、ほとんど発表しない
・宿題や課題の提出期限を守らない
・課題を適当に仕上げて提出
・読み取るのが難しいくらい文字が汚い
中学校の先生は、普段の態度や生徒の印象で通知表の評価をします。生徒一人ひとりの思考や判断力はよくチェックされるので、適当にやったりいい加減にやったりしていれば評価はマイナスになってしまします。
積極性や期限を守ることは、社会人になっても必要な部分なので、中学生のうちから体で覚えておくと将来的にも役立ちますよ。
3.毎日の復習を欠かさない
勉強はその日のうちに復習することが重要です。授業で習った内容をしっかりと頭に入れ、理解を深めることで、通知表の評価アップにつながります。
4. わからないところはすぐに解決する
中学の勉強は学年が上がるにつれて、どんどん難しくなります。さまざまな方法で勉強を頑張っていても、ついていけなくなる人もいると思います。
わからない所は後回しにせず、先生に聞いてできるだけ早めに解決していくことが大切です。
高校受験は中学1年から3年まで、習った授業を入学試験に出題するので、間際にまとめてやろうとすると絶対後悔することになります。
不得意な部分はしっかり理解して、次に習う授業に向けて頭の中を整理しておきましょう。
5. 教科担当の先生にアドバイスを求める
通知表で「1」がついた理由を知りたい場合は（知りたくなくても）、担当教科の先生に直接相談することが有効です。先生からのアドバイスをもとに、点数アップのための具体的な対策を講じることができるはずです。
まとめ｜今からでも遅くない！通知表「1」をなくそう
中学の通知表で「1」をつけられると、「希望の学校に進学できないかも？」「行ける学校はあるのかしら？」とネガティブな考えが生まれてしまいがちです。
通知表の「1」という評価が受験にどう影響するかは、どのタイミングで「1」がついたのか、また受験校に提出する内申書がどのタイミングの成績のものになるか、などで変わってきます。
また、受験する高校によっても「1」があることが受験に影響するかは変わります。
すでに「1」を取ってしまった場合は、どうすればリカバーが可能かを先生に相談しましょう。
リカバー可能なタイミングであれば、普段の行動や勉強スタイルを見直すことで、今からでも点数アップは目指せると思います。
学校や一人勉強だけでは理解できない時は、塾や家庭教師にも有効だと思います。
「今からやっても無理」と諦める前に、まずは学校の先生や経験者に相談して下さい。
家庭教師のガンバ 今村 剛