中学生になると定期テストが始まります。小学生の頃のテストとは全く違い、出題範囲も広くなるため、勉強がわからなくて困っている人も多いと思います。
効果的な対策方法が分からないと、不安になることもありますよね。定期テスト対策は、教科ごとの勉強のやり方に工夫が必要なので、効率的な勉強方法をみつけ、高得点を目指せるようにしましょう。
今回は、そのテスト前の勉強方法についてのお話です。
受験を見据えた定期テスト対策
中学に入ると、中間テストや期末テストなどの定期テストがあり、日々の授業で学んだことを確認する機会ですが、特に重要なのが高校受験で利用される内申点への影響です。定期テストの点数が思ったように取れないと内申点を上げることもできませんし、内申点で高校受験がうまく行くかどうか変わってしまします。後々、困ったり焦ったりしない為にも早めの対策をしたいですよね。
ただ、がむしゃらに勉強すればよいというものでもありませんし、定期テスト対策には教科ごとのコツがありますので、効率的に勉強を進めるようにしましょう。
教科ごとの定期テスト対策法
5教科のテストはそれぞれ出題の傾向や形式がある思うので、学校の授業、先生の意図を汲んでテスト対策をしましょう。
国語の対策のコツ
国語のテストでは、多くの人が長文読解を苦手にしていると思います。ただ、点数アップを考えたら、長文読解は外せません。テスト前には必ず教科書のテスト範囲の文章を繰り返し読み返しましょう。ノートと合わせて読むのが効果的です。授業で重点的に解説された部分は、テストに出る確率も高いと思います。
また、古文と漢文が特に苦手だという人も多いでと思いますが、実はこれらは現代文の読み解きよりも、得点につなげやすい部分でもあります。テスト問題として出題される個所は多くはないので、問題集や授業のノートなどで確認していくだけでも点数アップは見込めます。
普段の授業に集中し、古文と漢文も基礎をしっかりと固めておきましょう。
数学の対策のコツ
数学では、最初の設問で出てくる計算などの基礎問題を必ず解けるようにしておきましょう。1問ずつの配点は低いですが、全問正解できれば点数を上げやすくなります。また、練習問題でも計算ミスがないよう、途中の式も書く習慣を付けておくといいと思います。
ただし、当たり前ですが、基礎問だけ解答できても高得点は取れません。数学の成績をアップさせるには、応用問題をどれだけ解けるかにかかっています。元々数学が苦手な人だと、考えもせずに諦めてしまうことも多いと思いますが、粘り強く勉強することで誰でも少しずつ実力は上がります。大前提として、習った公式をしっかり覚え、応用問題にもどんどん挑戦していきましょう。わからない場合は問題の解説を見て解き方を確認する。それでもわからない場合は、少しハードルが高くなるかもしれないですが、学校の先生に聞いてください。また、こういうとき、身近に教えてくれる人がいると有利ですね。
英語の対策のコツ
英語も学校の授業の内容さえおさえていれば、テストでの高得点を十分に目指せます。まず、テスト範囲に含まれる単語と熟語は、意味とスペルを完璧にしておきましょう。出題される新しい単語は、教科書の中の長文に出てくるので、教科書を何度も読み込み、声に出して発音すればさらに覚えやすくなりますと思います。併せて和訳を理解しながら読むことによって、効率的な学習になると思います。
また、文法問題や英作文については、問題集の活用した方が効率的です。定期テストでは教科書と連動したワークを使い、何度も復習を重ねましょう。
理科の対策のコツ
中学の理科は化学、物理、生物、地学の大きく4つに分類することができます。人体や植物などを習う生物と、天気や地層などを習う地学の勉強は暗記がメインで、音や光を扱う物理、濃度や気体を調べる化学では理解力や計算も求められます。数学が苦手な人は理科も苦手になりやすいですが、数学よりも得点しやすい教科と言えます。
計算が必要な分野では公式などをしっかり覚え、実際問題を解くことを繰り返して、知識問題の得点を逃さないようにしておけば、点数の底も上げられます。授業で取ったノートと教科書を見返し、問題集で繰り返し演習していきましょう。
社会の対策のコツ
中学の社会は歴史、地理、公民の分野に分かれています。どの分野でも暗記をすれば点数に繋がります。
歴史は人物名や出来事の暗記だけでなく、年代ごとの理解に注意しましょう。
地理では都道府県名や世界の名称をしっかり頭に入れて、地図やグラフを読み解けるようにしましょう。
公民は教科書だけではなく、時事問題の対策も行いましょう。 ニュースを見たり新聞を読んだりする習慣を身につけると、効率よく学べます
理解力と暗記力
ちなみに、主要5教科には、理解力が関わる分野と暗記力が試される分野があります。
たとえば数学は公式の暗記も必要ですが、理解していないと解けない問題がほとんどなので、どうしてこの答えになるのか、理解して納得できるまで演習を繰り返す必要があります。
また、暗記が重要な教科でも、地道に勉強を続けることの必要性に変わりはありません。覚えたところを忘れないようにし、繰り返しの勉強は必要です。また、間違えた箇所を何度もやり直し、繰り返し問題集を解いて記憶に残します。数学だと問題集を何度やり直しても、理解していなければすぐ解けるようにはなりませんが、努力した分だけ確実に得点できるのが、暗記系教科のメリットとも言えます。理解が必要な分野なのか、知識を問われる分野なのか、分けて考えて勉強しましょう。
まとめ
今回は、定期テストの対策法をご紹介しました。
勉強方法に正解は1つではありませんが、みなさんの勉強に少しでもお役に立てれば嬉しいです。また、定期テストの範囲は小学校のテストと比べて広くなり、科目も増えます。テスト前だけで何とかするのではなく、日頃の授業から理解していくように心がけて下さいね。
家庭教師のガンバ 今村 剛