高校受験が近づくにつれて、色々と考えなければならないことも増えてきます。

 中にはどこを受験すればいいのか、そこから迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。受験先を決められたとしても、この選択で正しいのか心配になることもあるでしょう。やはり将来につながる大事なことなので、ご両親にとってもお子さんの選択を支えるための様々な不安があるはずです。

 まず、適切な志望校選択をするには、公立と私立の差のように違いから見ると分かりやすいと思います。自分にとって合っているのはどの学校なのか、見比べながら考えてみましょう。志望校がある程度しぼり込めれば、合格を目指して勉強にも力を入れやすくなります。

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公立高校と私立高校は何が違うのか

 志望校を選択するとき、まず気になるのが公立と私立はどういう違いがあるのか、です。人によって向き不向きもあるため、事前によく研究してから受験に備えましょう。

教育の目的

 公立高校は各都道府県など自治体が運営して成り立っています。子どもや若い世代に平等的な教育を施すため、基本的に独自色は強くありません。学校ごとに差がほとんどないので、公平な教育方針に基づいて授業を受けることになります。

 一方の私立高校は、学校法人が各自で運営するものです。高校ごとに特色が異なり、目指す方向も様々です。グローバル教育や先端教育など、各校の指針によって強みが異なります。そのため推薦受験の面接でも、志望動機や興味の分野などが熱心に問われる傾向です。

校風

 私立高校と言うと綺麗な施設や大きな体育館などをイメージする人も多くいると思います。実際に施設や設備面に力を入れている私立はたくさんあります。部活の強豪校ならば、各部のための専用施設を有する学校も少なくありません。

 しかし、その分維持費や管理費などにより、費用面での生徒側負担も大きいくなります。反対に公立高校は施設のための費用負担は少なくなります。専用スペースなど独自色のある設備提供はなく、どの学校も似たような施設です。

 また、外観だけではなく校則など内面的な自由度の高さも公立と私立では大きく違います。校則は学校によって異なるので、合う合わないもあるでしょう。

 ただし、これは私立だから自由、公立だから厳しいというものではありません。

 停学や退学の基準が厳格な私立高校や、ある程度生徒の自主性に任せる公立など様々です。服装が自由な公立もあれば、ルールが細かい公立もあります。多様性を重視した私立もあれば、伝統を重んじる私立もあります。校風の内部面は各校でそれぞれなので、志望校確定の前に良く確認しましょう。

受験の方式

 高校は受験の仕方にも違いが大きく出ます。公立は5教科受験ですが、私立は3教科受験が多いですね。

内申点の扱いも異なり、公立では重視度が高いため入学当初からの成績が関わる傾向があります。一方の私立は中学での成績よりも本番の試験に重きを置きます。ですから、中学の成績に自信がなくても、人気の高い私立に入学できる可能性はあります。また、私立には単願推薦と併願推薦があり、単願ならほとんどの場合で合格したら必ず入学することを条件としているため不合格者は滅多に出ません。これは高校受験で大きなアドバンテージになります。

大学受験の推薦枠

 高校受験で推薦の差があるように、大学への進学時にも公立か私立かで差が出ます。

 私立の場合は系列の大学を持っている高校も多いですし、大学の進学率が高校の人気につながりますので、学校運営をする上で進学に力を入れている場合が多いようです。私立の場合は、生徒が集まらなければ高校はつぶれてしまいますからね。

 逆に公立高校は、私立ほどシビアではない為、少し進学に対して自主性を重んじる傾向にあると思います。ですから、中学の時に大学を見据えて志望高校を決めておくというのも、重要な要素になると思います。また、推薦枠などは私立に比べると効率の方が少なくなる傾向があります。どんな推薦枠があるのかあらかじめ調べておくと選びやすくなると思います。

公立高校と私立高校の授業の違い

 校風と同様に、公立高校の授業の進み具合は平等的な取り組みが基本となっています。指導要領に沿っているので自治体ごとの差もありません。校内の生徒が一定基準の学力になることを重視し、スピード感も平均的です。

 逆に私立高校では学校ごとの方針や特色が大きく表れます。例えば、進学校では受験に力を入れて、進学向けの授業カリキュラムを作ったりします。授業の進度も速く、ついていくのがやっとになる生徒もいます。また、基本的に3年生になると同時に大学受験本番に向けた対策をはじめる学校も多く、2年間であらかたの学習を終えるペースになるので、勉強の負担も大きいです。

 ちなみに、公立でも進学校なら3年から受験対策をはじめるところはあります。しかし公立と私立の全体像で見ると、スピード感は私立の方があると言えるでしょう。どちらが良いのかは人や学校によるので、志望校選択のときには、授業のやり方も注意して確認するのが最善です。

高校ではどのようなお金がかかるか

 高校に入学すると様々なお金がかかります。額面に差が広がる最も大きな要因は、私立と公立のどちらに進学するかです。

公立高校と私立高校の授業料の差

 入学金や日々の授業料、制服代や教科書代など高校では出費が発生します。塾なども利用すれば、さらにまた教育面の費用がかさんでいくことになります。

 公立高校の学校教育費は、1年で約31万円、3年間で約93万円かかります。授業料や教科書代のほか、修学旅行の費用などもここに含まれます。

 私立ではこれが倍以上となり、1年で約75万円、3年間で約225万円です。算出方法などによっても前後しますが、いずれにせよ私立の方が高額になります。

 ただし、これはあくまでそれぞれ一般的な平均額です。世帯年収が上がると教育費も上がるという統計もあるので、変動はあると思ってください。

教育費の補助制度

 公立でも私立でも教育費は家計の負担になります。学費補助の制度はいくつかあるので、要件を満たせばうまく活用できるでしょう。中でもよく知られているのが、高等学校等就学支援金制度です。

 高等学校等就学支援金制度の場合、公立なら世帯収入910万円未満で対象になります。この収入要件を満たせば、年額11万8,800円を受け取れます。私立の場合、世帯収入が590万円から910万円未満なら公立と同様の支給額です。950万円未満になると、支給額は39万6,000円になります。

志望する高校に受かるには

 費用面の負担だけを考えれば、基本的には公立のメリットが大きくなります。自分の家のことを考え、自発的に公立高校を目指す子もいると思います。環境のいい高校で学力を高めるには、私立でなければダメというわけではありません。私立でも公立でも実力を養うこともできます。公立高校にも多数の進学実績を誇っている学校はあり、優れた学習指導を行っていますし、課外授業や学習合宿を実施するなど、学力を伸ばすサポートに強い公立もあります。

しかし、進学校は偏差値が高いことも多く、受験突破には大きな壁もあります。自力での受験対策に不安がある場合は、塾や予備校、家庭教師などをつけて強化するのも手段です。学校での勉強では足りないと感じたときは選択肢として持っておいて下さい。

 公立でも私立でも、高校受験を乗り越えるには適したサポーターも必要となります。

まとめ

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 高校受験の前に知っておきたい公立高校と私立高校の違いを解説しました。

 学校内部の違いや受験方式の違いなど、両者の差は様々あります。3年間の授業料も大幅に異なるので、家族で一緒に話し合うのことも必要でしょう。

 しかし大前提として重視すべきは、受験生本人の意志や希望です。お金のためにやりたいことを諦めることがないよう、補助制度もうまく活用しましょう。

 受験する学校を絞ったあとは、本番に向けて努力するだけです。毎日の学習や受験対策に不安があるなら、経験のある方に相談してみて下さい。身近にそういう人がいなければ、塾や家庭教師を考えるのもありだと思います。弱点の克服や得意分野の強化にも役立つので、長期的なメリットも得られるはずです。

 いろんな人に力を借りながら、悔いのない受験生活を送る準備をしましょう。

家庭教師で高校受験を乗り越える

ガンバ  今村 剛