普段、夏休みを楽しみにしている人は多いと思いますが、受験生にとって手放しでは喜べない期間ですよね。「夏休みに差が付く」という話をよく聞きますし、楽しいみもある一方で勉強のプレッシャーも大きいと思います。
毎日が不安で落ち着かず、時間だけが過ぎてしまったり、ついついだらけてしまって勉強に集中できないなんてことも・・・
受験生が夏休みにやるべきことのポイントはいくつかあります。やるべきことが見えないと、不安になったり効率が落ちたりするものです。
今回は、何から手をつければ良いのか整理し、受験対策に取り組みやすくするお話です。
夏休みこそ学習期間にふさわしい
夏休みは楽しい遊びやイベントが盛りだくさんですが、受験生の場合には、夏休みをどう使うかが受験に大きく関わってきます。夏休みが終わってから受験勉強をすればいいと思っている人もいるかもしれませんが、その一方で夏休みに勉強に集中することで周りと差をつける人もいます。
頑張っている人がいれば、当然、相対的に頑張ってない人は成績が下がってしまうので、受験での合否を左右することになるのです。
夏休みにやるべき受験対策とは
長期の休みだからと言って油断していると夏休みはすぐに終わってしまいますので、重点を置くべきところを理解したうえで勉強に取り組むことが重要です。
英語・数学・国語を徹底学習
夏休み中にまず取り組むべきなはどの教科も基礎固めをしましょう。1年と2年で習ったことも復習しながら、抜けているところ苦手にしているところをしっかり埋めていきましょう。5教科ともまんべんなく勉強できればいいのですが、特に主要3教科中心に頑張って下さい。
理科や社会は暗記科目が多いため勉強すればその分が着実に身に付きますが、英語、数学、国語については、基礎が固まっていないとその先に進めません。入試問題を解くには基礎から応用まで幅広いできる必要がありますが、3教科の基礎を夏休みにマスターしておくと、その後の受験対策がスムーズになりますよ。
弱点の克服
誰にでも苦手な教科や分野はあります。
普段は毎日の学校の授業があるので苦手教科は後回しになりがちですが、夏休みは学校内での活動がない時期だからこそ、集中して苦手克服をできます。間違いやすいところを重点的に勉強し、繰り返し問題を解き直していきましょう。
夏休みを有効利用する方法
夏休みを受験対策に活用するためには、当然ながら勉強時間の確保が欠かせません。だらけず、効率を下げることなく、一定のペースを維持する必要があります。
早寝早起きの習慣を守る
翌日の学校がないとついつい夜更かしをしたくなりますよね。ただ、そうなると深夜に寝て昼前に起きるサイクルが出来上がってしまいます。このサイクルはとてもよくないので、夏休みもなるべく普段と習慣を変えず、早寝早起きを心がけましょう。
朝早く起きて軽く体を動かせば、1日を快適に過ごせるし、早起きして勉強に取り組むため、疲れによって夜になると自然に眠くなります。
このように自主学習を中心とした毎日のサイクルがいつの間にか習慣化していきます。ゲームやスマホなどで夜更かしをしてしまうと、このサイクルは一気に崩れるし、ダラダラする原因にもなるので注意しましょう。
サイクル維持のためには、夜は何時に寝ると決めておくのがポイントです。寝る時間にアラームを設定しておくのも良いかもしれませんね。アラームが鳴ったらベッドに入るという行動のルールを定着させられます。
1日ずつスケジュールを決める
学校であれば月曜日から金曜日までの時間割が決まっていますが、同じように夏休み中も自分で学習スケジュールを作ると良いと思います。
張り切りすぎて最初から飛ばしてしまうと、逆に出だしでつまずいて疲れてしまう恐れがあるので、好きな分野から始めたり、得意な科目から勉強したりと工夫しましょう。徐々に自分に合ったスケジュールが分かってくるはずです。もし、勉強が思ったように進まなかったら、さらに細かく時間を割り振ってみて下さい。20分前後のサイクルで勉強時間を区切ると、メリハリが生まれて集中しやすくなりますよ。
適度な休憩を挟む
無理をして根を詰めすぎると勉強の効率はどんどん下がっていきます。メリハリのある生活とスケジュールは重要ですが、間には必ず休憩を入れましょう。また、徹夜で勉強に励むのも毎日の学習には逆効果なので、夜は必ず十分な睡眠をとり、翌日の勉強にも最適なコンディションで臨みむようにして下さいね。
もちろん夏休みなので、適度に遊びの予定を入れても大丈夫です。時間的な休息だけではなく、それ以外のリフレッシュも受験生には必要となります。ストレッチをしたり散歩をしたりして体の緊張もほぐすと良いかもしれませんね。また、家の中の自室とは別の学習場所もあるとさらに効率が上がりやすくなります。静かなカフェや図書館も勉強スペースは集中もできて意外と勉強効率が上がりますよ。環境を少し変えるだけでも頭と体のリフレッシュになるはずです。
夏休みは最初が肝心
夏休みを学習に活用できるかどうかは最初の行動にかかっています。少々の先延ばしが大きな後悔につながる場合もあるため気を引き締めていきましょう。
スタートダッシュを決める
夏休みは期間が長いので、日からでいいやと先延ばししがちです。そうならない為にも、休みが始まったらすぐ勉強に着手しましょう。明日から、1時間後からとスタートを引き延ばしているとあっという間に休みが終わっていまいます。後悔しない夏休みにするため、机に向かう習慣を身につけておくようにして下さい。
ただ、スタートで全力を出し切ってしまわないで下さいね。最初に無理をしたばかりに、勉強のペースが日ごとに落ちていっては意味がないので、スタートからゴールまでの間に、勉強の量や時間が均一になるよう配分するのが理想です。前半で苦手分野を徹底対策すると、後半に演習や入試問題に取りかかりやすくなると思います。
目標に向かって進む
目標は夏休みが始まる前に決めるのが理想的だと思います。最終的にどのレベルに到達したいか考えておきましょう。
目標は、大きな目標だけがあってもゴールが遠すぎるとやる気が継続しないので、1日ずつのスケジュールに合わせ、毎日のゴールも作っておきましょう。
小さなゴールを1つずつクリアしていくので、苦手分野の克服をゲーム感覚で行えます。
有意義な夏休みは志望校合格へつながる
周りと差のつきやすい時期だからこそ、夏休みをどう過ごすかが重要です。遊びやリフレッシュももちろん大切ですが、勉強にも注意を向けて下さい。
計画を立て計画通り動いていれば、1つずつ目標をクリアしていく楽しさも味わえるし、充実した1日を積み重ねながら、志望校合格に少しずつ近づいていけますよ。
まとめ
今回は、受験生が夏休みにやるべきことを紹介しました。
様々な誘惑を避けて勉強に励むのは大変ですが、学校が休みだからこそできることもたくさんあります。
受験生が夏休みに遊んではいけないわけではありませんが、大事な時期であることは間違いありません。ストレスを感じていることもあると思いますが、適度にリフレッシュしながら頑張ってみましょう。きっと夏休みにやったことが受験の成果につながりますよ。
家庭教師のガンバ 今村