高校受験のために数々の苦難を乗り越えてきた中学3年生は多いです。
すでに十分苦労しているのに、大学受験のことまで考えていられないでしょう。
反対に先のことまで考えすぎて、不安に思ってしまうこともありますよね。
しかし早い段階から大学受験を考えておくことにはメリットもあります。
中学3年生が持つべき心構えもあるのです。
今から大学受験を見据えておけば、将来の夢にも近付きやすくなります。
寸前になって焦ることがないよう、早いうちに土台を作っておきましょう。
高校入学時から受験に備える重要性
大学の受験方式は大きく分けて3つあります。
1つ目は入学試験を経て合否判定をされる「一般選抜」。2つ目は以前AO入試と呼ばれていた「総合型選抜」。そして3つ目は、いわゆる推薦入試の「学校推薦型選抜」です。
最近は推薦型を選択するお子さんが多く、私立では入学者の半数以上が推薦を利用しているようです。
推薦は入学希望者の意欲や普段の成績を重視した選抜方法のため、日頃の成績が重要な判断材料となります。高校入学当初から気が抜けませんね…。
高校に入学するとすぐにテストも実施されます。中学の時以上に進みも早いので毎日の予習復習とテスト対策が重要です。
高校入学時からはもちろんですが、中学生の段階で家庭での学習習慣が身につけられれば、高校の勉強もスムーズにスタートできるはずです。
学校推薦型選抜の仕組み
学校推薦型選抜には公募制と指定校制の2種類があります。どちらも高校の推薦が必要なので、より良い内申が必須になります。
公募制の場合は学校長の推薦があれば受験でき、指定校制の場合は大学側が指定した高校のお子さんしか出願できません。
学校ごとの定員数も限られているので、場合によっては校内選考も実施されます。そのため指定校制はより狭き門となりますが、そのぶん合格率はとても高いです。
高校生がするべき受験対策
推薦選抜を狙うお子さんは入学当初からの対策が欠かせません。少しでも有利に受験日を迎えられるよう、早い段階からの努力が必要です。
普段の成績を重視する
推薦選抜を希望するなら、高校での成績は基本的に切り離せません。出願条件である成績が基準に達していないと、そもそも推薦での受験すらできません。
推薦の合否には1年生から積み重ねてきた学習評定が大きく影響するので、定期テストで高い点数を維持しなければなりません。
授業をしっかり受けるのはもちろんですが、毎日の予習復習も大切です。また、苦手科目があると得意な分野のテスト点数の足を引っぱってしまいます。
得意分野を伸ばしながら、苦手なところもきちんと克服しなければならないのです。
学力を上げる
国立大学の推薦の場合、大学入試共通テストを活用する場合も多いです。高校でどれだけ成績が良くても、共通テストで良い点数が取れなければ不十分となってしまいます。
本番で実力を発揮するためには学力そのものを高めなければならないので、テスト前の一夜漬けではなく、普段の勉強を重視して理解力や表現力なども身につける必要があります。
高校3年生になっていきなり成績を上げるのはかなり難しいですよね。共通テストを突破するためには、1年からの積み重ねがとても大切です。
部活動や課外活動に力を入れる
高校の部活では素晴らしい実績を残すお子さんもいます。
生徒会などに参加し、学校を盛り上げた経験を持っているお子さん、ボランティアや地域活動に積極的に参加し、毎日を充実させているお子さんもいます。
このように何事にも意欲的だったり、自主性の高いお子さんを多くの大学が求めています。何かに熱心に取り組めるということはそれ自体が才能です。
また、高校での行動そのものが入試で有利にはたらくこともあります。公募制の場合には特別推薦選抜もあるためです。
これはスポーツでおさめた成績や所持資格が出願条件となる推薦方式となります。自己アピールできる実績があれば推薦受験の強みになります。
興味のある分野や大学を早めに決める
学生の熱意や興味対象を重視する大学は多いです。そのため、推薦では意欲を示すための面接や小論などが課題になることもあります。
ですので、早い段階で自分の志望を考えておくことは推薦入試の備えになります。高校1年生のうちから将来のことを真剣に考えられるお子さんは多くないと思いますが、将来の目標を持っていれば、今自分がやるべきことが見えてきます。
たとえば宇宙に興味がある2人のお子さんがいて、2人とも理系科目が苦手だとします。ただ、1人は将来宇宙分野の仕事に就きたいと目標を持っています。
この目標を持ったお子さんは理系科目の克服に力を入れます。でも、もう1人のお子さんは何も手を打たないまま時間が過ぎてしまい、結局、理系科目が苦手なことが原因で文系へと進みます。
結果的にどちらが良い・悪いはわかりませんが、将来への選択肢が広がったのは目標を持ったお子さんだと思います。
先のことを良く考えて今の行動を決めていくことは、将来の基盤づくりにもなります。
受験を視野に入れた高校1年生の対策方法
高校生が3年間でやらなければならないことはいくつもあります。それらを効率よく進めていくための対策方法を考えておきましょう。
予習復習のサイクルを身につける
高校の授業のスピードにしっかりついていくためには予習が大切です。
授業は新しいことを学ぶ時間ではありますが、「予習した内容の理解度を高める時間」と考えるようにしましょう。そして、その日授業で学んだことを自宅で復習すれば、知識や理解を定着させやすいです。
1年生からこのサイクルを身につけておくと着実に学力が上がっていくはずです。
家庭教師の利用
推薦で大学受験を目指すなら、高校での評価を高めることが必要です。
特に指定校制の場合は3年間の評定平均が重要視されるので定期テストで高得点を取り続ける必要があります。
もし、お子さんが普段の予習復習といった勉強方法に不安があったり、そもそもやり方がわからないといった場合は、塾や家庭教師などを利用するのも選択肢に入れてみてください。
成績アップや成績維持、そして推薦対策も相談できます。推薦では大学ごとに小論や面接などを独自に実施しますが、こういった自分1人では対策しづらい勉強もアドバイスできると思います。
自分では気づきにくい苦手分野も指摘してもらえるので、効率的に弱点克服できます。
まとめ
高校入学時から大学受験を考える重要性を説明しました。
中学3年生からたくさんの心構えが必要ですが、参考になる部分はあったでしょうか。
高校に入ると勉強や部活などでスケジュールはパンパンになります。
自己管理しながら勉強を進めるのは大変なこともあるはずです。
家庭教師などの助けも借りながら学力を高め、早い段階で受験対策をはじめましょう。
平均的に成績を高められれば、推薦選抜も有利に勝ち抜いていけます。
家庭教師のガンバ 今村