個別指導のメリットなどから、家庭教師を検討されるご家庭が増えていると感じます。
一方で、「家庭教師って中学生だけ？」「うちには小学生・中学生の兄弟がいるけど、一緒に見てもらえる？」「高校生になったら塾しかない？」…兄弟姉妹のいるご家庭やこれから高校生になるお子さんのいるご家庭では、こうした疑問を持つ保護者の方は多いのではないでしょうか。
ほとんどの場合、家庭教師は小学生・中学生・高校生の『すべてに対応』しています。また、兄弟姉妹で一緒に指導を受けられる場合が多いです。
今回は、小学生・中学生・高校生それぞれの家庭教師の主な指導内容をはじめ、学年の違う兄弟姉妹の同時指導とそのメリットについて解説します。
これから家庭教師をご検討中の方は、ぜひご参考にしてください。
小・中・高別｜家庭教師の対応範囲
先ほどお伝えしたように、家庭教師は小学生・中学生・高校生のすべてに対応できる場合がほとんどです。以下に家庭教師が対応できる学年と大まかな内容を簡単にまとめました。
【家庭教師が対応できる学年と大まかな内容】
- 小学生：基礎学力の定着、中学受験対策、学習習慣の定着、
- 中学生：定期テスト対策、高校受験対策、苦手科目克服、学習習慣の定着
- 高校生：大学受験対策、難関校対策、推薦入試対策、定期テスト対策、苦手科目克服
家庭教師では個々のニーズに応じた指導ができるため、その学年や課題に応じて受験対策や定期テスト対策、学習習慣の定着など、幅広い目的で活用できます。
※家庭教師の会社ごとに力を入れている指導内容等の違いもあると思います。事前に確認することをおすすめします。
家庭教師の指導科目と具体的な内容
では家庭教師が対応している指導内容をもう少し具体的に、科目と合わせて解説したいと思います。
小学生向けの指導内容：対応科目と学習のポイント
【主要科目】
算数・国語・理科・社会・英語
【具体的な内容】
- 計算力・文章読解力の強化
- 漢字や語彙力の向上
- 理科・社会の基礎知識の習得
- 英語基礎力の定着・応用力強化
- 中学受験対策（志望校別の受験指導・適性検査対策）
- 学習習慣の定着（宿題サポート・自習の習慣づけ）
- 苦手科目の克服
小学生では4教科の主要科目を中心に対応しており、お子さんの学力や希望に合わせて学習計画を立てて進めていきます。
学習習慣が定着していない場合、まずは定期的な授業と宿題で家庭での学習習慣を確立させます。普段の授業の予習復習や、場合によっては学校の宿題のサポートもします。
苦手科目の対策では、算数、国語などの科目や、科目の中でも苦手な単元を中心とした学習ができます。
また、中学受験を目指している場合は、志望校に応じた受験対策を行います。
中学生向けの指導内容：対応科目と学習のポイント
【主要科目】
英語・数学・理科・社会・国語
【具体的な内容】
- 定期テスト対策（内申点を意識した学習）
- 英語の文法・長文読解、リスニング強化
- 数学の計算力・文章問題・図形問題の対策
- 理科・社会の要点整理、暗記の指導
- 高校受験対策（志望校別の受験指導、模試対策）
- 学習習慣の定着（宿題サポート・自習の習慣づけ）
- 苦手科目の克服
中学生では5教科を中心に学習を進め、定期テスト対策時には副教科も加えられるケースもあります。小学生と同様にお子さんの学力や希望、性格などに合わせて学習計画を立てます。
中間テスト、期末テストといった定期テスト対策では、高校受験に向けての内申点を意識して取り組み、苦手科目や苦手な単元を克服しながら点数アップにつなげます。
また、高校受験対策として、志望校に合わせた過去問演習や模試への対応はもちろん、志望校選びのアドバイスなどもサポートできる場合があります。
高校生向けの指導内容：対応科目と学習のポイント
【主要科目】
大学受験科目（英語・数学・国語・理科・社会）
【具体的な内容】
- 共通テスト・二次試験対策（過去問演習・実践問題指導）
- 英語の読解力強化、リスニング対策
- 数学の応用問題・論述対策
- 推薦・AO入試対策（小論文・面接指導）
- 定期テスト対策（学年別の授業サポート）
- 苦手科目の克服
お子さんが高校生であっても、家庭教師を利用することは可能です。ただし、家庭教師会社によっては対応していないこともあるため、あらかじめ確認が必要です。
高校生でも小学生、中学生と同様に学習習慣の定着から大学受験対策まで対応しています。大学受験では、志望校の科目や分野などに特化した指導を受けることも可能です。また、小論文や面接に関するサポートも実施している会社もあります。
兄弟姉妹で同時に指導は可能？
複数のお子さんがいるご家庭では、「上の子と下の子を一緒に指導してもらえるといいな」というご希望も多く聞かれます。多くの家庭教師は、兄弟姉妹での同時指導に対応しています。
たとえば小学生と中学生の兄弟で同じ時間に指導というケースや、同時に授業を始めて上のお子さんだけ30分長く指導、などといった融通がきくケースもあります。
ただし家庭教師会社によっては対応していない場合もあるかも知れませんので、希望する場合は初めに確認しておくことをおすすめします。
兄弟姉妹の同時指導による5つのメリット
兄弟姉妹の同時指導には、たくさんのメリットがあります。ここでは大きく5つにまとめたのでご参考にしてください。
1.スケジュール調整がしやすい
同じ時間帯で同じ場所（基本的に生徒の家）で行うため、ご家庭の都合などによるスケジュール調整がしやすいです。
たとえば兄弟姉妹で別々の塾へ通っている場合、それぞれに休みや振り替え授業の連絡をして調整しなければなりません。でも、家庭教師の同時指導を受けている場合、スケジュール調整が一度で済みます。
また、毎週の授業時間についても、先ほどお伝えしたように上のお子さんと下のお子さんとで時間の長さを変えたりと、ご家庭のご希望に柔軟に対応しやすいといえます。
2.学習の相乗効果がある
兄弟姉妹が一緒に学ぶことで相乗効果によって学習習慣が定着しやすく、家庭全体の学習サポートを強化できるという点もメリットのひとつです。兄弟姉妹が同じ日時に授業があることで、家庭での学習のリズムが整いやすくなります。
また、授業日に合わせた課題などへの取り組みも、どちらかが取り掛かるともう一方もつられて始めるなどのように、お互いに影響し合いながら勉強を進めることができます。
3.先生との信頼関係が築きやすい
同じ先生から教わることで、指導に一貫性が保たれ、先生とお子さん、そして先生と保護者間の信頼関係が築きやすいのもメリットです。
お子さんのどちらかから授業の様子などを聞くことができるので、保護者の安心感も高まるのではないでしょうか。
4.保護者の塾への送迎負担が減る
塾までお子さん一人では通えない場合、送迎バスなどがある塾もありますが、多くの塾では夜遅くなるため保護者が送迎しなければなりません。
兄弟姉妹で違う塾へ通っている場合、それぞれの塾へそれぞれの曜日、それぞれの時間に送迎の必要があります。もしも曜日や時間帯が重なったら、両親が別々の塾へ迎えに行くケースもあり得ます。
家庭教師で同時指導を利用した場合、送迎の手間がなくなり、保護者の負担が軽減されます。お子さん自身で通塾している場合でも、道中の安全の心配をしなくて済みます。
5.家庭教師会社によっては割引がある
家庭教師会社によっては兄弟姉妹が同時に受講することで割引になる、「兄弟割引」があることもあります。ただし、お子さんが受験生の場合は追加費用が掛かるケースもあります。
割引や料金については事前に家庭教師会社へ確認し、上手に活用するといいと思います。
家庭教師のガンバ「2人同時指導割引」についてはこちらをご覧ください。
家庭教師の指導スタイル
最後に家庭教師の指導スタイルをご紹介します。家庭教師は原則1対1の完全個別指導ですが、大きく分けて次の二つのスタイルがあります。
①対面指導
②オンライン指導
対面指導とは、家庭教師の先生と生徒が直接対面して授業を行うことです。従来通りの家庭教師のイメージのままです。
オンライン指導とは、インターネットを介して非対面で授業を行うことです。対面指導と同様に、リアルタイムで指導を受けることができます。
最近は多くの家庭教師会社でオンライン指導を導入しているため、お子さんの性格やお住まいの地域などに合わせて、向いているスタイルを選択するとよいでしょう。
家庭教師のオンライン指導についてはこちらの記事もご参考ください。
【オンライン家庭教師or通常の家庭教師】受験対策でおすすめはどっち？違いや特徴を解説！
まとめ
家庭教師は小学生・中学生・高校生に対応していて、お子さんそれぞれに合わせた指導が可能です。また、兄弟姉妹で同時に指導を受けることも可能です。
個別指導の家庭教師ではお子さんの学年や学力、ご希望に合わせた指導が可能で、学年が上がってもその時々のニーズへ対応ができます。
また、兄弟姉妹で受ける場合は学習面での相乗効果や、保護者の送迎負担の軽減、場合によっては費用面でお得な場合もあります。
ご家庭のご希望やご都合、スケジュールに合わせて、メリットの多い家庭教師を活用してみてはいかがでしょうか。
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また、受験対策をはじめとした、お子さんと保護者の方に役立つ様々な情報を発信しています。ご興味のある方はぜひ、ご参考にしてください。
家庭教師のガンバ 編集チーム
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